迷宮百年の睡魔

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104610013

感想・レビュー・書評

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  • 周囲の森が一夜にして海と化したという伝説をもつ島イル・サン・ジャック。22世紀の旅人ミチルとロイディがこの島で出会った「女王」は、かつて別の地に君臨した美しき人に生き写しだった――。王宮モン・ロゼで発見された首のない僧侶の死体、犯人と疑われたミチル、再び消えた海と出現した砂漠。謎に満ちた島を舞台に、宿命の絆で結ばれた「女王」とミチルの物語の第2章がはじまる。
    「Amazon内容紹介」より

  • 再読。
    文章の摩擦係数が低く、読んでいると目が滑る。

  • え?えっ?えっっ??
    ってなりました。

    生きること、死ぬことがどういう事か。
    普段自分が目を背けたくなるような、「死」について
    ミチルが向き合ってくれることで、
    自分も間接的に考えることができた。
    ミチルじゃないとこの役目は無理だったと思う。


    生死という人間最大の恐怖、不安要素を織り込みながら、展開するミステリはまさに迷宮。


    抜け出せて良かった。

  • 『女王の百年密室』の続編。
    事件の真相は見方によっては拍子抜けするようなものなのだが、結合されている秘密とそれに付随する感情や会話がとても魅力的で、最後まで引き込まれ、個人的にはとても好みで楽しめた。もっともっとミチルとロイディ、そして彼らに関わる者たちが紡ぐ物語を読みたいが、続きが出るだろうか……。

  • 森博嗣さんの小説。

    この人の小説を読みたくなる時が何回かあって、そんな時に読んだ本です。

    不思議な雰囲気を持った推理小説。

  •  再読。所持。中身もそうだけど、装丁が好き。

  • 「女王の百年密室」の続編…なんですけど、自分は「女王の百年密室」を読んでません。
    帯に「女王ふたたび」とあったので続編ものなのかな~とか思ったんですけど、読み進めていくうちにこれはやっぱり続編なのかな~いや、こういう書き方なのかな~と思ったりしてて、読み終わった後にネットで「迷宮百年の睡魔」が続編ものだと知りました(笑)。
    で、「女王の百年密室」を読んでいなくても支障は無かったです。
    たぶん「女王の百年密室」を読んでる方がより楽しめるんだろうなとは思いましたが。
    物語の舞台は22世紀。
    イル・サン・ジャックのモデルはモン・サン=ミシェルなんでしょうかね。
    描かれている雰囲気がそんな感じがしました。
    閉鎖的で神秘的なイル・サン・ジャックを舞台に繰り広げられる物語はとても静かで哲学的、先が読めない展開でとても面白かったです。
    ミチルとロイディのコンビがとてもいいですね。
    2人の会話が何ともいえない感じで好きです(笑)。
    最後の終わり方も好きです。
    満足度は★★★★★。
    「女王の百年密室」を読んでみたいと思います。

  • 文章がうまい。
    最近文章のうまい作家に出会うことが少なくて辟易していたが、久しぶりに興奮した。

    感動ものでもなく、かといってミステリー…とまではいかないのだけど。
    けっこうおすすめの一冊。

    はじめての森博嗣でチョイスした本。
    だけどS&Mシリーズとかスカイ・クロラシリーズよりもこっちの方が好き。
    この本を薦めてくれたのはサークルの先輩。
    この森博嗣という作家に出会わせてくれたことに感謝している。

  • ロイディの喋り方がとても好きです。

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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