迷宮百年の睡魔

著者 :
  • 新潮社
3.66
  • (101)
  • (98)
  • (228)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 808
感想 : 73
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104610013

作品紹介・あらすじ

一夜にして森が消え、周囲が海になってしまった伝説の島イル・サン・ジャック。ミチルとロイディがこの島の宮殿モン・ロゼを訪れた夜、曼陀羅の中で首を落とされた僧侶の死体が見つかる。いったい誰が頭を持ち去ったのか。かつてある街の塔で出会った美しい女王と、ミチルの謎は解かれ、そして、新たな謎へと引き継がれていく…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 海に囲まれた島で、首なし死体が発見されたり、眠ってしまったりするお話。

    このシリーズは好きなんだけど、どこが好きかと言われると上手く言語化出来ない。
    ミチルは自暴自棄になったり感情的になったり苦手なタイプなんだけど、でもこの物語はミチルじゃなきゃ語れないのだとそんな風に思います。ミチルが語らないと面白くないって感じかな。

    続きかどうか分からないけど、もう一冊借りて来ているので楽しみ。

  • 周囲の森が一夜にして海と化したという伝説をもつ島イル・サン・ジャック。22世紀の旅人ミチルとロイディがこの島で出会った「女王」は、かつて別の地に君臨した美しき人に生き写しだった――。王宮モン・ロゼで発見された首のない僧侶の死体、犯人と疑われたミチル、再び消えた海と出現した砂漠。謎に満ちた島を舞台に、宿命の絆で結ばれた「女王」とミチルの物語の第2章がはじまる。
    「Amazon内容紹介」より

  • 発売元は違うみたいだけど前作の内容を踏まえた上で読まないと全然わからないかも。

    ミチルとロイディの関係が謎を解く鍵ともいえる。

    久しぶりに森作品で恐いと思った。

    催眠状態と人間、目の前の状況を正常に認識できていない状態の人間がすごく恐い。

    後半の、ロイディが側にいなくてミチルが一人で歩くあたりを読んでいると、何故かFPSのゲームをやっているような気分になりました。

  • 今度は海に囲まれた小さい街へ行くミチル。

    前回と同様、殺人事件がおきたりします。

    前回の続きとして読んだ方がいいのか、別物として読んだ方がいいのかは分かりません。

    ただ、これはこれで面白く読むことが出来ました。

    読んでいて、殺人事件の真相が途中でわかってしまったのですが、さらにすごいことになって、ぼう然としてしまいました。

  • 前作でミチルは殺されてボディはロイディでマガタシキが持ってったんじゃなかったでしたっけ?
    頭がウニになる。
    で、ミチルはマガタシキの子供ですか?
    前作の続きのようでそうでない。よくわからない。

    今回のマガタシキ=女王様はなんだか紅子さんのようなしゃべり方やったな。

  • ネタバレ?

    メグツシュッカ=MGTSK=マガタシキ?

  • 行く先々で変態の作ったミュージアムに遭遇する、中性的な女性と彼女のパートナーである青年ロボットの物語。

    青春アドベンチャー

    脚色 富永智紀
    選曲 伊藤守恵
    演出 大久保篤
    技術 加村武(1~5)、山中義弘(6~10)
    効果 島津楽貴(1~5)、千本木真純(6~10)
    制作統括 アオキしんや
    出演 サエバ・ミチル:高山みなみ(1~10)
    ロイディ:高戸靖広(1~8、10)
    メグツシュッカ、デボウ・スホ:島本須美(1、2、4、5、7~10)
    クラウド・ライツ:青野武(1~2、9)
    シャルル・ド・リー:草尾毅(2~8)
    ジャンネ:林あかり(1~4、6、10)
    ヨハン:菊地真之(1~3、6、10)
    カイリス:堀尾雅彦(3、6、7、10)
    オスカ:田村錦人(3、4)
    パトリシア:相田さやか(5~7、10)
    ウィル:海鋒拓也(1、3~5、9)
    警備員、扉の声、警察官:村澤寿彦(3、5~7)

    元々のサエバミチルの身体が、デボウ・スホのクローン???どうしてそうなった?続編は出ているのかな?

  • たぶん再読。
    ミチルとロイディの関係が好き。

  • 『女王の百年密室』の続編にあたる。
    ミステリ部分(謎だの真相だの)は前作同様若干微妙だが、主人公の相棒ロイディの成長(?)っぷりが面白い。
    前半は読むのがだるかったけど、後半は一気に読めた。
    書きたいことを効果的に書こうとしたらやたら長くなったという、音楽で言うと交響曲みたいな印象。

  •  面白くないわけではないが、初めは違和感が消えなかった。
     ミチルとロイディが人間臭くて、これほんとに森博嗣が書いたのか? と疑いながら読んでいた。もしかしたらゴーストライタが書いたのか、とまで思うくらいに、何だか「色」が違った。
     明らかに「水槽のなかの脳」の話。(分かる人にしか分からないたとえ話だが。)
     水槽の中に脳味噌があって、それぞれの体は(動かされていると)意識してはないけど、その脳からの信号が一体以上の体を動かしている、そんな状況。
     結局メグツシュカが生きているのかいないのかは分からなかったけど。
     シャルルの脳はきちんとシャルルの体の中にあったのかな。分離されてはいなかった?
     何度か読まないときっちり分からない、けれど、初読で大体のストーリィは掴める、というのは物語としては成功しているのだろう。
     この話の結論(と言うべきなのか言わないべきなのか)は、結局それは、それらは、(つまりは体と脳が分離されていようがいまいが、その体が人工物であろうがなかろうが)生きていく上では一切意味をもたないということ。
     生きている、それだけ。
     生きるということは、「次にあうことが出来る」と考えられることに対する、最も重要な前提である。
     ただそれだけ。

    03.07.20

全73件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
森 博嗣
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×