- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104616022
作品紹介・あらすじ
ノー・モアGMOの声など、一顧だにしない米国企業の戦略。日本のイネまでも標的にした新たな経済戦争。先端技術が生み出す巨万の富。資本は一極集中し、弱き人びとは永遠に収奪される…。ボリヴィアで展開される密やかな開発、農民たちの反乱、暗躍する「組織」。圧倒的なスケールで、「現代のパワーゲーム」を描く国際サスペンス小説。
感想・レビュー・書評
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スケールは大きいが、人物描写や背景がどうも薄く感じてしまう。
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主人公は、結局チェスのポーンでしかなく、大いなる計画においてパンドラの蓋を開けるための役でしかなかった。正義感と倫理観は全く別物であり、正義のために倫理を捨て、GMOによって世界の覇権を目論むアメリカの用意周到な計画に、人は巻き込まれていく。
主人公は、最後神になる欲望に勝てず、最後の扉も開けてしまう。そして行方をくらます。途中の伏線も回収していくが、回収漏れや必要あったのかどうかわからないような投げっぱなしジャーマンのような部分もあり、やや急ぎすぎているような気がした。
もちろんたくさんの人が読み、支持されているのだと思うけれども、ちょっとそのあたりが「物語」としては不完全燃焼だった。
ただ、既に日本にもGMO作物を原料とした商品は身近に販売されている。GMOを勧めるアメリカと、拒否するヨーロッパの構造は変わらないが、ジョーカーはアメリカの手にある。日本はもちろんアメリカよりだから、そのまま受け入れられていくのだろう。過去に描かれた恐怖は、現在、すでにその触手を様々な分野に広げている。我々の食の安全は果たして守られることはできるのだろうか、いや、もう考えるときは過ぎてしまった。どう選ぶか、これから消費者の目を問われる時代に入っていくのだろうと想像する。-
2013/07/06
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舞台がアメリカですからね。TPPのからみもあるのでちょっと読んでみました。アメリカとアグリビジネスのつながりはあるかも…と思わせてくれます。舞台がアメリカですからね。TPPのからみもあるのでちょっと読んでみました。アメリカとアグリビジネスのつながりはあるかも…と思わせてくれます。2013/07/07
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服部真澄の本を読むのは大変だけど
それだけの価値のある本。
読み応えという点ではいつも満点に近い。 -
最後ちょっと中だるみ感があるかな?おもしろかったけど
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最後までイケイケで読むことができなかった。これぞというシーンがなかった。エンタメではなくて社会派でした。。。。
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ワインにもコカにも無知だったし,ましてや遺伝子については皆目だめという状況だったので,ビギナーにはとてもおもしろい小説でした。
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穏当と思える落とし所の結末だった。
内容自体は「現実だったら」と思うと結構衝撃的。