さよなら渓谷

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1326
レビュー : 291
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104628049

感想・レビュー・書評

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  • 悲しすぎる。
    事件だけでなく、二人のその後が特に。

    すべての加害者が、ここまで思って生きて行くかは別として、俊介の人生としては、こうであって欲しい気もする。

    映画は、観なくていいや。
    今の複雑な気持ちで終わっておきたい。

  • せ、せつない…!!

  • 一生十字架を背負って…という話なんだろうな、と思って読んでいたが、いつか二人には幸せになって欲しいという気持ちになった。
    十分償ったとかではないけれど。
    若気の至り、体育会系、若干男性よりだが、違ういくつかの視点からも捉えられていたのが良かったと思う。

    でも映画は観なくてもいいかな~。
    生々しい過ぎる気がして。
    特に今真夏なので、読んでるだけで暑い。

  • 不幸すぎる・・・。人生は人の立ち位置で大きく変わる。
    大きい事件に巻き込まれても、それから守る力のある家族に恵まれているものは立ち直れるけど、そうではないものは転落してゆくんだと・・・。

    あと、場の空気とか些細なことで犠牲になった女子は一生幸せになれないのか・・・。読んで暗鬱な気分です。

    あと、そんな辛い思いをした女子は相手のことを一生許せないと思う。
    ちょっとなーご都合主義入ってるよね、男性の論理だよね、と思いました。

  • 気になる映画だけれど、残念ながら観ることが出来ないので原作を読んでみました。
    冒頭の事件が主になるのかと思いきや、全く予想のしない展開に驚きが・・・
    今の世の中は事件の被害者が更に世間の目から苦しめられて、何重もの苦しみを味わうことがある。その苦痛から逃れるための選択・・・
    なんだかやり切れない想いが残ります。

  • 誰も幸せにならないけれど、
    幸せを求めなければいけない
    なんて決まっていない。

    加害者だから自ら
    不幸を選ぶのと、
    被害者なのに
    不幸になってしまうのでは
    どう違うんだろうか。

    不謹慎だが最終的に、
    かなこが羨ましくてならない。

  • 映画化されたのを機に。重いテーマの割には、さらっと読める文章で、最近ズッドーンと重い小説が続いてたので、なんだかあっさりで・・・構えてたほど出なかった。事件モノと言うより、恋愛モノなのかなぁ。
    そこにあったのは、愛なのかしら。

  • 団地の住民が、自分の子どもを殺した容疑で逮捕されます。共犯者としてあがってきたのが、隣に住む俊介。俊介には、集団強かんで逮捕された過去がありました。そして俊介と同居するかなことの間には、重大な秘密が。性暴力が、その後の人生に長く深い影響を与えることがわかる著。「性暴力後の幸せな人生とは何か」を考えさせられます。

  • やはり 性犯罪を題材にした作品って 読むのが実際 辛い。
    この本の中の被害者の行動や思いは、痛いほどわかる。きっと 自分でも わからなくなってしまうのだと思う。
    「私が死んで、あなたがしあわせになるなら、私は絶対死にたくない」「あなたが死んで、あなたの苦しみがなくなるのなら、私は決してあなたを死なせない」「だから私は死にもしないし、あなたの前から消えない。だって、私がいなくなれば、私は、あなたを許したことになってしまうから」
    この言葉が、全てを物語っているなあと感じた。
    終わり方が、切ないけど かすかな希望が見える気がした。

  • 再読。過去のある出来事から逃れられず、世間の目から隠れるように暮らす男と女。偶然二人の過去を知ることととなった新聞記者。徐々に明らかとなる意外な事実。過去に囚われる人の業。贖罪と許し。かなり歪な恋愛小説。

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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