- Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104652044
作品紹介・あらすじ
41歳の無垢で純粋な男と27歳の無防備で儚い女。二人の不器用な恋愛が、誘拐事件を導いた-。女刑事・魚住久江の恋愛捜査シリーズ「ドルチェ」感涙必至の極上長編。
感想・レビュー・書評
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こんなんも書けるのが誉田哲也さんの強み!ではあるんあけど…
いろいろ出来るってのは時として中途半端になりがちってのはどこの世界でも一緒なんだろうね
それにしても誉田哲也ワールドの人間関係もいろいろ複雑になって行くなこれ
それに犯人や被害者に自分の心を重ねることができるっていう能力は玲子と一緒やね、アプローチの仕方が全く違うけど
まぁ絶対にぶつかるよね
ということで姫川玲子次回作に向けて予習完了
いつでも来い! -
4.6
久江シリーズ続けて読みました。
凄く好きな感じでした、シリーズもっと続けてもらいたいですね。
ラストも良かった。
捻りは弱めですが、やたらめったら捻りまくる作者では無いと思ってますし、それも誉田さんの良いところだと思っています。
武士道シリーズが好きな人に特にオススメしたいです。 -
朝、目覚めたら、花粉症のおかげで目の周りが目ヤニだらけでぼろぼろだったり。
歯を磨こうとすると、チューブ歯磨き粉の中身がなくて、いくら絞っても出て来なかったり。
家を出て駅へ向かおうとしたら、泥だと思って踏んでしまった塊が犬の糞だったり。
バスが近づいてくるが見えたので走ったら、その日に限ってバス停に誰もおらずに素通りしていったり。
20分も待ってようやく乗ったバスが、延々と渋滞に嵌ったり、と。
そんなめぐり合わせの悪いことが重なった日には、一人大声で叫ぶ。
「どんな 日なんだ!!」
ということで、この作品
「ドンナ ビアンカ!!」(笑)。
突然発生した誘拐事件。
その捜査を命じられた女性刑事、魚住久江。
三十代半ばから、しがない酒販店に勤めるようになった村瀬。
その村瀬が仕事中にひょんなことで出会ったキャバクラ嬢の瑶子と居酒屋チェーン店の専務、副島。
村瀬は水商売で働く女にしては純情な瑶子に秘かな恋心を抱く。
誘拐事件はどう関連してくるのか?
その概要は概ね早い段階で推測できるが、最後まで読者を飽きさせないのは、村瀬の瑶子への思いが純粋だからだろう。
ミステリーというよりは純愛小説として読めた。
まずまず面白かったので、星四つ。
しかし、誉田哲也って必ずどこかに陰惨な場面を挿入しないと小説を書けないのかな。
無理にグロいシーンを入れなくてもこの小説は成り立つだろうに。-
この小説読んでいませんが、誉田作品に関して同感です。
「ストロベリーナイト」を借りようとして数ページめくり、棚に戻したことがありました。
あ...この小説読んでいませんが、誉田作品に関して同感です。
「ストロベリーナイト」を借りようとして数ページめくり、棚に戻したことがありました。
あまりに猟奇的、グロテスクだと読めないです(
泣)
武士道シックスティーン路線に限定かなぁ…。
2013/03/28
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ドルチェに続き、読んでみました。
魚住シリーズ第二弾。
やっぱり姫川よりも魚住派。
って思える作品でした。
読了後、はあ。よかったねー。って
ほんわかした気持ちになれた。
でも意地悪な私としては、
もう少し副島の痛い目を見たかったかなあ。
でもヨウコの可愛さで
よかったねー。うんうん。ってなったからいっか。 -
2015/1/13読了。
Kindle版で読んだ。
姫川班シリーズに比べて、いろいろな意味でライトな話かも。
でも、さすが誉田哲也はうまい。
惹きこまれて、ついつい夢中にさせられてしまう、そんな魅力のある本。
魚住久江が、やっぱり女性刑事らしく、細やかさがあって素敵。
彼女ならではの観察眼があってこそ。
個人的には金本はあまり好きじゃないので、峰岸でいいのでは、と思う(笑)
真面目な温かい気持ちを持った人には、きちんと幸せになってほしい、そうつくづく思わせられた。 -
雑誌に書き継がれた短編のなかで、知らず生まれていた地味なヒロイン・魚住久江。42歳、独身。肩身の狭い喫煙者。犯罪は起こった後に捜査するのではなく、未然に嗅ぎつけて防ぎたいとの意図から、強行犯係に所属。短編集『ドルチェ』でブレイクアウトしたこのオトナの女刑事、初の長編デビューである。出版社は<恋愛捜査シリーズ>などと勝手なことをのたまう。なるほど、と思えないこともないが……。
青春小説と警察小説。両方の看板を掲げる誉田哲也。彼の最新作は、まさに恋愛捜査の一冊であった。ダーク&バイオレンスを前面に出したサービス満点の警察小説を信条とする誉田ワールドであるけれど、クールを看板に掲げる87分署シリーズのエド・マクベインが『灰色のためらい』で、警察側ではなく、純朴だが犯罪に巻き込まれてゆくタイプの人間の孤独に焦点を当て、少しソフトでセンチな物語を書いたように、誉田哲也はこの『ドンナ・ビアンカ』を書いたのではあるまいか。その疑問は、読書中ぼくの頭からずっと離れることのないものだった。
この長編小説は魚住久江のものなのに、実はそうではない。小説は、一方で犯人側の過去に遡った叙述により多くを進められてゆく。
事件も事件だ。発生したのは奇妙な誘拐事件。しかし、身代金は、二千万円。努力すれば何だか支払えそうな額である。どこかリアルで事情のありそうな誘拐事件。怪しく疑わしい謎の数々。
語りは、ずっと犯人側を中心にした視点で描かれる。取りたてて特徴のない人生を送る男41歳、酒屋の配送運転手。そこからの脱出。実はそこまでの欲もあまりなく、己の身の丈のなかで生きてきた男。しかし彼が27歳の無防備な女性と出会ったことで、彼らの人生は変わってゆく。俄かに目覚めた欲。信頼。愛。
彼らの人生を支配する男の存在が、彼らの純朴を壊してゆく。だからとて、男はさして利口でもない。マリオネットをコントロールする能力に長けているわけでもなければ、犯罪を促す知性をうかがわせるわけではない。ただヒエラルキーで言えば生きる階層が少し彼らより上で、法人格の肩書きを過剰にまでバックに据えながら、個人の能力では無に等しいことを自覚できぬ男。いわばスーツを着た社会のダニ。
三人のワルツが暗い影の中で踊られる。黄昏に長く伸びた影を、追いかける魚住チーム。しかしこの物語の中核は犯罪ではやはりなかった。中年男と、利用されることしか知らなかった女との純情な恋愛ドラマであった。この男女の眼線で物語はゴールに走り込んでゆく。不器用に、ごつごつと障害にぶつかりながら。クールさなどは微塵も伺わせず。
捜査する側もクールとは程遠いヒロインの魚住である。だから成り立つ、この物語だ。結果的には、泣ける作品。このまとまり。誉田哲也。やはり巧い作家である。 -
なんですかね。よくあるストーリー感があるのに、文章力が半端ないってことでしょうか。
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久江さんは優しい。やっぱり玲子さんのほうがすきだなあ。
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魚住久江シリーズだった。
えー、これ、村瀬が……と思わせといての結末が。
しかし、とんでもない奴っているのね。
嘘をつくとかごまかすというのは許せないや。 -
主人公の魚住久江刑事(独身アラフォー喫煙者)が好きなので読んだ。
語り手が久江さんの三人称と、村瀬という男の一人称が入れ替わる仕組み。
一応警察小説のジャンルだろうけど、村瀬と瑶子(中国人キャバ嬢)の恋愛話がメイン。瑶子が可愛すぎて困った。
久江さんのターンでも、金本(先輩刑事)へのツッコミのような語りが多くて笑えます。峰岸くん(後輩刑事)も出番は少ないこそがんばってるようだし!
キリキリしたミステリの合間に読むのがいいかも。ほっこりできる警察小説です。
魚住シリーズはドルチェとドンナの2作だよね
ちょっとブックオフ行ってみるかな(´ー`)
図書館休みで読みたい本がな〜い!
魚住シリーズはドルチェとドンナの2作だよね
ちょっとブックオフ行ってみるかな(´ー`)
図書館休みで読みたい本がな〜い!