看守眼

  • 新潮社 (2004年1月16日発売)
3.35
  • (14)
  • (102)
  • (184)
  • (15)
  • (2)
本棚登録 : 593
感想 : 90
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784104654017

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  全六篇からなる短編ミステリー小説
     目次は以下の通り
     「看守眼」「自伝」「口癖」「午前五時の侵入者」「静かな家」「秘書課の男」

     何れの物語も秀逸なので、謎解きを考えるよりも「さらり」と読んでホーッと思う感じが心地よいです。
     看守と言えば、刑務所の刑務官(看守)を連想していたのですが、警察署の中にある留置所の見張り役も看守と言うのですね。

     山手町の主婦失踪事件!
     R県警が大黒星を喫した事件でもあった。総力を挙げて不倫相手の男を追及したが、自白を得られず釈放した。いまだ真相は藪の中。
     看守は、見張りだけではなく、容疑者を観察していたところ
    「山野井のやつ、日に日にギラギラしていきやがった」等々。

     直近では、2021年十月に「臨場」を投稿ですから久々の横山作品です。
     特に意識していなかったけれど、「64ロクヨン」「ノースライト」は読みました。まだ、書架に未読本が数冊並んでいるので順次読んで投稿します。
     読書は楽しい

    年末も押し迫って、駆け込み投稿

  • 看守眼:疑惑の失踪事件。定年間近の看守が釈放された容疑者を追及。看守の洞察力が鋭い。
    自伝:殺人告白を聞くフリーライター
    口癖:離婚調停…他3編

  • 初読み作家さん。六つの短編。①「看守眼」刑事になれなかった定年間近の看守が殺人事件を追う②「自伝」売れないライターが大会社の会長の自伝を請け負う③「口癖」家裁調停委員が離婚調停の当事者に発した口癖から忌まわしい事実が甦る④「午前五時の侵入者」県警HPにクラッカーが入り管理者の奔走⑤「静かな家」県民新聞社の編集員のミスをアリバイに利用した殺人事件の真相⑥「秘書課の男」有能な県知事秘書がある日知事の信頼を逸した理由とは?。様々な職業の主人公の信念や自虐や苦悩が読み取れその結末に納得した。

  • 安定の横山秀夫節で、サクサク読めるミステリ短編集!ポルシェの疾走感、不穏な娘の秘密、政治家秘書の人知れぬ苦労、ミスをした新聞記者の焦燥、どれをとっても描写がうまいんです!

  • 警察を舞台にした作品が多い横山さんだが、この短編集は家裁、新聞社、県庁など舞台さまざま。どの話も短編ならではのテンポのよさ、そして驚く結末で、一話で止まれずグイグイ読み進めてしまう。登場人物の心理描写も秀逸。

  • どの作品もハッとするものがあり、あっという間に読みました。

  • 推理的な短編集

  • 短編集。
    表題作と秘書課の男はよいかな、
    全編ともこまかな心情を描いているが、華がない

  • 短篇集なのでサクサク読めます。
    どの作品も真面目に生きてきた人間が人生の岐路にたたされたときに、予期せぬ選択をしてしまうというストーリーでした。

  • 横山秀夫氏を堪能できる短篇集。

  • 短編集だったが、きれいにまとまっていてどれも面白かった!

  • めちゃくちゃ惹き込まれるというような話はなかったが、どの話も手堅く面白い。警察の機関紙担当事務職員、調停委員、新聞社の整理部員、警察広報課職員、県知事秘書など、横山秀夫らしく、登場人物の選び方の目の付け所が良いなと感じた。

  • ⑨/156

  • まとめて登録
    4.1点

  • 私にとって
    『クライマーズハイ』や『64』『半落ち』についでの横山作品だった。
    長編物だろうと思ったら、6編からなる短編集で、興味津々で読んだ。

    ●看守眼・・・刑事になる夢を持ちながら留置場の看守で定年退職を迎えた男。彼は囚人として服役中のある事件の容疑者を見ているうちに、未解決のその事件の真相に気がつく・・・。

    ●自伝・・・生活が苦しいライターがある大会社社長の自伝を書く依頼を受ける。ただし、その社長の面接に合格すれば、の話であった。ライターは面接を受けるうちにその社長の正体に気がつく。

    ●口癖・・・母から受け継いだ普段何とも思わない口癖が、自分の子供にも引き継がれ、それがある事件の謎を解くカギとなっていた。

    ●午前5時の侵入者・・・県警ホームページがある朝改竄されていた。いったい誰が何の目的で・・・。最悪のサイバーテロを想像して、管理者は恐怖に陥った。

    ●静かな家・・・地方新聞の記者がある日の新聞記事の中で、2つの致命的な間違い記事を書く。
    訂正文を載せるため、謝罪もかねて記事関係者の自宅を訪れるが、家の中は静まり返ったままだった。不思議に思った記者だったが、やがてそれがアリバイ工作に利用されたということに気がついた。

    ●秘書課の男・・・知事の秘書という微妙な役どころの主人公。知事の裏方として人間関係やトラブルを調整したり解決しながらも、自分自身の立場もまた調整していく。

    警察、ライター、新聞記者。
    作者の得意とする分野を用いて、
    市井の人々の隠された欲望や因縁を暴きだす。
    どれも、深い味わいとスリルを感じる作品だった。

    人間社会に鋭く食い込む作者の観察眼が、
    長編だけでなく短編でも感じられ、楽しく読むことができた。

  • 看守眼 警務課留置管理係主任
    自伝 フリーライター
    口癖 家裁調停委員
    午前五時の侵入者 情報管理課警部
    静かな家 地方紙の整理マン
    秘書課の男 県庁秘書課課長

    それぞれの立場からの視点により、ふとした気づきに嵌った時、思考が動き出す。

  • 短編集ですが、一話ずつ少しひねりが加えられており、ほどほどに楽しめました。でも、一度読んだらもういいかな。

  • 図書館にて借りました。
    短編集です。

  • 面白かったけど、記憶はあまりなく。。。

  •  自伝の会社社長ずいぶん傲慢な感じがした。本性を見極めて会社にいれてやるってか。入れていりませんとたんかをきれない主人公が情けない。
     やはりどの話も結構人間のいやらしさを書いている。けれど口癖と自伝以外は、読後感はよかった。秘書課の男で、「同じ思いをしなきゃわからない。」で気づく秘書はさすがです。

全82件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

横山秀夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×