ノースライト

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1285
レビュー : 140
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104654024

感想・レビュー・書評

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  • 建築家の主人公が、賞も取り最高作として作り上げた家が、引き渡しの後連絡がつかなくなり、その家にも住んでいない事がわかり、購入者を探す話。

    ブルーノタウトを追う話でもある。

    横山秀夫氏は本が出るのが楽しみな作家の一人で運良く早速読むことが出来た。建築士がキーワードでまた新たなジャンルと思う。綿密に調査しているのだろうなと思うのと、主人公のニチジョウセイカツヲ書くことで、状況を伝える文の作り物語の進め方は勉強になる。

  • 相変わらず中年男性のナイーブな心理描写を書かせたら右に出る者は居ないなあと思った。

    すごく丁寧に作り込まれてて面白かったんだけど、結局「64」の時と同じ感想に行きつくんだが、横山作品の長編は間延びしがちだなあと。

    特に今回は刑事モノや警察モノといったお馴染みの題材ではなく、建築家が中心となった物語。
    もちろん専門的な分野に関する記述も、読者が置いてけぼりになることないよう判りやすく文章が作り込まれているけど、それだけにちょっと冗長になってしまってるのかな。

    終盤のお仕事の盛り上がりも割と想定通りの展開で、本題だった謎の解明も正直「ふーん」くらいだった。


    そろそろ横山先生の「短編」を読みたいです。

  • 事件らしい「事件」は出てこない。刑事も出てこない。
    一級建築士の青瀬稔が「謎」を解いていく物語であり、
    その結果、青瀬が再生していく。
    『ノースライト』というタイトル同様、
    静かに、穏やかに物語は進む。
    私が読んだ横山他作品と比べると、
    “引き込まれて、グイグイ読み進める”ような迫力には欠けるかも。
    ラストの青瀬の「決断」は、胸に迫る。

  • それぞれ傷を抱え、それを隠し持って生きる登場人物たちに読者もヒリヒリした痛みを与えられる。ミステリー部分は松本清張を思わせた。

  • 某書店を物色しつつパトロールしていたら、「〇〇書店にお越しの皆さま、横山秀夫です。…」と聞こえてきた店内アナウンス。
    今や作家自ら書店を行脚しサイン本を並べて、新作をPRする時代だと知ってはいたが、新人や若手のみならず、よもやこのように実績も知名度も十二分にあるヴェテランまでとは…。
    そこで宣伝されていた本書、どこかで高評価のレヴューも既に目にしていたし、手に取って購入した次第。

    単行本化は最近ながら、奥付を見ると雑誌連載は10年以上前のようで、確かにところどころ時代は感じさせる。
    ディテールは別として、大枠の謎解きを含めたプロットは意外とシンプルで、早い段階で推察が可能。
    男社会をマッチョな筆致で描く横山節も相変わらず。
    でありながらもやっぱり抜群の読みやすさで、まったく長さを感じることなく最後まで一気に読まされるし、題材となっている建築も個人的に興味がある分野なので、そこも一枚乗っている。
    そして小説家としての確かな技術で以て、予測可能でベタな展開であっても、きっちりと感動させられてしまった。
    上手い。 

  • 2019年4月27日 59冊目(4-14)
    絵が描けたら建築士になりたいと思っていました。今も建築に興味があるので。

  • 何か起こるのではないかと期待を持って読み進めていったが、最終的には何も起こらない。
    長編でもあり、我慢して読んだのが間違いだった。

  • 「64」で見せた作品の切れはないかな。やはり横山秀夫は警察ものに限るとあらためて思った。
    今回の主人公は組織に属せず(小さな設計事務所に属しているが)個人で問題解決をしようとするが、組織に属さない個人の戦いを描くのは横山秀夫の得意分野ではないのかもしれない。

  • いやあ、刑事物ではないが、刑事物の様な謎解きが次から次へと出てきて、非常に展開が良く面白かった!「設計士に自分の建てたい家を建ててください」と言われ建てたY邸が200選の家に選ばれるも、家には誰も住んでいない、ただ椅子が一脚のみある状態。何故だ!から始まる謎解き。昭和の戦前に亡命してきたタウトの影。そこに友で雇い主の岡嶋が目指す美術館の入札。結構謎が謎を呼びますます混迷へと絡む。
    そこに今度は青瀬の父の死までもが絡んできた。
    なかなか謎が最後の最後まで明かされないが最後まで読むと最終結末がノースライトの様にほんわか暖かい納得、感動が醸し出してくる。 久々に読んだ、近年まれに見る傑作と思います。今年一番のできではないか。

  • 始まりは事件のようだったけど。ずっと流れていたのは違う次元のことだった。泣けたよぅ....

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著者プロフィール

横山 秀夫(よこやま ひでお)
1957年東京都生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業。1979年に上毛新聞に記者として勤務。『ルパンの消息』でサントリーミステリー大賞佳作を受賞したのをきっかけに退社。以後フリーランスライターとして活動。1998年「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞し小説家デビュー。2000年『動機』で第53回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。2002年『半落ち』が「このミステリーがすごい!」1位となり、第128回直木賞候補作となるが、そこで起きた様々な論議から、直木賞決別宣言を出すに至る。『半落ち』は2004年に映画化されて高い評価を得ている。その後、2004年『クライマーズ・ハイ』で第1回本屋大賞第2位、映画化されヒット。2013年刊行の『64(ロクヨン)』で第10回本屋大賞第2位、「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」各1位を勝ち取り、大ヒットとなった。

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