- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104667017
作品紹介・あらすじ
失踪した作家が残した原稿。そこには、二十五年前の少女誘拐・監禁事件の、自分が被害者であったという驚くべき事実が記してあった。最近出所した犯人からの手紙によって、自ら封印してきたその日々の記憶が、奔流のように溢れ出したのだ。誘拐犯と被害者だけが知る「真実」とは…。
感想・レビュー・書評
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小学生のころに男に誘拐・監禁され、その後行方不明になった小説家の手記。
人の内面の残虐性?インパクトが薄く、面白みに欠けた。淡々とした語り口が、内容を寒々しいものにし、現実味を消している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダラダラ読んだせいか、いまひとつピンと来なかった。
スッキリしないというか。
面白みがわからないというか。
そもそもダラダラ読んでしまったのは
作品に入り込めなかったからで。
表現も主人公の創作なのか、真実を書いているのか
わかりにくかった。
モヤモヤした読後感でした。 -
「ハピネス」が面白くて
桐野夏生さんを読んでいる。
興味をひく内容ではあるけれども。
結局のところは?
という感じ。
ただ、描写、主人公の気持ちは
とてもよく書かれている。
キーワード
#監禁
#虐待#誘拐
#心的外傷 -
★購入済み★
読了日不明 -
深いなー。おもしろのですが、後味悪い小説でした。
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失踪した小説家が残したのは、25年前に自分が被害にあった少女誘拐監禁事件の事実を書いた記録だった。
現実にも同じような悲惨な事件が何度も起こっています。
被害にあった人達が、どれほどの心理的傷を受けているのかは、想像することも出来ないことでしょう。
被害にあった者だからこそ書くことが出来たと言う、小説家になった景子がつらい。
最後になっても、景子のその後がわからないことも、事件の真実は誰にもわからないということのようで、モヤモヤとした気持ちを残します。
このような事件が今後二度と起こらないことを願ってやみません。 -
失踪した小説家が残した小説には、かつて小説家が10歳の少女だった頃、誘拐され1年も監禁されていた事実が書かれていた。
解放されてからの周囲の視線、詮索などの好奇の目に、少女時代は残虐と言っていいほど、彼女の心を乱れさせ、常人では理解できない境地に踏み入っていく。
タイトルからはグロテスクなものを予想していましたが、少女期に負った心の傷を背負いながら生きてきた女性の苦悩を、少女時代に考えてきたことをプレイバックしながら描いています。
このタイトルに納得といった感じでした。 -
2018/03/31 15:55:27
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少女監禁!ルームっていう映画を思い出した。
なるほそ、、、やっぱり桐野夏生はハズレなし。なにが本当なのかわからないところも、また良し。今回も人間のいやらしさが存分に描かれてるなーっという感じ!