東京島

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104667024

感想・レビュー・書評

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  • 東京島ってなんか臭そうな島だったな、って読み終わって思った。
    体液の臭いと、果物の腐臭がしそう。

  • いわゆる漂流、無人島ものじゃなくて
    人間の集団生活とか、ネーミングの力とかに
    主題があった気がして、そんな実験を
    端から見ている気もして、
    なんとなく冷ややかにオモシロかった。

    イジワルの応酬ってカンジ。
    生きるってカンジ。
    わかったフリを止むなくしてるカンジ。
    仕方なく集団ってカンジ。

    集団よりも独りでいれるなら
    その方が強いかもね、
    当然のようだけど、読んでさらにそう思える。

  • 4章の途中から別の女性遭難出稼ぎグループの出現は面白かった そこで歌われる曲が何とも言えなくツボにはまった

  • 結末が良かったので、個人的に読み終わった後のスッキリ感があった。読んでいる間は人間の嫌な部分がすごい書かれていたので嫌な気分になったりもしたが、終わり良ければすべて良し。の流れで星4つ

  • こういうの好き

  • とにかく人間描写がエグく、グロい
    文化という後ろ盾を失った人間の描写が生々しかった
    文化的な生活が送れる世界に生まれて本当によかった
    心からそう思える作品でした

    爽快感は一切得られないが、それがこの本の本質だと思う

  • 無人島に流れ着いた夫婦と若い男たち。サバイバル全開、さすが桐野さん。
    映画の主役はミスキャストじゃないかな。見てないけど。

  • 映画の印象が強かったから、主人公の年齢が高くって、ちょっとびっくりした。

  • 映画にもなった東京島。CMでは、なんだか刺激的で官能的な物語のように取り上げられていたが、実際の話は全く違う。人間の生命力、本性、しかもその嫌な部分が力強く描写されている、桐野氏らしい一冊。

    桐野氏の物語は本当に残酷だ。なのにそれを飄々とユーモラスに書いてしまうので、重々しくならずに最後まですごいスピードで読むことができる。

    「ちゃっかりしてる」。それが彼女の小説全般に言えることだろう。良い人が痛い目に遭い、ちゃっかりした人がしたたかに生きていく。なぜか彼女の作品に引き込まれるのは、こうした現実さながらの世界が広がっているからだろう。

    さらに言えば、本当ならちゃっかり済ませたいところを、ちゃっかりできない良い人に生まれてしまった私たち(?)に、小説を通してちゃっかり体験させてくれることが幅広い読者を獲得している理由なのかもと思った。

  • 無人島に流れ着いた人々の20年を描いた作品。
    失敗してもチャレンジし続ける人、本当の願いを隠し現状を受け入れ必死に守り続ける人それぞれのラストが面白かった。それぞれハッピーエンドで良かったです。

著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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