メリーゴーランド

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 256
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104689019

作品紹介・あらすじ

この俺が、超赤字テーマパークを立て直す?!たとえ何にもしなくても、毎朝デスクにたどり着きさえすれば満点なのが、正しいお役所ライフのはずなのに…。最愛の妻に可愛い子供と過ごす優雅なアフター5はどうなっちゃうんだ?地方都市の村興しと権力闘争に翻弄される公務員の、可笑しくてやがて哀しき奮闘を描く「宮仕え小説」の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 元気をくれるサラリーマン小説

    仕事に目的を見出せなくなった公務員の啓一。出向先での仕事は赤字テーマパークの立て直し。地方にありそうな権力闘争等も、作者特有のユーモアを交えて軽快に語る。命運を賭けたイベントは成功するのか?クヨクヨしても始まらない、と元気をくれるサラリーマン小説。

  • 大好きなお仕事小説。舞台はとある田舎の市役所。負の遺産になりかかっている“ハコモノ”観光施設を再建させるため、お役所のぬるま湯にどっぷり浸かっていた主人公が改心し、周りの職員も巻き込みながら改革を進めていく。多選を目論む市長や利権を貪る議員や職員OB、天下り先の確保に躍起になる職員などなど、様々な妨害にあいながらも奮闘を続けるが…ラストは勧善懲悪とまではいかなかったが、しがない公務員がなりふり構わず奔走する姿に、自分も負けていられない!明日からも頑張ろう!という活力を与えてくれる一冊だった。

  • 啓一は、東京の家電メーカーの激務を逃れ、地元駒谷市の市役所にUターン。8年間ヒマ続きの役所づとめをしてきたが、今度は国民健康保険課から「アテネ村再建推進室」に異動し、第三セクター「ペガサスリゾート開発」に出向。バルブ時代に作ったテーマパーク「アテネ村」を再建するプロジェクトの係長になる。そこはまたしても田舎役所の年功序列、事なかれ、穏便、税金無駄遣い世界だったが、啓一は目覚める。駒谷のためのアテネ村の再生を目指して頑張る。そして年寄り理事連中が目をむいて激怒する新規なアトラクションを考える。//荻原浩らしく、日常的な過程と仕事の生活を、面白おかしく描く。よく笑わせてくれ、時に納得させてくれる文章は魅力的。//日々、保守的に仕事をしている公務員もいるでしょうが、啓一のように真摯に働いている公務員の方もいるのでしょうね。

  • 笑えるし、怒りたくなるし、空しくもなる宮仕え小説。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/7317224.html

  • 地方公務員の話
    よく分からない小さなテーマパーク再生、と市長選挙かな。

  • H24/7/1

  •  東京の民間企業で働いていた主人公が、地方の市役所に転職し、
     「お役所仕事」にも慣れてきた頃観光課に転勤。
     さびれたテーマパークの再生事業を任されるというお話。
     テーマパークの役員は全員公務員の天下りだったり、上司は事なかれ
     主義だったり・・で悪戦苦闘。でも最後はハッピエンドかと思ったら、
     現実はそうはうまく行かない。
     でもその方が嘘くさくなくて私にとっては良かったけれど。
     荻原さんは、面白くてちょっと切ないこういう話を書かせると
     右に出るものはないと言っていいだろう。
     ただ、この話は途中ちょっとダラダラしてたから、星四つってところかな?

  • 役所の悪しき慣習が痛いほど伝わってくる.

    常識的範囲内の対応だったから,
    もう少しOB達を蹴散らす爽快さが欲しかったが.

  • 最初の頃はイラッとするのだけど途中からグッと引き付けられて最後にまたはねつけられる感じ。

  • 展開が軽快で、一気に読めた。ペガサスにはいらいらさせられたけど、ゴールデンウィークイベントの成功は爽快だった。
    結局市長が代わっても何も変わらないというのは、今までの役所やペガサスの雰囲気からも仕方のないことだと思った。

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著者プロフィール

1956年埼玉県生まれ。広告制作会社勤務を経て、コピーライターとして独立。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞、16年『海の見える理髪店』で直木賞を受賞。『砂の王国』『花のさくら通り』『ストロベリーライフ』『海馬の尻尾』『極小農園日記』など著作多数。

「2018年 『金魚姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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