- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104691012
感想・レビュー・書評
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ひさびさの川端作品。ふにゅう、やわらかいいい響き。
「ゆすきくんとゆすあしちゃん」があったかくてとてもすきです。
なんとなく『ペンギン・ハイウェイ』を彷彿とさせられながら読んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010/10/17 タイトル借り。ふにゅうとしたくまのぬいぐるみかと思ったら違った。テーマがいまの気分というのもあるけど、連作という形式がしっくりくる。
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何だか愛らしいタイトルだと思ったら「ふにゅう」は「父乳」だと知って、一気に脱力。
父親の目線から見る子ども達の姿や育児の様子は、とても新鮮。
どの話も一生懸命に子育てをする父親の姿にクスリと笑って、でもそのあまりに真剣な姿にいつしか笑っていられなくなる。
子育てに協力的で子ども達の事を心から愛してくれる、こんな旦那さん素敵だな。さすがに父乳出されたら、ちょっと困るけど。
なかでも「ギンヤンマ、再配置プロジェクト」が良かった。
暗闇にこもって、幼い子ども二人を抱きしめる父親の姿が、何かもうやり切れない。
「右腕には夏樹の温もり。今も覚えている幼い頃の痛み。
左腕にはめいの温もり。切ないくらい愛しい感情の塊。
全部ひっくるめて自分が蛹になったみたいだった。」 -
2009/06/24読了
ふにゅう=父乳 -
2005年5月15日読了
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男性の子育てをテーマにした短編集。プロフィールからご本人の経験とほぼ重なっているものと見た。
作成日時 2007年04月04日 20:31
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<font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104691011/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4104691011.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
<br clear="left">
<blockquote><p><strong>ふにゅう〜 と、いきなり言われても。
重松清氏、困惑、爆笑そして感動!!
たった一度でもいい。かわいい愛娘に、〈ふにゅう〉をやってみたい・・・・・。
滑稽だけどピュアな、新しい父親の肖像!
仕事に燃えるママの代わりに、育児に奮闘する洋介。息子を見る妻の眼差しに嫉妬を覚えつつも、平静を装う匡史。血が大の苦手なのに、立会い出産に望むハルキ。事情はそれぞれ違うけど、子供を愛する気持ちは、みな同じ――頑張るパパの“超現実”を描いたユーモア溢れる小説集。</strong> ――帯より</p></blockquote>
父と幼子の五つの物語。
現実問題として、いまの日本では、両親が揃っているのに父親が主に育児をすることを選択する家庭は まだごく稀、あるいは皆無に近いだろうと思われるが、この五つの物語の父親たちは望むと望まざるとに関わらず主夫として育児に関わることになり、そしてそのことを良しとしているのである。どころか、積極的に楽しみ、この場にいない妻=母親を呪いながらも満ち足りた時間を過ごしているのである。子育てに関われる時間を大切に思う父親たちと、それを見る世間の目とのギャップもさもありなんと頷かされる。育児に関して母親が特別なのは、産むという役割と母乳を与えることができる――それとて全員ができるわけではないが――ということだけではないのだろうかと思わされもする。</font> -
最初タイトルを見た時、擬音の『ふにゅ』と体をくたっと、させる状態を連想したのだが、ふにゅう=父乳だったのだ!父親があらゆる状況で子どもと向き合い子育ての中で、新たな父性を発見したり、母性(本能として組み込まれた)に嫉妬したりと。ここに描かれた母親達は、強靱に生活してるのだが(苦笑)。子育てのベテラン世代にナッタわたしが、ああそうだったな、へえそうだったんだと、
感慨に耽りながら最終ページを迎えた。