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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784104695027
感想・レビュー・書評
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生へ向かう青年の持つ狂気と、
死を選んだ兄の持つ狂気は、
どちらも女にとって憧憬も恐怖も敬愛も執着も感じる対象である気がする。
自分の持ちたかったものを全て持っていると理想の兄と
厳格で幸か不幸か狂うという誘惑に負けない環境にあったと思っている青年は表裏一体の存在だと思う。
それは個人として二人を見ているのではなく概念として捉えている。
匿名性が無くなったその時、その両方に対する思いは昇華されるのかもしれない。
女を通して描かれる不安定な兄はとても魅力的に見える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっと読みにくかったなぁ
合わないみたい。 -
長崎で出会う男と女。
彼らの間に、また彼らの周囲との間にあるものは愛と呼べるのか。
するするとは読めない、引っかかりの多い文章が面白い。
心をアスファルトでざりざり傷つけたような読後感は、忘れられないものになった。 -
なんだか冒頭で心おれそうになったけど、文章が少し癖になってくる感じでした。
宗教の事とかよくわからないので、もっと勉強しなきゃだなと思いました。こなみかん -
解説に「自然主義的リアリズムもまた、いくつもある『語り』のスタイルのひとつのバリエーションでしかない」とある。それはそうだと思う。でもやっぱり不自然な会話って苦手。
たとえば歌舞伎には歌舞伎の、ミュージカルにはミュージカルのルールがある。「なんで急にうたいだすんだ」とかいうのはナンセンス。そういうきまりごと。形式美だから。
そう思って読めば、家族を捨ててきた主婦と長崎で出会った青年の奇妙な会話も、これはこういうひとつのスタイルということなんだろうけど……。
解説では「語りのスタイルに目を引きつけられる」とある。それは本当にそうだと思う。ただミュージカルを苦手な人がいるように、私もこの語りにはやや鼻白むところが多かった。 -
読みづらい…!!
時々作品が見える時があるけど、やっぱり世界が違う。 -
翻訳ものの小説を読んでいるよう気分になる文体。
それにしても難解すぎる。
なぜ長崎でなくてはいけなかったのか。そもそもなぜ女はキノコ雲に魅せられたのか。
そこがどうしても最後まで分からなかった。
名称をもたない女と青年が背負わされた匿名性の意味は?
二人は生と死の対比なのだろうか。
むむむ、むずかしい。
六〇〇〇度、そこではすべてが溶けてひとつになる。
生も死もひとつになったのだろうか。
デュラスの小説を読んでみます・・・。 -
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文章が合わなかった。考えすぎ???
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文体についていけなかったので辛かった。たぶん面白い話なんだろうし考えさせられる話なんだとは思うが、なかなか考える気にならない。6000度であるそれの何をさして愛というのかがどうしても理解できなかった。難しい。
2009/9/21 -
ロシア正教とか聖書の中の物語とか。自分にとってとっつきにくさ満点だった。違う作品をよんでみたい。
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登場人物の人たちがどこに行くんだろう と不思議だった。
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日常から日常に帰るのがいい。長崎に行ったまま帰らないかと思った。読んでいる間苦しくて、早く読み終わりたかった。
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なんだかんだでとても好きだ、と思いました。流されるように読んでしまいました。
宗教背景やらが絡んできて、軟らかく、包み込むような進み方は自身の好みでした。 -
世界観に上手くついていけなかった。伝えたいことや、ストーリーの奥にある登場人物たちの思いなどは伝わってきたのだが、あまり感情移入できぬまま、終わってしまった。
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私小説的。独りよがりな印象を受けるけれど好き。評価のわかれそうな作品
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カギ括弧がひとつもない小説。短い文章。読みやすかったです。でも終わりのほうになって、ダレてしまった。というか飽きた。こういうのは読んだことがなかったので新鮮でした。
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難解極まりない。
アル中の兄を自殺で亡くした経験を持つ主婦が、ふとしたきっかけから原爆の「きのこ雲」に魅せられて長崎へ旅立ち、そこで出会った青年と名前も知らないまま不可思議な関係に陥る・・・という内容なのだけれど、「」がなく、モノローグとダイアローグが混在し、一人称と三人称が混在し、私、あなた、彼女、など固有名詞のないまま、状況描写もなく極めて精神的な言葉の交わし合いだけで物語が進んでいく。
物語は追いづらく、どうしていいのかわからないような気持ちになった。
著者プロフィール
鹿島田真希の作品
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