- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104695034
作品紹介・あらすじ
建築史家の若手教授、彼に弟子入りする小説家志望の青年、教授が片思いの愛を捧げる少女、少女を残酷に支配する婚約者の美青年。現代の都市の話題の建築を舞台に、交わされる、永遠、生と死、愛、芸術を巡る会話。男と女、男と男、意表をつく展開を遂げる恋愛関係。人間が生きるための空間、建築、その新たな可能性を探し、現代の絶望に立ち向かう、若き新鋭の画期的長編。
感想・レビュー・書評
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読みやすいのが唯一の誉めどころ。
もー何が面白いのかサッパリわからない。 -
MとSって実は狙ってるのかな・・・。
永遠の愛、不老不死。人は永続するものに憧れる。だが永遠とは円環であり繰返しを意味する。それならば永遠の中では大切なことも重要でなくなり私たちは繰り返しの永遠の中で生きていかなければならない。その矛盾した憧憬から脱却するために私たちはどう生きるべきなのか考えさせられた。 -
人と人との「永遠の愛」と「赦し」について、宗教染みた内容を建築に喩えて描いているのは斬新だし新鮮。そして、最後に辿り着くのはとてもシンプルな理論。だけれど、最後までイマイチ入り込めなかった。
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「レギオンの花嫁」より読みやすかった。
みなさんのレビューにも書いてありますが、愛の形と赦しについての話です。
決められた「愛」の形が「幸福」なのか、解らない。
これもレビューで触れられていたことですが「ピカルディーの三度」とは、クラシック音楽用語で短調の曲が、最後の音でいきなり長調になって終わる、というものです。宗教音楽とか、バロック・古典派に多いかな。
このピカルディーの三度は一種の赦し(神の目線から、なのかもしれませんが)に思えて、割と好きです。余談ですが。
「ピカルディーの三度」読んでみたいと思います。 -
なんとなく「ピカルディーの三度」みたいなドロドロ同性愛ものだと思っていたら、全然そんなこと無かった。
今回は「赦し」が大きなテーマとなっている。
最後にどかんとテーマを説明していて、観念的な作品だけれど割とわかりやすい。
傲慢に見える講師が実は自己卑下だったり、暴力を甘んじて受け入れることが聖なる行為になるなど、くるりと物事を裏返すのは『ゼロの王国』に通じるかな。 -
外国文学や翻訳のようなもって回った言い回しが独特。
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昔読んで、2回目。
やっぱりよく分からない(´-ω-`)
自分の捉え方とは違う世界観。