心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104701032

感想・レビュー・書評

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  • 精神疾患と正常な心とはほんの隣同士である。どこからが病的でどこまでが普通なのか?自分の日常の行動や考え方にも少しは病的なものがあると思う。特に強迫症状などでは。

  • 本当に心が狂うとこうなるんだという狂気が垣間見れた。摂食障害の章で、摂食障害は完治へのいたる道は確立されていないけど、著者が診断したなかの事例で、「いままで母親に言いたいことがいえなかったから”これまでに自分”にこだわって反抗することで自分で主張したんだ」という気づきから症状が回復していった女子大生の話は興味深かった。著者がその女子大生の言葉に、そのように演技する患者も多いからどこまで信用できるのかわからないのだけどもと必ずしも全肯定ではないことがまた面白く思った。

  • 統合失調症、うつ病、摂食障害、強迫性障害など、さまざまな事例の紹介。
    精神鑑定についての記載もあり、興味深い。
    (精神鑑定については、著者はこれまでの鑑定に異論がありそうな感じだけど)

    そういった病にかかるのって、きっと、些細なきっかけが積み重なった結果なんだろうと思った。
    周囲の支えが、本当に必要。

  • 様々な精神疾患の、若干特殊なのか?と思われるケースの症例報告が9章にわたって書かれている本でした。

    全体を読んでの感想は、可もなく不可もなくw
    どういう層に向けて書かれたものなのかいまいち分からず、著者の目的がよく分からなかったからかもしれません。
    浅く広くという感じで、治療者としてのスタンスも見えなかったのでなんとなく流して読めてしまう本でした。

    でも、最終章に出てきた強迫性障害の患者さんの話は衝撃だったな~。強迫行為としてよく知られるのは強迫洗浄とかガスの元栓・鍵などの確認だと思うのですが、人目もはばからずにベッドの上で自慰行為に耽ってしまう、という症状はすごいなと思います。
    診断名がひとつついたとしても、個人個人で出てくる症状が違うというのはとても興味深く、現場の人にとっては大変だろうと思います。
    入院治療が必要であったとしても他の患者さんの治療の妨げになる患者さんも多々いるだろうし、病棟って大変だろうな…。

    こういう本を読むときには、「この病気ではこの症状が出る」という思い込みをするのではなく、「個人がそれぞれに色々な背景を持っていて、症状の現れ方も様々であり、これはそのうちのひとつにすぎない」という認識を改めるきっかけにするといいんだろうな。


    自分の想像力を試すという意味では、いい本でした。
    読む本を選ぶというよりも、色々な本を読み、本物の「目」を養っていく方が修行になりそうです。

  • 精神病のさまざまな実例を取り上げて解説している本。
    有名な政治家や芸術家の例もあって興味深く読めた。

    今現在は健康な人でも、誰もが何らかのきっかけで精神病にかかるリスクを負っていると感じた。

  • 狂いの原因を探れるかと読みました。
    ナマの症例がたくさん。壮絶。
    「コレ!」という原因はそらはっきりしませんわなあ。
    様々なストレスが積もり積もって壊れてしまうのかな。
    分からん。

  • 症例報告が連なってる本です。

    もちろん、友達の一人や二人、もしくは自分でも鬱病や精神的なストレスを抱えてる人は多いと思います。

    心理学や精神科などへの負担が多くなってきてること自体、考えさせられます。

  • ただひたすら症例だらけだった。
    原因不明で悩んでいる方がこんなにいらっしゃるのね。

    だからどうすれば良いというのがなかったので
    アタクシのようなパンピーには???だらけ。

  •  医学的知識がなくても、実例と照らし合わせながらの説明で非常に分かりやすくてよかった。

  • 09.01 市図書
    依存の果て
    うつ病
    ゴッホは類循環性精神病

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著者プロフィール

昭和大学医学部精神医学講座主任教授(医学博士)。1959年、神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業後、都立松沢病院などで臨床経験を積む。東京大学医学部精神医学教室助教授、埼玉医科大学准教授などを経て、2012年より現職。2015年より昭和大学附属烏山病院長を兼任、ADHD専門外来を担当。精神疾患の認知機能障害、発達障害の臨床研究などを主な研究分野としている。著書に『他人を非難してばかりいる人たち』(幻冬舎新書)、『精神鑑定はなぜ間違えるのか?』(光文社新書)等がある。

「2020年 『医者も親も気づかない 女子の発達障害』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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