- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104701056
作品紹介・あらすじ
あの主人公たちを仮想診断!思わず話したくなるウンチクが満載!文学と精神医学の「深い関係」とは?-。
感想・レビュー・書評
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面白い発想なのに、新聞連載ということもあり、
短く浅い。
もっとこの本の中の扱われ方はイマイチとか
詳しくじっくり描いて欲しいな〜
けどいろんな疾患に対応する作品を
たくさん挙げてて、凄い。
途中結構自分の趣味出てるし詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こうやって作品をみると、作中の人物がいろいろな精神疾患にかかっているんだなと気がつかされた。また、著者がいうようにそれが広く普通に受け入れられているということに不思議さを感じた。
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文学
心理
病気 -
さくさく読める。イラストが怖い。
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精神科医が広い知見から作家や作品の登場人物に病状を見て、それをもとに解説をするという試み。外観としては面白そうに思うもこの切り口そのものに違和感のようなものがあり確かに、中に挙げられている作品は有名でない作品が多いのでこじつけ感はあまりない。作家そのものについても言及されているがこれも資料などで事実に基いていると思うのだけれど、えてして作家は頭がオカシイとか作品内の登場人物は狂っているということになったら嫌だなと。そういう風に見ることが出来る。という留保や慎重な姿勢で眺める必要があると思う。まぁもちろん、あきらかに異常な犯罪者を分析していたりしてなるほどということもある。医者に診断されるとどうしても治療対象だったのかと思うとこれらは治療されていた場合、物語は成立しない。という変な感じ。創作物すべてが病を源泉とするわけでは当然ない。当然ないのだけれど、そういう誤解を与えやすい危うさを持った一冊だったかな。
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東京新聞に連載されていたものを書籍化したもので、63もの作品について解説されているが、1つ1つについては3ページで終わってしまう。だから、正直物足りない。もっと深く詳しく分析されたものが読みたいという気になる。
ただ、63もの作品が紹介されているわけだから、当然読んでない作品も多く、その作品それ自体にあたってみたいと思うものもいくつもあった。
また、作家の知られざる病歴、最期の様子なども解説されていて、それらを知ったうえでもう一度作品に当たってみると、また違う発見があると思った。漱石や太宰、芥川龍之介の精神疾患ないし精神的不調の話は有名だが、谷崎潤一郎や川端康成、ヘミングウェイ、ドストエフスキーなどについては初めて知ったので正直驚いた。東西を問わず、時代を超えて輝きを放つ作品とは、作者の精神の極限から絞り出される葛藤や苦しみの結晶なのかもしれないと思った。 -
作品解釈は浅い。それぞれについて、比重が作者の精神分析なのか作品の中の人物の精神分析なのかどっちつかずなところも薄い印象。作品より作者にした方がもっとはっきりする気がする。どの作品も特に読みたいとおもわせられなかった。何がしたいのかよくわからない、連載していた文章を程よくまとめたという内容。広く浅く精神疾患にはふれることがはできる。
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東京新聞掲載をまとめたものだってんで、納得。妙に平たくて薄い内容。医師が忙しい中で病名だけコメントしてあとは誰かがまとめたか口述筆記?と思うような。
ただ、ついてにしてしまったのはピックアップされた面々。なかなか幅広くて、テネシーウィリアムズの「ガラスの動物園」やリチャードブローティガンの「バビロンを夢見て」から、角田光代「八日目の蝉」、辻村深月「僕のメジャースプーン」もあり、川端康成「みずうみ」や太宰治「道化の華」
ね、こんなの並べられたらノックアウトでしょ?みたいでしょ、この作品のどのあたりに専門家は精神的な病を見出すのか。
でもねー
専門的な言葉がパラパラ、ふりかけみたいにかかっては、なんともそのまとめがお寒い。お医者さんだもん、読んでないよね作品はね、ちゃんとね。編集の人にさらっとあらすじ聞いたとか、よしんばここにある分は読了していても、作家さんの他の作品なんてみてないよね。仕方ないです。
辻村深月さんを、彼女はほかにも爽やかな作品を書いているので一読者としてさわやかな作品を待ち望みたい、みたいなまとめだったときは腰が砕けかけましたって。いやいや最後にまとめるならそれはないでしょう。他作品ではどんな精神傾向が見られるとかさ、そういった、さらなる俯瞰した意見をここではみたいじゃないのよ普通?
読まされる側の分析ってのは、頭になかったんだろうか。 -
紹介されている本のうち、七冊くらい読んでた。少し文章に統一性がないところもあったが、読んでみたい本はたくさんあった。