ダンスがすんだ 猫の恋が終わるとき

  • 新潮社 (2004年8月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784104704019

みんなの感想まとめ

全編にわたって回文が巧みに散りばめられたストーリーは、ミステリアスな恋愛と人間関係の複雑さを描き出します。外科医と黒猫の娘とのアバンチュールを軸に、奥さんの憂鬱や猫族と人間族の争い、さらには宇宙の話ま...

感想・レビュー・書評

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  • 回文とイラスト集。回文の置き方が絶妙で、ミステリアスな恋愛の始まりから悲しい結末まで古い映画のよう。「鍋食べな」「うどんどう?」の二つの絵の微妙な変化、絵と回文のギャップが効いてる「八人こんにちは」などが印象的。大好き。

    • akikobbさん
      鍋からのうどん、良いですよね。意外と口調もメニューも男前だけどちゃんと胃袋掴んでる…とじわじわ笑いました。
      鍋からのうどん、良いですよね。意外と口調もメニューも男前だけどちゃんと胃袋掴んでる…とじわじわ笑いました。
      2023/11/03
    • 111108さん
      この二つ、間違い探しみたいに楽しみました。
      この猫娘、見た目だけでなくかっこいいですね!
      この二つ、間違い探しみたいに楽しみました。
      この猫娘、見た目だけでなくかっこいいですね!
      2023/11/04
  • 外科医と黒猫の娘とのアバンチュールが話の軸になっているので、子どもは読んだらいかん。いや、見開きページごとにある回文で話は展開していくので、その技を味わうのはいいか。外科医の奥さんの憂鬱や猫族と人間族の争いが出てきたり、宇宙の話が入ったりと飽きない。フジモトマサルの描く絵は洒落ているなあ。黒猫娘も妖しい可愛さだ。回文も凄いぞ。「改ざん破格!飽きて懲りない脱税医。絶大な利己的悪か?犯罪か?」うひゃあ、超絶凄い。「世の中バカなのよ」かわいいね。

  • これは凄いです!
    見開きで左にイラスト、右に回文、余白を含めて物語が進んでいくので、ドキドキハラハラ倍増です。
    ブグ友さんの評価が高かったので回文ってどんな感じかな?フジモトマサル著だからと興味を持って図書館からお取り寄せ。
    イラストだけ、回文だけ、両方、繰り返し5回以上読んでも面白くて毎回新しい発見がある。
    早口言葉みたいに言いにくい文や、長くてよく考えたよね!という文もある。
    外科医の冷淡な笑みと対比して黒猫の魅惑的な表情がとても良いです。猫ちゃん皆さん好きなんですね。
    ワイン片手に『くだをまく、くまを抱く』妻の心理描写は切ないなあ~
    『鍋食べな』『うどんどう?』の場面の変化探しも楽しい。ワインが開いて洗い物やお玉が増えて時間経過が表現されるという細やかさ。
    『ダンスがすんだ』夜更けから『言い張る、春はいい!』という外科医を見送る黒猫ちゃんの姿まであるし。
    目めぐるしく場面が変わり、最後はあっけない。
    裏表紙の作家と猫ちゃんの写真が似ている気がする。

    • 111108さん
      ベルガモットさん、こんにちは!

      うらやましい‼︎この本も探してるけどまだ読めてなくて。
      そんなに繰り返し楽しめるなんて‥フジモトマサルさん...
      ベルガモットさん、こんにちは!

      うらやましい‼︎この本も探してるけどまだ読めてなくて。
      そんなに繰り返し楽しめるなんて‥フジモトマサルさんも回文も大好きだから期待大です♡イラストも素敵なんですね。
      読みたい〜‼︎欲しい〜‼︎
      2022/07/22
    • ☆ベルガモット☆さん
      111108さん こんばんは☆

      コメントとっても嬉しいです!
      111108さんからフジモトマサルさん推しコメント以前いただいたので、...
      111108さん こんばんは☆

      コメントとっても嬉しいです!
      111108さんからフジモトマサルさん推しコメント以前いただいたので、探してみました。天才だ!と思います。
      1日自分で回文考えてみましたがちっとも思いつきませんっっ
      イラストも癖になります♡
      ぜひ、読んで感想をお聞かせくださいませ(^^♪
      2022/07/22
    • 111108さん
      ベルガモットさんお返事ありがとうございます♪

      ますます読みたくなりました!
      ご自分でも回文考えた←素敵ですね!私も思いつかない気がする‥
      ...
      ベルガモットさんお返事ありがとうございます♪

      ますます読みたくなりました!
      ご自分でも回文考えた←素敵ですね!私も思いつかない気がする‥
      積読たまってますけど探してみますね〜
      2022/07/23
  • 三浦しをん『三四郎はそれから門を出た』で紹介。
    全編回文で綴られたストーリー、ってどんなの?!と興味津々で読んでみた。
    1ページ目から、太めタッチのイラストとビシッと決まった回文が、なにやらハードボイルドな雰囲気を醸し出していて、思わず、おお、と唸ってしまう。
    大人の恋愛と革命というまさかの展開。
    「言い争いかい?そらあいい」に痺れた(笑)

  • つい最近「笑う回文教室」という本を読んだが正直あまり楽しめなかった(のでレビューも書かなかった)。
    その後に読んだ三浦しをん「三四郎は…」で紹介されていたのがこの本。
    その前に読んだ「という、はなし」で知ったフジモトマサルさんの作品で、運よく近所の図書館にあったので即借りた。

    回文という時間の無駄遣い的な言葉遊び、ここまでやると感動するほど面白い。
    擬人化した猫のイラストが回文の意味を膨らませ、見事に物語化に成功している。

    だが、回文だけを順に読んでみると、やはりつまらない。

    イラストをメインにして、もう一度読み直してみた。
    そうか、回文をヒントにイラストを眺めて自分自身が物語を作り上げているのか。
    しかしまあ、よくもこれだけの回文を考えたもんだ。

    最も気に入った回文は、「世の中バカなのよ」(猫とオヤジのイラストが超いい!)。

  • 回文でストーリーが出来るなんてすごい!
    笑えた♫

  • 柔らかい線のイラストが素敵。全編が回文とそのイラストが見開きになっていて、それがなんとなくストーリーとしてつながっていくというちょっと変わった作品。

    しかしよくこれだけの回文を思いつくもんだなー。

  • 「言い張る、春はいい」までの流れが最高。

  • 三浦しをん「三四郎は・・・」で紹介する回文だけで1冊の本、ストーリーになっているもの凄い、驚異的な本です。
    三浦によればこの馬鹿馬鹿しさをとことん追求したということで凄いのでしょうが、それだけではなく、一つの文学!というべき、楽しい男と猫の恋の物語です。絵も楽しいです。

  • 回文だけでストーリーが進んでいくなんて、なんという力業!

  • 回文だけで構成された物語。たった4文字のものに『目から鱗』で35文字ほどの長いものには『脱帽』。広い視野と柔軟な脳がわたしもほしい。回文は奥が深いです。

  • 回文の面白さとフジモトさんの発想力に脱帽!

  • 回文にイラストがついた本かと思ったら、ちゃんとストーリーがあってびっくり。
    妻子ある医師が謎を秘めた魅力的な黒猫娘と恋に落ちる物語と、下請け労働者として働く猫たちが人間に反旗を翻す物語が最後にひとつになる。
    あとがきも面白い。
    言うことなし。

  • 「回文絵本」と銘打った割には、単純な文章…と思いきやいきなり謎の長文回文。
    読んでいくうちに、これストーリー仕立てなのか、と納得するとまたはぐらかされる。そもそもなんで猫が唐突に出てくるんだ?医師と猫の恋?とかそういう無粋なことは言ってはいけないのだ。
    回文は次第にシリアスになり、やがて大きな事件へ繋がっていく。
    そしてラスト。その静けさ。

    「鍋食べな」
    「うどんどう?」
    の連投にやられた。

    フジモトマサルは「はぐらかし」の天才なのだから。

  • 本文すべてが「回文」でできているですよ!
    存在は知っていたけど、こないだなにげなく入った本屋でみつけました。

    ひょんなことからお医者さんの人生がドラマチックに変貌します。
    大人の絵本だと思うなぁ。

    話はかなり大きくなりますけど、ま、回文を楽しむというところに重点を置きたいかなーとも思います。

  • 平積みされていた本のタイトルが気になって手に取ったら、
    なんと中身も全て回文なのであった。

    といって、ただの回文集ではない。
    ちゃんとストーリーのある絵本として成立している。

    こじつけっぽかったり、
    9割がた絵の力で進めたりしているページもあるが、
    そもそも絵本は絵と文が互いに支えあって然るべきなので
    特に問題はない。

    「戦の幕開き悪魔の作為」のような
    字数の多い作品には唸らされるけれど、
    心に残るのは、もっと単純な作品だ。
    (単に記憶力の問題かもしれない)

    さらに、実生活でも使える回文のほうが楽しい。
    「カルテ見てるか?」とか「旦那が何だ!」とか、
    「八人こんにちは」とか(←いつ使うんだ)。

    発想の勝利な本。

  • フジモトマサルの絵が好きなので手に取った本。
    この人は回文も作るんですね。
    回文とイラストで、医者と猫の恋物語が展開していきます。
    そこに、元妻とのしこりや革命テロリストなどが加わって、おしゃれながらもなんとも不思議な世界に。

    でも、医師と猫は付き合っているようなので、サブタイトル-猫の恋が終わるとき-の意味がどうも釈然としませんでした。
    以前、回文第一人者土屋耕一氏の『軽い機敏な仔猫何匹いるか』を読んで、その作力にひれ伏したことがあります。
    それに比べるとこの人の作品は短くかわいらしい印象ですが、イラストとあいまって、とても生き生きした世界が見られます。

    「旦那がなんだ!」
    「鍋食べな」「うどんどう?」
    「世の中バカなのよ」
    「泣くな泣くな」

    「薬の暗い快楽のリスク」なんて上手だなあと思います。
    表紙絵もオシャレだし、パラパラと軽く読みきれるため、家にあると、友人来客時などに気軽に見てもらえる便利な本でしょう。

    ただ、天・地・小口といった側面部分が、ペーパーバックスのように蛍光青色になっているのが、私の好みではなく、残念でした。
    あと、あえて外したものと思われますが、ページがついていないのは、本として足りないものがあるように思いました。

  • たまらなすぎる…
    ノスタルジックでファンタジックでロマンティック。
    プレゼントにもいいかも。

  • イラストレーター兼マンガ家のフジモトマサルさん作。
    回文と猫のイラストで綴られた、天・小口・地がブルーに染められた大変美しい本です。

    上から読んでも下から読んでも同じ文章になる回文は、読んでいてとても楽しい。イラストも不思議かつ素敵♪
    三浦しをんさんが『三四郎はそれから門を出た』というエッセイの中でも紹介していますが、この回文に出会えてよかった!と思える素敵な一文をご紹介。

    地球行きロケット着けろ給油基地
    (ちきゅうゆきろけっとつけろきゅうゆきち)

    ブラボー!!( ̄∇ ̄ノノ"☆

  • 「妻」シリーズがたまらん。
    回文集なのかと思いきや、ちゃんと話が繋がってるのがすげぇ。


    「うどんどう?」

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著者プロフィール

フジモトマサル

1968年、大阪府生まれ。漫画家、イラストレーターとして書籍や雑誌、WEBなど多彩なフィールドで活躍した。著書に『長めのいい部屋』『スコットくん』『こぐまのガドガド』『ウール100%』『ウール101%』『いきもののすべて』『二週間の休暇』『夢みごこち』『今日はなぞなぞの日』、回文絵本『ダンスがすんだ』、画文集『終電車ならとっくに行ってしまった』など多数。穂村弘氏の「にょっ記」シリーズのイラストや、森見登美彦氏の『聖なる怠け者の冒険』の挿絵、村上春樹氏の特設WEBサイト「村上さんのところ」のイラストなどでも人気を博した。2015年11月、死去。

「2022年 『フジモトマサル名作集 スコットくん・こぐまのガドガド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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