ダンスがすんだ

  • 新潮社
3.85
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本棚登録 : 172
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784104704019

感想・レビュー・書評

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  • フジモトマサルを全部を読んだわけではないが、今まで読んだなかで一番よかったし、一番好きである。回分が先に作られ、その後、物語に構成されたということだが、話の流れが見事(とりわけ終わり方が)。このまま映画になりそうだ。

  • 回文とイラスト集。回文の置き方が絶妙で、ミステリアスな恋愛の始まりから悲しい結末まで古い映画のよう。「鍋食べな」「うどんどう?」の二つの絵の微妙な変化、絵と回文のギャップが効いてる「八人こんにちは」などが印象的。大好き。

    • akikobbさん
      鍋からのうどん、良いですよね。意外と口調もメニューも男前だけどちゃんと胃袋掴んでる…とじわじわ笑いました。
      鍋からのうどん、良いですよね。意外と口調もメニューも男前だけどちゃんと胃袋掴んでる…とじわじわ笑いました。
      2023/11/03
    • 111108さん
      この二つ、間違い探しみたいに楽しみました。
      この猫娘、見た目だけでなくかっこいいですね!
      この二つ、間違い探しみたいに楽しみました。
      この猫娘、見た目だけでなくかっこいいですね!
      2023/11/04
  • これは凄いです!
    見開きで左にイラスト、右に回文、余白を含めて物語が進んでいくので、ドキドキハラハラ倍増です。
    ブグ友さんの評価が高かったので回文ってどんな感じかな?フジモトマサル著だからと興味を持って図書館からお取り寄せ。
    イラストだけ、回文だけ、両方、繰り返し5回以上読んでも面白くて毎回新しい発見がある。
    早口言葉みたいに言いにくい文や、長くてよく考えたよね!という文もある。
    外科医の冷淡な笑みと対比して黒猫の魅惑的な表情がとても良いです。猫ちゃん皆さん好きなんですね。
    ワイン片手に『くだをまく、くまを抱く』妻の心理描写は切ないなあ~
    『鍋食べな』『うどんどう?』の場面の変化探しも楽しい。ワインが開いて洗い物やお玉が増えて時間経過が表現されるという細やかさ。
    『ダンスがすんだ』夜更けから『言い張る、春はいい!』という外科医を見送る黒猫ちゃんの姿まであるし。
    目めぐるしく場面が変わり、最後はあっけない。
    裏表紙の作家と猫ちゃんの写真が似ている気がする。

    • 111108さん
      ベルガモットさん、こんにちは!

      うらやましい‼︎この本も探してるけどまだ読めてなくて。
      そんなに繰り返し楽しめるなんて‥フジモトマサルさん...
      ベルガモットさん、こんにちは!

      うらやましい‼︎この本も探してるけどまだ読めてなくて。
      そんなに繰り返し楽しめるなんて‥フジモトマサルさんも回文も大好きだから期待大です♡イラストも素敵なんですね。
      読みたい〜‼︎欲しい〜‼︎
      2022/07/22
    • ☆ベルガモット☆さん
      111108さん こんばんは☆

      コメントとっても嬉しいです!
      111108さんからフジモトマサルさん推しコメント以前いただいたので、...
      111108さん こんばんは☆

      コメントとっても嬉しいです!
      111108さんからフジモトマサルさん推しコメント以前いただいたので、探してみました。天才だ!と思います。
      1日自分で回文考えてみましたがちっとも思いつきませんっっ
      イラストも癖になります♡
      ぜひ、読んで感想をお聞かせくださいませ(^^♪
      2022/07/22
    • 111108さん
      ベルガモットさんお返事ありがとうございます♪

      ますます読みたくなりました!
      ご自分でも回文考えた←素敵ですね!私も思いつかない気がする‥
      ...
      ベルガモットさんお返事ありがとうございます♪

      ますます読みたくなりました!
      ご自分でも回文考えた←素敵ですね!私も思いつかない気がする‥
      積読たまってますけど探してみますね〜
      2022/07/23
  • 外科医と黒猫の娘とのアバンチュールが話の軸になっているので、子どもは読んだらいかん。いや、見開きページごとにある回文で話は展開していくので、その技を味わうのはいいか。外科医の奥さんの憂鬱や猫族と人間族の争いが出てきたり、宇宙の話が入ったりと飽きない。フジモトマサルの描く絵は洒落ているなあ。黒猫娘も妖しい可愛さだ。回文も凄いぞ。「改ざん破格!飽きて懲りない脱税医。絶大な利己的悪か?犯罪か?」うひゃあ、超絶凄い。「世の中バカなのよ」かわいいね。

  • ※再々・・・読

  • つい最近「笑う回文教室」という本を読んだが正直あまり楽しめなかった(のでレビューも書かなかった)。
    その後に読んだ三浦しをん「三四郎は…」で紹介されていたのがこの本。
    その前に読んだ「という、はなし」で知ったフジモトマサルさんの作品で、運よく近所の図書館にあったので即借りた。

    回文という時間の無駄遣い的な言葉遊び、ここまでやると感動するほど面白い。
    擬人化した猫のイラストが回文の意味を膨らませ、見事に物語化に成功している。

    だが、回文だけを順に読んでみると、やはりつまらない。

    イラストをメインにして、もう一度読み直してみた。
    そうか、回文をヒントにイラストを眺めて自分自身が物語を作り上げているのか。
    しかしまあ、よくもこれだけの回文を考えたもんだ。

    最も気に入った回文は、「世の中バカなのよ」(猫とオヤジのイラストが超いい!)。

  • 柔らかい線のイラストが素敵。全編が回文とそのイラストが見開きになっていて、それがなんとなくストーリーとしてつながっていくというちょっと変わった作品。

    しかしよくこれだけの回文を思いつくもんだなー。

  • 回文でストーリーが出来るなんてすごい!
    笑えた♫

  • 「言い張る、春はいい」までの流れが最高。

  • 医者が離婚して別の女とくっつく話。

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著者プロフィール

フジモトマサル

1968年、大阪府生まれ。漫画家、イラストレーターとして書籍や雑誌、WEBなど多彩なフィールドで活躍した。著書に『長めのいい部屋』『スコットくん』『こぐまのガドガド』『ウール100%』『ウール101%』『いきもののすべて』『二週間の休暇』『夢みごこち』『今日はなぞなぞの日』、回文絵本『ダンスがすんだ』、画文集『終電車ならとっくに行ってしまった』など多数。穂村弘氏の「にょっ記」シリーズのイラストや、森見登美彦氏の『聖なる怠け者の冒険』の挿絵、村上春樹氏の特設WEBサイト「村上さんのところ」のイラストなどでも人気を博した。2015年11月、死去。

「2022年 『フジモトマサル名作集 スコットくん・こぐまのガドガド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フジモトマサルの作品

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