歌謡曲の時代

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104708017

作品紹介・あらすじ

「北の宿から」「勝手にしやがれ」「サウスポー」…流行歌のひと節を思い浮かべるだけで、鮮明に浮かび上がってくるあの時代-歌謡曲を通して日本人の心を見つめるエッセー集。

感想・レビュー・書評

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  • 阿久悠という作詞家はとんでもなくすごい人だったんだ。採り上げられている歌謡曲をリアルタイムで聞いていたはずなのだが,作詞家はあまり気にしていなかったから。

    図書館の昭和特集棚にあったので,思わず借りてしまった。

  • 図書館にて。

  • <span style="color:#000000"><span style="font-size:medium;"> 阿久悠の著作「<a href="http://yamano4455.jugem.jp/?day=20080127" target="_blank">歌謡曲の時代」については、以前も書いた</a>。既に、一通りは読み終えているのだが、今でも、私の机の上に置いてある。そして、パッと手にとってサッと読む。なるほど、と新たに感じ入る。そんなことが多いため、容易に手の届く机の上に置いてある。

     また、新しい感慨を持って読む。

     桜田淳子の「私の青い鳥」について。当然、阿久悠作詞。正確に言えば、「スター誕生」というテレビ番組でデビューした、いわゆるアイドル歌手の歌は、初期のものは、全て阿久悠作詞。

     次のような記述がある。

    「この時代、「幸福」とか「夢」とかが、言葉として存在した。青い鳥や天使に仮託する幸福や夢は、実態がないだけに尊さとありがたさがあった。(中略)人間は利口で、姿のある幸福や夢をいかがわしいものであることを知っていたのである」

     正直言って、打ち込んでいると、やや衒学的な印象が強く、興ざめした部分もあった。しかし、この歌が書かれた昭和48(1973)年という時代を想うと、「この時代、「幸福」とか「夢」とかが、言葉として存在した」という意味は、思わず感じ入る。正確に言えば、私でさえ、その年のことをよく憶えているわけでない。しかし、いわゆる1970年代というキーワードでくくられる時代性というものが、私の年代にすれば、気恥ずかしげな感傷を持って感じられ、それだけに、、「「幸福」とか「夢」とかが、言葉として存在した」と言われると、ハッとしてしまう。

     「歌は世につれ、世は歌につれ」とはよく言ったものだ。</span></span>

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著者プロフィール

1937年、兵庫県生まれ。明治大学文学部卒業。82年『殺人狂時代ユリエ』で横溝正史賞、97年菊池寛賞、99年紫綬褒章、2000年『詩小説』で島清恋愛文学賞、03年正論新風賞を受賞。2007年、逝去。

「2018年 『君の唇に色あせぬ言葉を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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