清らかな厭世―言葉を失くした日本人へ

著者 :
  • 新潮社
3.85
  • (9)
  • (7)
  • (7)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 61
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104708024

作品紹介・あらすじ

「働くことは愚かなことか、創ることは無駄なことか、考えることは敗れることか」稀代の作詞家が「格言、箴言、警句」で綴った、警世の書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 阿久悠(1937~2007)著「清らかな厭世 言葉を失くした日本人へ」、2007.10発行です。受け止めたい言葉が沢山ありました。①小走りで二三歩とか傘を斜めに傾けるとか、人間関係ってそういうこと ②愛情の証明は小さなことを忘れないでいる記憶力の誠意だ ③鈍感か敏感かというと、ドンもビンもとも倒れ、感がないのが問題だ ④たまには本を読む姿を子どもたちに見せるだけで、家族の半分は固まる ⑤高校野球こそが世界に誇るべき日本の民族文化である。 山本リンダさんの「どうにもとまらない」「狙いうち」、大活躍ですね!

  • 昭和のヒット曲を数多く手掛けられた阿久悠先生の著書。
    表紙帯には「ラストメッセージ」と記されています。(H19年8月逝去で、2007年(H19年)10月発行)
    見開き2ページで1テーマについて著者の見解が述べられており、ちょっとした空き時間などに読むのには適していると思います。
    さすが、昭和の大作詞家。その時々の世相を独特の見解と心に残る語句で表現されていますね。
    私が心に残った一文は、
    「本流を作ってから支流を作らないと源流を知らない川になってしまう。」(p.83)でした。
    ホリエモンこと堀江貴文さんをいわゆる旧勢力や既存メディア側から報じられている姿をあたかもそれが事実であるかのように扱っていらっしゃる点については、私としては残念に思いました。
    付箋は14枚付きました。

  • 鋭い指摘と毒を含んだユーモアに「なるほど」と思ったり、「くすり」と笑わせられたり、有意義な時間を過ごすことができました。

    ありがとうございました。

  • 昭和のヒットメーカーである著者が、
    平成の今を見つめて、病に蝕まれながらも読者に
    語りかける渾身の遺作。
    産経新聞の“阿久悠書く言う”という連載コラムが
    この一冊の本にまとまりました。

    “若者はほっといても若者だが、
    大人は努力なしでは大人になれない”

    私がハッとした言葉の一つです。

    他のブロガーさんも書かれていますが、
    なんだか高校の先生の授業を受けているような気持ちになります。
    ちょっと誰かに助言をいただきたい時に
    この本を開いてみたり…

  • これを年寄りの戯言ととるか、含蓄のある言葉として受け取るか。それは年代差か、育ってきた環境か、それとも今置かれている状況かで各人違うことと思う。私は著者とは20歳ほど歳の差があるが、とても考え方が似ていることに吃驚した。旧き良き昭和なぞというたわ言は云うつもりもないし、そんなこと露とも思わないが、本書を読み進めるうちに
    やはり急激に社会が、世界が、変わりつつあることを改めて感じた。

全6件中 1 - 6件を表示

阿久悠の作品

ツイートする