- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104721016
作品紹介・あらすじ
平凡な女たちを冷血な「悪女」に変貌させたものとは何だったのか。著者を取材に駆り立て、終始、支配していた思いはそこにあった。福岡県久留米市の看護婦四人組が惹き起こした保険金連続殺人事件の全容を浮び上がらせる緻密な取材。著者の執念は、一審で死刑を宣告された主犯・吉田純子を中心とする堤美由紀、池上和子(故人)、石井ヒト美たちの、医療知識を駆使した犯行の根幹に迫る。事件の背後に横たわる驚くべき愛憎関係と恐怖を描いて余すところのない本格犯罪ノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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かなり興味深い内容だった。
それにしても博多弁強すぎてついつい博多弁になりそうだな。 -
度々テレビで話題になる事件。
大竹しのぶさんでドラマ化されたのも見たことがあります。
何とも気持ちの悪い事件。
なんでそんなことになるんだ……と純子以外の3人に苛立ちすら感じますが、悪い人間に目をつけられてしまうと、あの手この手で言いくるめられて、意外と犯罪に手を染めるのはあっという間なのかな、とも思ったり。
これが小説だったら「こんなに簡単に騙されるかよ! つまんない話だ!」と怒りを覚えるかもしれないような稚拙な嘘。
だけどそれがリアルだから怖い。 -
怖くて面白かった!オセロの黒の話みたいと思った。人心掌握に長けていてマメなんだろうな。
ミキプルーンが痩身に効果あったところ、純子が毎晩美由紀に迫っていて美由紀は飲酒してことに臨んでいたところに笑ってしまった -
TVで放送されたと聞き、TVは見逃したけど読んでみたいと思って、読みました。
主犯格の人の行動も、他のまどわされて人生を狂わされた友人達の行動も、信じられなくて、一瞬フィクションなんじゃないかと思いました。
人間の人生ってどこで狂うのか、わからないものですね。 -
世の中には個人の感覚ではさっぱり理解できない事件が起こる。事件当時、ワイドショーで見てもわからなくて、何年もたった後にこのルポを読んでも、ますますわからない。が、わからない事が現実にはあるのだ、ということを心にとめておくことは、意味があることなんだと思う。彼ら彼女たちは隣人であるかもしれないのだから。
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そんな馬鹿な!と思う事がまかり通っての大事件。女の欲望はパネー。