陽だまりの彼女

著者 :
  • 新潮社
3.47
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本棚登録 : 862
感想 : 202
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104723027

作品紹介・あらすじ

恋の始まりに、理由なんてない。でも、恋の終わりには、必ず理由がある-。運命の人を、そんなに簡単にあきらめちゃって、いいんですか?中学時代の幼馴染と10年ぶりに再会した俺。冴えないイジメられっ子だった彼女は、驚異の大変身を遂げていた。モテ服にさらさら大人ヘア、しかも、デキる女系。でも彼女、俺には計り知れないとんでもない過去を抱えていて…哀しくて可笑しくてふわふわ心温まる、恋する切なさのすべてがつまった恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 前半は良かっただけに、中盤からはオチを引っ張り、引っ張り倒してこれは、、、。

    とは言っても面白かったから不思議。
    もっと家族を大切にしよう。と思えたので星は高めに評価。

  • 読み終えたあとに、この表紙を眺めると
    温かな満足感の中で、もう一度クスッと笑えます。
    猫の視線を辿った先と、さらにテーブルの上のもので♪

    どうして文庫化の時、この表紙をそのまま使わなかったのか
    かなり残念に思うほど、作品に寄り添った、素敵な表紙です。

    真緒の出自を知った今、
    漢字のテスト1点、中学にして分数がわからないという状態から
    中の下の高校→有名女子大→大手メーカーの有能な新人社員と
    浩介に出会うためにステップアップしていく、
    そのための努力がいかほどであったかに思いを馳せると
    もうそれだけで、ふたりが赤面するほどベタベタしても許せてしまう。。。

    真緒が自ら口にする、「私って執念深いから」という言葉の中の
    「執念」のせつなさ、かわいらしさに
    9回といわず、100万回でもいいんだよ!
    と思わず声をかけてあげたくなる作品です。

    • まろんさん
      でしょでしょ?この表紙のほうがいいよね~?!
      しかもこれ、小さくてよく見えないかもだけど
      布のアップリケ絵本みたいになってるのです!
      ちっち...
      でしょでしょ?この表紙のほうがいいよね~?!
      しかもこれ、小さくてよく見えないかもだけど
      布のアップリケ絵本みたいになってるのです!
      ちっちゃい縫い目とか、ほんとにかわいい♪

      ファンタジーを受け入れられない人には評価が低いかもだけど
      私とかtorachanさんは、属性的に「♪♪♪」ってなっちゃうタイプの本だと思います。

      単行本で予約してくれてありがとう(*^_^*)
      2012/06/03
  • 話題になってから随分経つが、図書館で見付けて一気読み。
    久々に恥ずかしくなるほどドキドキし、クスッと笑い、温かい気持ちになり、恋愛って素敵だなと思い…
    こんなファンタジーとは思っていなかったので、えっ?そうなの?って結末。
    でも温かいものが心に残る。
    しばらく真緒の世界に浸っているかもしれない…

  • 広告代理店で営業をする入社2年目の奥田浩介が、商談に訪れた取引先の下着メーカーで中学校時代のクラスメイト・渡会真緒に再会。自然と恋仲に・・・。
    二人の出会いには、秘密があった。
    女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1とあって、キュンとさせられます。
    2013.10月12日に全国公開される映画、松本潤(嵐)演じる浩介と上野樹里演じる真緒が織りなすラブストーリーが楽しみですね。

  • 越谷オサムさんの本は初めてでしたが
    文章もきれいで、無駄な情景描写もなく、私好み。
    すらすらとあっという間に読み進めました。
    映画化をすでに知ってしまっていたので
    読みながら、真緒→上野樹里、浩介→松潤に想像して読みましたが
    なかなかの配役だと思います。
     
    映画のCMの中で
    「彼女には不思議な秘密がありました」と言っていたので
    一体なんなんだろうと思いながら読んでいましたが
    まさか、ここまでファンタジーだとは(苦笑)!!
     
    自分以外の人々に、真緒の記憶が全くなくなった状況には
    正直「んなアホな」と思ってしまいましたが
    何故かオペラを見ようという気になったり
    マオという猫を飼いだした義両親の愛情の深さに
    胸がじーーんとしました。
     
    よくよく見ると、表紙のデザインも
    思いっきり猫が描かれているのですね…
     
    前半のほほえましいラブストーリーから
    後半のファンタジーっぷりのギャップに、ちょっと戸惑いますが
    ファンタジーが好きな人なら、とても楽しめるかも?

  • 幼馴染みと十年ぶりに再会した僕。 かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。 でも彼女、僕には計り知れない過去を抱えているようで──その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる! 誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさも、すべてつまった完全無欠の恋愛小説。

  • 訳ありな彼女とそんな彼女を好きになった僕の話。
    いや、途中まではとっても良いと思ってたんです。が、オチが!!それってありなわけ??
    切ないとか切なくないとか、そういうんじゃないんです。どうも納得がいかない…。

  • 奥田浩介は営業先で中学3年1学期で転校するまで同級生だった渡来真緒と12年ぶりに偶然再会した。中学1年で転校してきた時はいじめられてた真緒に浩介が勉強を教えていた。仕事が成功し、真緒と付き合い始め、真緒の両親に挨拶にいくと意外な反応をされ−◆他の本の感想に「陽だまりの彼女を読んだ時みたいな」というのが多かったので読んじゃったけど(そのせいで、どういう状況かすぐわかっちゃった、残念)。全然違うと思った。同じなのは「同じ時間を重ねていけないことがわかっている」というだけ。
    このラスト、浩介は…幸せかなぁ?この先も繰り返すのかなぁ?切ないというより私にはちょっとホラー…

  • ふわふわと読み進めて、途中からおや?と感じ、ラストでえー!となった。これってありなのかなあ、と思わず苦笑。 甘い新婚生活を描いたものかと思いきや、不思議な読了感。映画にもなっているので、真央ちゃんは上野樹里のイメージだ。

    中学生からの縁で繋がった二人が再度恋に落ちて結ばれる。でも彼女には秘密があった。
    よくあるストーリーだが、二人のやり取りはどこかくすぐったい。若干浩介君の真央ちゃんに対するあまりにも出来過ぎな評価にうーんとなる。揺れる思いと強まる不安。その不安さは薄々と感じていたストーリーの中でどうなるのかというそわそわに変わる。
    ラストは評価が分かれると思うけど、個人的にはズルい、かな?ファンタジーだけど二人の描写が丁寧だった分、そういう風に持って行っては欲しくなかった。かと言ってお涙頂戴にするのもどうかと思うので難しい。こじ付けてラストがファンタジーなイメージだったので、そんな風に感じたのかもしれない。
    でも、これ程に愛し愛される存在を見つけられるのは、素敵なことなのかもしれないな。

  • な、なんだこのオチ・・・

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著者プロフィール

1971年東京生まれ。2004年、『ボーナス・トラック』で第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『階段途中のビッグ・ノイズ』『いとみち』『陽だまりの彼女』等がある。

「2021年 『まれびとパレード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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