しゃぼん

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104725014

感想・レビュー・書評

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  • 変化は怖い。
    幸福になることも続いていくことも、どちらも怖い。
    だけどそう思っているだけではもったいない。
    そう思えるようになったから、花とハルオの生活はこれからもずっと続いていく。

  • 4つの短編。
    とはいえ、一応全部繋がってる。

    「しゃぼん」
    成人女子。とあることがあり、仕事を辞めて引きこもる。同棲中の彼が、色々世話してくれるんだけど、
    「えぇ?!そこまで?!」ってほど。ほぼ、介護じゃん(笑

    「いろとりどり」
    まぁ、裕福な女の子が、ちょっと親の勝手にムカついてグレてやろうと思う。
    でも、やなことって対峙してぶつかんないとだめじゃん?って話。
    短いけど、4つの中でこれがまし。

    「もうすぐ春が」
    中学生がマンションの非常階段でえっちして、妊娠する話。

    「ねむりひめ」
    いろんなひとと、えっちする話
    女による女のためのR-18文学賞を受賞。
    女性でもナチュラルによめるえっちなお話に送られる賞らしいんだけど、
    ヤルコトはヤルけど、エロティックとは思わなかったなー。

  • 吉川トリコっぽい…好きだし読みやすいんだけどすぐ忘れちゃう…ふわふわしすぎ…
    脇役が主役になるのは世界の広がりが見えるから好きな形式だけど少し物足りなかったと思う。最後の話が妙に頭に残った。慎ちゃんいいなー。いれて、だして、いれて、だして、のところがすごくよかった(ひらがなだけでこんなふうに表現できるのか!と感動した)のに、あたしと慎ちゃんはただの穴と棒、ってそりゃないよ……処女同盟みたいな切なさがなかったので少し低めで。好きな身勝手と嫌いな身勝手があるみたいだ。

  • 4本からなる短篇集。

    どれも『おんなのこ』が主人公の話だけど、
    いい意味でも悪い意味でも
    全てにモヤモヤがつきまとう話。

    10代20代前半くらいまでは
    なんとも言えないモヤモヤ感はわかるけど
    『しゃぼん』に出てくる30手前の主人公の精神的な
    甘さにはついていけず。
    もっとしっかりしろよー!と思ってしまった。

  • しゃぼんの16ページ、「何年女やってんだろ、あたし」というセリフのマンガがなんなのか、どうしても思い出せない。著者と私は一回り以上年齢が離れているけれど、細かい設定で共感すること多し。違う本も読んでみます。

  • ねむりひめが読みたくて借りました。
    ねむりひめしか読んでないのであまり参考にならないかもしれません。
    ――あたしに何度も触れられるのは慎ちゃんだけだ。
    ――あたしと慎ちゃんはただの穴と棒。

    あんまり性描写が激しくないところがよかった。

  • なるほど。
    面白くないわけではなく、私はすでに著者が想定する読者対象ではないのだと思う。

    ヒリヒリして、埋め合わせるような、探し求めるような若いセックスよりも、手を伸ばしたらそこに触れるセックス、畳とか、ソファとか、日常のもの、そこにたまにソースが零れちゃう感じ。
    そういうセックスの話のほうが、しっくりくる。

    著者の近著のほうが、きっとアタシには面白い気がする。

  • 図書館
    新刊案内に「少女病」が載ってて興味を。
    とりあえずすぐに借りれそうなものを借りてみた。
    なかなか好み。他のも読んでみよう。

  • なんか良い。

  • この本は、全体的にイラッとしちゃって駄目でした。怠けるという行為(に見えてしまう)を二人の人間が容認し合っているという図がなんだか気持ち悪いの。

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著者プロフィール

1977年生まれ。2004年「ねむりひめ」で<女による女のためのR-18文学賞>第三回大賞および読者賞を受賞、同作収録の『しゃぼん』でデビュー。著書に『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』『ミドリのミ』『ずっと名古屋』『マリー・アントワネットの日記 Rose』『女優の娘』『夢で逢えたら』『あわのまにまに』など多数。2022年『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞。エッセイ『おんなのじかん』所収「流産あるあるすごく言いたい」で第1回PEPジャーナリズム大賞2021オピニオン部門受賞。

「2023年 『コンビニエンス・ラブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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