つやのよる

著者 :
  • 新潮社
2.77
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本棚登録 : 369
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104731039

作品紹介・あらすじ

夫と、恋人と、父と、関係のあったらしい奔放な謎の女の危篤の知らせをきっかけに、自分の男を見つめ直す女たち。男と女の心の奥の奥を鮮やかに照らし出し、愛のありかを深く問う長編。

感想・レビュー・書評

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  • この人の書くもの全部好き。中毒みたい。つやさん出てこなくて、周りからじわじわ攻めてくる感じがうまくて、欲求不満。次は、めちゃくちゃ素敵な女性を、めちゃくちゃ正面から描いてほしいな。男性も。

  • 夫と、恋人と、父と、関係のあったらしい奔放な謎の女の危篤の知らせをきっかけに、自分の男を見つめ直す女たち。
    男と女の心の奥の奥を鮮やかに照らし出し、愛のありかを深く問う長編。
    (アマゾンより引用)

  • 俗にいう「オトコ好き」な艶さんついて、彼女の脇からの話の連作。
    そして最後に艶さんを登場させて、それらをまとめた〆。

    荒野さんは結構好き。

    映画化されてるんだね。それも結構豪華な俳優陣。ちょっと見てみたいかも。

  • 死の淵にいる艶という1人の女性と、それを取り巻く人たちの話。

    艶と、直接、間接的に関わった人たちのサイドストーリーがほとんどですが、それぞれが興味深く、惹き込まれました。
    最後の松生の章で、各章に少しずつ語られていた艶の逸話、艶という人の人となりが全て回収され、この物語は、松生が主人公の、艶への思いの話だったのかもと思わされました。
    そう思いながら、また前に戻って読むと、全ての章がしっくりきました。

    映画化されていたのですね。
    全然知りませんでした(苦笑)

    キャストも豪華で、そちらも興味ありです。

  • 艶という一人の死にかけた女をとりまく人々の物語。つや本人はあまり出てこず人となりも曖昧だけれど、関わった人たちの思いの深さや微妙な距離感にイライラしながらも、こういった感覚ってたぶん、日常に当たり前のように潜んでいるものだって感じがすごくした。誰かを思い、忘れられず、それでも思い出すことを拒んだり忘れたフリをして、現在を生きようとする。

  • 井上荒野さんの本を読むのは二作目だが、もうお腹一杯。

  • めずらしく、後半に向かうより、前半から中盤の方が読んでて引き込まれました。
    艶の実態がだんだん見えてくるにしたがって、世俗的な感が強くなって。。
    神秘的なまま、多くの男性を翻弄してきた女というままで終わって欲しかったです

  • 映画を先日観ましたので…。
    けっこう映画ではオリジナルのエピソード満載だったんだなー!!?
    原作では色々とあっさり目です。

  • 読んでみたくて図書館で借りた本。私の理解力、想像力がとぼしいのか、じれったい。少しづつ艶の本性みたいなものが分かってくるのにはワクワクしたが最終的に、、艶の全体がつかめぬまま、艶どころか全体的にあやふやしたまま読み終えてしまった。今回初めて筆者の本を読み、文章の感じはものすごく好きなだけに残念。ほかの作品も読んでみようと思います。

  • 父の本棚で見つけて一日で読了。
    読みやすく好きな文章はいくつかあったけど
    、う〜ん。最後まで艶は出てこないほうが良かったのかな?なんかもやもや。映画はもっともやもやしそうです。 2014.9.15

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著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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