甘い記憶―6 Sweet Memories

  • 新潮社
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本棚登録 : 310
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104731510

感想・レビュー・書評

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  • 甘い記憶
    井上荒野
    江国香織
    川上弘美
    小手鞠るい
    野中柊
    吉川トリコ



    女性作家6人による、チョコレートをモチーフにした短編集。



    白地に水玉模様の表紙、ピンクの文字で書かれた「甘い記憶」という題名。

    恋愛小説を探していたので、あ、これ良さそう、と思わず手にとる。

    表紙を開いたそこに並べられた作家の名前を見て、少し、にやけてしまったのは、

    どの名前もみな、とても可愛らしかったから。

    ペンネームなのか本名なのか、実際に読んだことがあるのは江国香織と川上弘美だけで、よくは知らないけれど、

    こういう名前を付ける人の小説は、きっと、そういう空気のものだと、勝手に想像する。

    そんな瞬間が、結構楽しかったりする。



    読んでみての感想。

    どのストーリーも、「満たされる」ということがなかった。

    甘い=幸せでは決してないんだなぁと、今更気付く。

    でも、その満たされない感が、いい。

    殊、恋愛小説においては。



    川上弘美の「金と銀」、野中柊の「二度目の満月」は中でも好き。

    吉川トリコは、ちょっと気になる存在になりました。

    最後に、これまたベタな感想ですが、

    チョコレート、食べたくなってしまいました。

  • サクッと読めました。湖の聖人が1番好きでした。チョコとウイスキー、私もすきです。

  • 井上荒野、江国香織、川上弘美、小手鞠るい、野中柊、吉川トリコによるアンソロジー。森永チョコレートのキャンペーンのために書かれた6ショートストーリーだそうです。

    中でもよかったのはこのふたつ。

    小手鞠るい「湖の聖人」
    これはどこがいいというよりは全体的によかった。
    統一感と、安定感と、世界が見える感じ。
    うん、なんかいいなーー
    そして好きな人と旅に出たくなるな。
    一緒に世界中周れるようなひと理想だ!

    野中柊「二度目の満月」
    【明日も生きよう、明後日も生きよう。また彼に会える夜まで】
    言葉ひとつひとつが綺麗。
    華やかで、でもさみしい夜がなめらかに描かれてた。

    この二人の本は全然読んだことなかったんだけど、
    ちょっと探して読んでみようかなと思いました。
    アンソロジーのいいところって、新しい出逢いがあるとこだなあ。

  • 6人の作家の6つの短編。
    どれもやたらチョコレートが出てくるなと思ったら森永のキャンペーン企画だった。
    井上荒野の「ボサノバ」と野中柊の「二度目の満月」が良かった。

  • タイトルの通り、甘く切ない短編小説のコレクションである。「湖の聖人」、「寄生妹」、「二度目の満月」という話がけっこう好き。特に、寄生妹に出てくる「りみ子」って、実際にいたらぜひとも会ってみたい人物だ。それから「金と銀」に出てくるハルも引かれるものがある。すべての小説で、チョコレートが重大なモチーフとなっている。

  • 6つの作家。6つの話。

    予想していた通りだけど、川上弘美、野中柊はけっこう好きみたいだ。
    名前が好みじゃない小手鞠るいは、やっぱり好みじゃなかった。
    それでいうと、吉川トリコは名前も話も好みの方だった。
    けど井上荒野はなんかはずれた。

    期待の江國香織は、出てくるチョコレートがいつもと違う感じがした。
    よくみたら、森永が実施したキャンペーンらしい。
    どうりで、出てくるチョコがどれも銀紙につつまれているわけだ。

  • すごく豪華な作家さんたち◎
    川上弘美さんの作品が好きかな。

    内容的には可もなく不可もなく…

    無償にチョコレート食べたくなる本。

  • みんなそれぞれによいが、吉川さん初めて読んだ。
    これから彼女の本を図書館予約する。
    読みたい作家がまた見つかってとてもうれしい。

  • 最後の話が結局いちばんすきかな。

  • 甘いだけじゃだめなんだ。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。1989年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で直木賞、11年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞を受賞。ほかに、『もう切るわ』『だりや荘』『誰よりも美しい妻』『ベーコン』『つやのよる』『キャベツ炒めに捧ぐ』『ほろびぬ姫』『虫娘』『悪い恋人』『リストランテ アモーレ』『ひどい感じ 父・井上光晴』『ママがやった』など著書多数。

「2018年 『100万分の1回のねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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