九月の恋と出会うまで

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 344
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104733026

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ作家さんです。OLの女性が不思議なアパートに引っ越す。入居の条件は、他所で3回以上断られていることと、なんらかの芸術に関係していること。ぎりぎり、条件をクリアし入居した女性。ある日、エアコンの送風口の穴から不思議な声が・・・。ちょっとかすれた低い声の男性。その声が不思議な依頼をしてくる。最後まで不思議な雰囲気の作品でした。結末も納得。のんびりした気分で読みたい本かも。

  •  andropが映画の主題歌をやっていた(「Koi」)のをふと思い出し、今更ながら読むことに。
     SF要素多めなので、難しいなと思われてしまうのも仕方ないのかなと思いつつ、とりあえず読み始めた過去の自分に「とりあえず読めば分かるから、何が何でも読め」と言いたい。途中から薄々気づいていたけれど、andropの「Koi」の歌詞とシラノさんの言葉がリンクしたときには、震えた。ぜひ読み終わったら聴いてほしいと思う。

  • 恋愛小説はほとんど読まないので何でこれを読もうと思ったか自分でも謎ですが、SF+ミステリー要素が盛り込まれていて面白かったです。こういう恋愛ものならいくらでも読みたい。
    新潮で文庫化された後、双葉文庫で出ていますが、加筆修正されているのかな。気になる。

  • 松尾さんらしい作品です。
    皆さん書かかれているようにSF+ミステリー+恋愛小説です。
    ありえないけど、ありえるかも?と思わせてくれる
    ギリギリ感が魅力です。
    恋愛部分もベタベタしすぎなくていい感じです。
    爽やかな読後感で読みやすいです。
    松尾作品初の方にはオススメです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「松尾作品初の方にはオススメです。 」
      表紙の装丁が素敵どと思ったら、とてもミステリアスな作品なんですね、、、
      調べてみたら文庫も品切れみた...
      「松尾作品初の方にはオススメです。 」
      表紙の装丁が素敵どと思ったら、とてもミステリアスな作品なんですね、、、
      調べてみたら文庫も品切れみたいなので、図書館に予約しました。。。
      2013/06/28
  • 久しぶりの恋愛小説。毎回、あらすじなど何も情報のないまま、本のタイトルを見てぱらぱらめくって読む本を決める。

    タイトルから、恋愛小説なのは予想していたが、まさかタイムスリップが絡んでくるとは。

    さらさらと読んでしまえて、物足りない人には物足りないかも?
    さわやかな恋愛小説でした。

    タイムループ系はややこしいのが定番だが、この話はそこまで深く考えたり、なんでこうなったの?などと追求せずに読む方がいい気持ちで読み終わられると思います。

  • 大好きな人のために行動できるって素敵です。

  • 映画化されるというので読んでみた。
    不思議系の話だとは思ってなかったので、未来から話しかけられてびっくり。
    でも平野がシラノでよかったなぁ。
    納得できる終わり方でした。


    ***
    「男はみんな奇跡を起こしたいと思ってる。好きになった女の人のために」『雨恋』の著者が放つありえない恋の物語・第二弾。

  • 何にも引っかからない。
    さらっと読んで、さらっと忘れると思う。

  • 恋とは人を素直にさせる。
    愛とは人を優しくさせる。
    失恋とは自分を見つめ直させる。
    別れとは人を強くさせる第一歩。

    シンプルな恋の物語ではない。恋と、愛と、失恋と、別れ。時空を超えた出逢いを通して、強く結びついていく二人。まず、自分と、そして、相手と向き合うことで、

    どんな人になりたいの?
    どんな未来を歩きたいの?

    と答えを見つけていく。正解はないけれど、二人にとって、最善の答えを見つけていく。人が成長していく過程を描いたラブストーリー。

  • 淡々と物語が進んでいったという印象です。しかしその淡々とした中にもロジックが効いていて終わり方も満足でした。

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著者プロフィール

一九六〇年、石川県生まれ。会社勤務を経て作家になる。八九年『異次元カフェテラス』を刊行。九一年「バルーン・タウンの殺人」でハヤカワSFコンテストに入選。主な著書に「ニャン氏の事件簿」シリーズ、『おせっかい』『ピピネラ』『九月の恋と出会うまで』『嵐の湯へようこそ!』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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