- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104734016
作品紹介・あらすじ
息子の失踪直後に、愛人の男が死んだ。もしかして、息子が殺したのか?。第5回ホラーサスペンス大賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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悲しい話だった。
読みながら若干深読みしすぎた感があり、最後の方はすっと終わってしまったように感じたけど、ラストは良かったな。
服部さん推し!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読ませるのが上手い。先が気になり一気に読みきった。
関係がもつれあってドロドロ。でも展開に無理は感じなかった。 -
途中までは傑作なのではないかとグイグイ読んでいたのですが、冬子が死んだあたりからアレアレと思い、終わり方でガックリといった感じです。服部(ダディ)がもっとエッセンスになると思っていたのに残念だなあ。
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ホラーというよりサスペンスというより昼ドラ感を強烈に感じた。
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第5回ホラーサスペンス大賞。幾度の積読を経て、ようやく九月が終わりました^^;人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさ・・・まほかるsanの世界観。カンザキミチコ、もっと突き抜けてても良かったかなと感じました。
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一言で言えば、人間の宿命的な暗黒の本能というものを憚ることなくゲロのように吐き出した問題作。もしくは、人間を肉体と心理とに分離して、あらためて見つめ直した奇作。
口ではうまいこをとりつくろっていながらも、一皮むけば、全身にいろんな虫が這いずり回っている。これが人間なんだろうな。もちろん、それは私自身も例外ではない。
目を背けたくなるようなシーンがこれでもか! とばかりに登場するが、これは文字だから逃避することなく字面を追えるんですよね。
最終シーンのだめ押しとも言える、高校教師の生徒への憎悪表現はやりすぎ。これが現実であったらならとても救いようがないのだが、実は思わずココリコの田中の顔が浮かんでしまって、腹の底から笑いさえこみ上げてきた。これはギャクか? と錯覚してもうた。もしかして、人間の気が狂うときって、これに似ているのかもしれない。
それはともかく、物語というものに娯楽や快楽、感動を求めるのもアリだが、この小説のように徹底的に自分の心をいじめてみるとのも、小説のあり方としては正当性を帯びていると思います。
ないとは思いますが、仮に映画化されても絶対に見たくない作品です。 -
ようやく読了。
うまいこと9月に借りられたので9月中に読み終わろうと思って1日でやっつけた。
先に「ユリゴコロ」を読んでいたからか、正直「ユリゴコロ」のほうがまだよかった。
もしかしたら、本書を経ての「ユリゴコロ」なのかな、とも思った。
それくらい、読了後感が薄かった。
なんとなく落としどころが弱いと言うか。
いつも思うのだが、この方はなにか御自身も女性として辛い体験をされたのだろうかと、読み進めながら気持ちが塞いでしまう時がある。
それくらい、背景の中に、過激な描写が多いので。
きっと、それ自体を描きたいのではなく、それくらい悲惨な状況から、きれいごとではなく、人が人を許すとか、悟るとか、愛するとか、そういうことを書きたいのだろう、とは思うが、受け止めるこちら側としては、ハートが弱いとそれについつい飲み込まれてしまってダメージが大きい。
いつもそうだが、途中怖いもの見たさだけで読まされる感が強い。
確かにミステリーなんだろうけど、ちょっと毛色が違う感じ。
そこのところを覚悟して読むと、この方の作品を楽しめるようになるのかな、と思いつつ、3冊目だけど未だやられっぱなし。 -
衣通姫
映画化して演技を見てみたい。
そんな女性がいるのか?
昼ドラか!
メンヘラか!
背景はあるにせよ、パンクロック聴けよ!と思う。