トラウマの国

  • 新潮社 (2005年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784104738014

感想・レビュー・書評

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  • 世を斜に見る、というか世論を微分するとこうなるのかと。つまり総体化されると「当たり前」と思うけど、現場にはこれだけのユニークが溢れていることがわかり、そして激しくうなずけてしまうのだ。

  • 笑った。
    みんな真剣に生きてるのに、なんだかんだおかしい。
    トラウマって確かに本当はものすごく重い話のはずなのに
    最近だいぶ安売りされてるしね。
    妻の殺意に爆笑。
    うちのダーリンも茶碗漬けられず私に怒られるが
    男はみんなそうなんだね〜。
    続く愛の技法、生き様革命で大爆笑。
    漫画か、共産党…

  • 302.1
    忙しい小学生

  • 『からくり民主主義』で見せた「問題の周辺でとぼとぼと迷う」という技巧を、今度は「自分探し」に拡大したのが本書。同工異曲、とも言えるのだが、噺家の語り口みたいなもので、ネタが変わればまた違った面が見えてくることも。

     とくに、アタマに出てくる「トラウマへの道」が秀逸。過去の「トラウマ」にとらわれる人の不毛について語る……ように見せかけて、トラウマを「利用」するしたたかな人間像を浮き上がらせている。

     個人的には、前作より密度感が薄れたような気はする。が、独特の複雑な味わいは健在なので、「結論」を急がない人には依然、魅力的かと。

  • あとがきに好感を持った。

  • 世の中で当たり前のように言われていることは実はすごくいい加減で、そのいい加減さにキョトンとする著者の反応がすごくいい。ルポライターは「よーし、俺が正しいことを言ってやるぞー」という鼻息がうざい人が多いが、この人のはそういうのがない。

  • 読完2011.09図書館

  • R25の巻末に隔週で掲載される「結論はまた来週」。ちょっとひねていてユーモラス、どこかいい加減そうなところがお気に入り。他にはどんなもの書いてるのかなと、探したら出てきたのが、この本。

    思ったよりもマジメで、もっと気の抜けた話を期待してたので、なんだかなあと思ってしまった。別に必読の書とかいうわけではないけど、ふーん、そういう見方もあるねと納得することも結構あって、たまにはこういう本も悪くないのかも。

  • 日本人とはどんな人間の集まりなのかを伺い知ることができるルポルタージュ。
    おそらく日本人を知らない人が見たら、相当病んでいると思われる人達が登場する。トラウマを告白するセラピーに参加して、トラウマが治ってしまうことを心配するトラウマ好きの人達や、ユーモアを身につけようとユーモア教室で奮闘する人(真面目に語る言葉の方がユーモラスだったりする)、のんびりとした田舎暮らしに憧れて移り住んだが持て余す時間に苦労する人など、理想と現実の間で苦しむ人達の事例が、今後の自分の生き方にとても参考になる。全ての日本人がこれに当てはまるわけではないと思うけれど、日本人の精神構造はこういう側面もあることは知っておきたい。
    理想と思うことは、実践しないほうが幸せなのかも。

  • 未読
    自己探求ばかりで疲れてきってしまうことへの
    警鐘を鳴らした本。
    自分の行動指針にもしたいが、
    何となく違和感のあるキャリアのあり方を
    大衆に受け入れられるものに組み替えるには
    どうすればよいかを模索したい。

  • <ふつうの人になりたい----子供の作文>
     現代の子供に「将来何になりたいか」と聞くと「ふつうの人」と返ってくる。 
     就きたい職業は?野球選手とかスチュワーデスとか学校の先生とか?
     「昔はいろいろあったけど」
     小六ですでに回想である。
     「将来はおじいさんとおばあさんになってお茶を飲みたいです」
     世も末である。

    <生きる資格-----「能力」の時代>
     自分に自身がない人が資格を取る傾向にあるという。
     様々な資格があるが、ほとんどが意味がなく実用性がない。
     確かにそうかもしれない。

    <妻の殺意>
     女は些細なことで夫に殺意を抱く。
     殺さないまでも暴力を振るう。舞台は台所が多いという。
     そしてアメリカでは夫が妻に暴力を振るう率より、妻が夫に対し暴力を振るう率のほうが上回ったという。

  •  現代の社会病理を“トラウマ”という切り口で指摘した好著。家庭内暴力で妻に虐待される夫やひたすら忙しく動くことで精神の安定を保つ田舎暮らしなど、取材に基づいた話が興味を引く。
     『田舎はのんびりするために用意された場所ではない。そもそも人間は自然や因習から介抱され、のんびりするために都会を作ったのだから』という結論も、なんとなく田舎暮らしにあこがれていた頭にはいい刺激となった。

  • おもしろい。書いてある内容は現代日本のやるせなくなる話ばっかりなんだけど、そんな微妙なネタをこれだけ集めて自虐的にかける著者に興味がわく。

  • フリーペーパーR-25の最後のページには2人の作家が隔週でコラムを書いている。
    そのうちの石田衣良じゃないほうの人が書いた本。
    名前だけしか知らずに読んでみたので、この人がどんな人なのかわからない。
    読んでみたけど何もわからない。
    トラウマの国とは『自分をはっきりさせる目印を追い求める世界のこと』らしい。
    自分がはっきりしない人々が生きる社会の事例をエッセイで語るが、もともと雑誌の記事だったらしく、一冊の本にして「トラウマ」と謳うには物足りなさを感じてしまった

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著者プロフィール

髙橋 秀実(たかはし・ひでみね):1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社を経てノンフィクション作家に。『ご先祖様はどちら様』で第10回小林秀雄賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』で第23回ミズノ スポーツライター賞優秀賞を受賞。その他の著書に『TOKYO外国人裁判』『ゴングまであと30秒』『素晴らしきラジオ体操』『からくり民主主義』『トラウマの国ニッポン』『はい、泳げません』『趣味は何ですか?』『おすもうさん』『結論はまた来週』『男は邪魔!』『損したくないニッポン人』『不明解日本語辞典』『やせれば美人』『定年入門 イキイキしなくちゃダメですか』『悩む人 人生相談のフィロソフィー』『道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか』『おやじはニーチェ 認知症の父と過ごした436日』『ことばの番人』など。

「2025年 『人生はマナーでできている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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