- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104738014
感想・レビュー・書評
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世を斜に見る、というか世論を微分するとこうなるのかと。つまり総体化されると「当たり前」と思うけど、現場にはこれだけのユニークが溢れていることがわかり、そして激しくうなずけてしまうのだ。
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笑った。
みんな真剣に生きてるのに、なんだかんだおかしい。
トラウマって確かに本当はものすごく重い話のはずなのに
最近だいぶ安売りされてるしね。
妻の殺意に爆笑。
うちのダーリンも茶碗漬けられず私に怒られるが
男はみんなそうなんだね〜。
続く愛の技法、生き様革命で大爆笑。
漫画か、共産党… -
302.1
忙しい小学生 -
『からくり民主主義』で見せた「問題の周辺でとぼとぼと迷う」という技巧を、今度は「自分探し」に拡大したのが本書。同工異曲、とも言えるのだが、噺家の語り口みたいなもので、ネタが変わればまた違った面が見えてくることも。
とくに、アタマに出てくる「トラウマへの道」が秀逸。過去の「トラウマ」にとらわれる人の不毛について語る……ように見せかけて、トラウマを「利用」するしたたかな人間像を浮き上がらせている。
個人的には、前作より密度感が薄れたような気はする。が、独特の複雑な味わいは健在なので、「結論」を急がない人には依然、魅力的かと。 -
あとがきに好感を持った。
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世の中で当たり前のように言われていることは実はすごくいい加減で、そのいい加減さにキョトンとする著者の反応がすごくいい。ルポライターは「よーし、俺が正しいことを言ってやるぞー」という鼻息がうざい人が多いが、この人のはそういうのがない。
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読完2011.09図書館
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R25の巻末に隔週で掲載される「結論はまた来週」。ちょっとひねていてユーモラス、どこかいい加減そうなところがお気に入り。他にはどんなもの書いてるのかなと、探したら出てきたのが、この本。
思ったよりもマジメで、もっと気の抜けた話を期待してたので、なんだかなあと思ってしまった。別に必読の書とかいうわけではないけど、ふーん、そういう見方もあるねと納得することも結構あって、たまにはこういう本も悪くないのかも。 -
日本人とはどんな人間の集まりなのかを伺い知ることができるルポルタージュ。
おそらく日本人を知らない人が見たら、相当病んでいると思われる人達が登場する。トラウマを告白するセラピーに参加して、トラウマが治ってしまうことを心配するトラウマ好きの人達や、ユーモアを身につけようとユーモア教室で奮闘する人(真面目に語る言葉の方がユーモラスだったりする)、のんびりとした田舎暮らしに憧れて移り住んだが持て余す時間に苦労する人など、理想と現実の間で苦しむ人達の事例が、今後の自分の生き方にとても参考になる。全ての日本人がこれに当てはまるわけではないと思うけれど、日本人の精神構造はこういう側面もあることは知っておきたい。
理想と思うことは、実践しないほうが幸せなのかも。 -
未読
自己探求ばかりで疲れてきってしまうことへの
警鐘を鳴らした本。
自分の行動指針にもしたいが、
何となく違和感のあるキャリアのあり方を
大衆に受け入れられるものに組み替えるには
どうすればよいかを模索したい。