「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 245
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104738045

感想・レビュー・書評

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  • 練習時間、グランド、施設、すべてが足りない! 超進学校・開成高校野球部が考えた常識破りの方法とは? 部員に密着し、弱くても勝つための大胆な発想と戦略を探る。

    監督が「出遅れるな!」と檄を飛ばし、選手たちも口々に「出遅れるな!」と言い合うが、出遅れないことを意識し過ぎて結果的に出遅れる…。素振りは完ぺき、問題は球が前から来ることだ…笑ってはいけないが、アタマが良過ぎる故?の独特な開成野球の描写が面白い。エラーで大量失点する前に打って打って打ちまくってコールド勝ちを狙う戦略も、壺にはまれば+くじ運が良ければ05年のように夏の東東京大会で4回勝ってベスト16、07年や12年もベスト32まで進んだ。とにかく痛快な本。
    (A)

    • g2altさん
      時間を見つけて、読んでみます。
      時間を見つけて、読んでみます。
      2013/12/11
  • 野球を「哲学」で教え、それを実践した彼らの奮闘記。
    ワタシ的には大爆笑の連続。
    「体が知らない」ってこういうことなのか、と。
    例として挙げるならば…
    → 転びそうになったら自然と手が出て顔や頭などを守ろうとする。自己防衛本能…などと言ったらカッコいいけど、幼い頃に体を使って習得した事のひとつ。

  • 弱くて練習時間も短く、環境的にも劣ってるチームがどうしたら勝てるのか、目から鱗の話で面白かった!
    野球を知らないとどうなのかなぁと思うけど、考え方としてはすごく面白いと思う。
    強豪校と同じようにしても勝てるはずがないし、無駄。
    潔くバッサリ要らない所は切り捨て、とにかく思い切り降って当たるのを待つ。野球以外にも通じるものはあると思う。

  • これは、ノンフィクションですよね?
    小説?と思うほど、ばかばかしくて…笑えます!

    超ドヘタな、開成高校野球部…
    週に1度しか練習しない。守備はめちゃくちゃ…
    でも、バッティングだけは、強い!
    5番打者くらいまでが、打席が良いのはわかりますが…
    7番8番9番も、強打者のため…
    「こんなチームの打順したのバッターに打たれる?」
    と、相手チームのピッチャーを凹ませ…快打線に持ち込む作戦…
    なので、勝つ時もコールド、負ける時もコールド。

    ふざけているのかな?
    これ本当に話???

    だんだん読んでいくうちに、イライラしてきますが…
    笑いながら、読みおわりました。

  • この本は文字通り開成高校野球部のノンフィクションであり、どうやって強くなってき…、否、開成高校は強くない。そして、勝ってない。
    『弱くても勝てます』なんてタイトルを付けられたら、ストーリーのエピローグには勝ち試合の後の選手たちの清々しいインタビューでも読めたらいいのだがそんなのもない。
    でも、来年の夏の楽しみがひとつ増えた。野球は9回2アウトからというが、試合すらまだ始まっていない。弾けろ!開成高校野球部‼︎

  •  何度も笑ってしまい、妹にうるさいなと怒られた。野球で勝つために必死なんだけれど、必死のポイントが他の強豪校とは違っていておもしろい。守備は、大きく崩れない限りエラーをしてもオッケイ。それより、どさくさに紛れて得点するという野球。思いっきり振る。ボールに当てるのでなく物体に当てる。賢い子たちなので何事も論理的に説明し、練習は、仮説と実験の場。発想が面白い。週に一度の練習でいかに勝つかいろいろ考えて試しているところがおもしろい。根性論でないところもいい。

  • 面白い面白いと聞いていたが、読んだらやっぱり面白かった。
    特に前半は、唖然とするような、でもなるほどと納得できる理論がたくさん登場して、なんか蒙を開かれた感じ。

    かなり「子供っぽさ」のない部員たちに著者はそれなりの違和感を抱いていたみたいだけど、僕は逆に、「おお、こんな子たちが将来の日本を背負うのか。いいじゃないか」と感心することしきりだった。

  •  東京の開成高校というのは、そもそもが旧帝国大学に進学するような俊英を育てる目的で設けられた学校で、今も年間200人くらいを東大に送り込んでいる学校なんだけれども。
     この開成高校の野球部がなんだか不思議な方法論で、そこそこ勝っているんだよ、という所のルポルタージュがこの本です。
     簡単に云えば、野球というゲームに勝つ方法をとことん理詰めに考えていった結果、
    (1) 策を弄するよりも、みんながみんな飛んできた物体(球)を思い切り物体(バット)でぶっ叩いて遠くに飛ばせば点が入る。
    (2) ピッチャーはストライクが入らないと試合が壊れるから、ストライクさえ入ればいい。守備は、野球がゲームとして成り立つ動作が出来ればいい。
    (3) どうせ一回に10点取られる守備陣なのならば、できるだけ相手に攻撃のチャンスを与えなければいい=五回コールドで終わらせる野球を目指す。調子が出てきたらドサクサで点を入れる。

     というところを究極としてチームを作っておる。で、勝つ時には15-0とかで勝ってる。

     これは、目からうろこです。

     根性論的な、「努力の数だけ勝利に近づく」的な高校野球の思考とはいや、もとい、ゲームショウとしての「プロ野球」とこそ対極にあるのでしょう。
     高い入場料をとって見せるプロ野球には「技術」とか「美しさ」とかのショウの要素はどうしても必要になってくる。が、高校野球にゃ肉体のショウとしての美しさはそこまで必要とされてないんだもの。
     それよりもむしろ、目の前の一戦を勝つにはどうしたら良いか、みたいなひたむきさが期待される。これは、他の高校球児とはそう変わらない部分だと思います。

     それはさておき、ルポルタージュとしては格好の素材だなぁ、と思います。こういう素材を見つけたのも面白いし、ちゃんと読み物として面白く仕上げるのもすごいもんだぞ、と、思うわけです。お勧めです。

  • 思わず笑ってしまうほど面白かった?勝つ方法は色々ある。自分らしい勝負方法が必ずある。

  • 一見すると常識はずれのように見える超攻撃型の開成高校硬式野球部。しかしそこには、合理的な理由と確固たる意思を感じる。彼らの取り組み、そして残してきた結果を見ると、高校野球の面白さ、奥深さを改めて感じた。部員一人一人にもスポットが当たっており、彼らの言葉には示唆に富むものが多かった。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家に。開成高校野球部の奮闘を描いた近著『弱くても勝てます』がベストセラーに。
『ご先祖様はどちら様』で小林秀雄賞受賞。

「2015年 『損したくないニッポン人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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