「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 245
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104738045

感想・レビュー・書評

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  • とても面白い。

    青木監督の割り切り方も潔いし、部員たちのセリフもなんとも生意気。

    開成高校が甲子園に出られたら、本当にすごいんだけど。

  • 平成19年から今まで、開成高校野球部を取材した記録をまとめたもの。

    本書は、野球部の練習内容や試合のレポートというより、監督や選手達の野球に対する考え方などを丁寧に紡ぎ出しているところに特徴がある。
    そして、その発言の数々が、なかなか面白い。

    まず、監督だが、これはタイトルにもあるとおり、主に「弱者の兵法」
    を説いているのだが、その表現が面白い。

    例えば、開成には、相手の攻撃を抑えられる守備力がないから、10点取られる前提で一気に15点取る打順を考えなくてはいけない、そして、その打順とは、1、2番に最も打てる強打者をおき、3~6番まではそこそこ打てる選手、8、9番は、長打力のある1,2番の前にチャンスを作る出塁率の高い選手を充てるという具合。

    通常、点を取られない守備力を鍛えようというところからはじめそうなものだが、開成の場合は、10失点は仕方ないと割り切ることで、多少のエラーでは動揺しないという逆説的な効果が生じたりする。いや、これは、監督は意図的にやっているのかもしれない。

    また、選手達はといえば、いかにも開成高校生という感じで、かなり理屈っぽい。スポーツの場合、頭より身体が先に動くということがありそうだが、彼等にはそのような雰囲気は微塵も感じない。
    また、監督のアドバイスや指示をどれだけ理解しているかについても、かなり心許ない。

    しかし、開成は、平成19年に東東京大会でベスト16に入るなどなかなかの強豪である。本書を読んだだけではその躍進の理由がイマイチよくわからなかったが、間もなく始まる夏の甲子園の予選での開成の活躍が楽しみである。

  • 超進学校ならではの野球の考え方って面白いですねぇ~

    これは、この高校だけに当てはまる考え方だと思います。(笑)

  • 秀実さんらしい着眼点がおもしろい。
    他の高校じゃ絶対レギュラーにはなれないよね。
    普通、スポーツって感覚重視で、あまり理屈や理論を
    考えてやらないけど、頭のいい人は何事も考えすぎちゃって、
    考える前に行動ってのが苦手らしい。
    そんな子たちを指導する監督がやっぱすごいわ。

  • 週1回の練習で予選ベスト16とか32に入れるってすごいね。
    理屈の理解と反復が大事ということみたいです。

  • 開成高校の野球部をモチーフとし、戦略構築の考え方が学べる一冊です。開成の野球部というだけで、本になってしまうとうこと自体が、すごいことですよね。
    「苦手と下手は違うんです。苦手は自分でそう思っているということで、下手は客観的に見てそうだということ。」(P13)、「甲子園の常連校がある意味異常な世界で、開成が普通。」(P16)、「俺のところに来るな!はいい。来るな!というのは割り切った強い気持ちですから。割り切った時点ですでに強い気持ちになっていますから。」(P58)、「ムダだからこそ思い切り勝ち負けにこだわれるんです。じゃんけんと同じです」(P87)が印象に残りました。

  • 博打的高校野球?

    甲子園常連校の高校野球は普通ではないのは確か。練習量にしても異常。そうなると、普通の高校生のチームが勝つためには一般的なセオリーでは通用しない。裏に10点取られる前提で一気に15点取るようなハイリスク・ハイリターンの打順を考える。守備ではあまり差はつかない。ダブルプレーなどはあえて目指さない。練習時間は最低限に留める。週1回で必要十分。これで平成17年度の東東京予選でベスト16!目から鱗が落ちた。。。

  • 超進学校の開成高校野球部が「本気で」東京都大会を勝ち抜くための戦略について、野球部監督や野球部員の証言をまとめた本。弱小野球部が帝京などの超強豪高に勝つ(ジャイアントキリング)ためにここまで発想の転換をするのか!!「ギャンブルを仕掛けなければ勝つ確率は0%なんです」、「一般的なセオリーは通用しません」、「苦手と下手は違います」など一見「??」な言葉が実はすごく考え抜かれた理論だと気づかされます。企業経営の参考にもなると思いますよ。

  • 日本一の進学校・開成高校の野球部。技術的にも設備や練習時間などの環境面でも恵まれていない彼らが強豪校ひしめく東東京大会でしばしば上位に進出する秘密を著者が取材したノンフィクション。
    開成野球部の監督、部員たちの考え方・言動は「禅問答」のようで難解なものもあったが、なるほどと思えるものもあり面白かった。野球の見方が変わるかも。

  • あの開成高校の野球部。少ない練習量でも、勝つ方法とは...。頑張ってほしいなと思う。
    実際の部員はこの本を読んで、どう感じたのだろう?

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家に。開成高校野球部の奮闘を描いた近著『弱くても勝てます』がベストセラーに。
『ご先祖様はどちら様』で小林秀雄賞受賞。

「2015年 『損したくないニッポン人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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