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- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104740017
感想・レビュー・書評
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寄る辺なさはこんなにも人を生き難くするものなのか。
どうしようもない状況に置かれている人は、どこにも行けないのにどこに居ることも拒まれる。
比較的恵まれた環境にいる著者でさえ、無国籍だから無国籍を調べたいのに無国籍ゆえに自由に動けない、調べられない、働けないという壁にぶち当たる。
無国籍者の置かれている状況の理不尽さを描きつつ、不幸なだけの書き方じゃないところが良い。
たとえば「無国籍」というアイデンティティ。家族やコミュニティのこと。
それはそういった資源がなければ生きのびられないことを逆説的に表してもいるのだけれど。
本文で「チェン ティェン シー」を大切に扱っていることを書いているのに表紙と奥付の著者名が「ちん・てんじ」なのは酷いよ新潮社。 -
衝撃だった。
あまりにも世界を知らない自分にも気づいた。 -
国籍が、日本人であるという事実がアイデンティティの重要な部分であることを考えさせられる。
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ビッグイシューの紹介記事を見て読んだ。