着るものがない!

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 45
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104747023

感想・レビュー・書評

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  • 初読。

    日経新聞連載という事で、
    ファッションに纏わるエッセイコラムだけど軟派過ぎず面白い。

    へぇーへぇーへぇーと
    初耳の話も沢山、楽しめました!

    ガーターベルトはギュスターブエッフェル氏が考案したとか
    (確かに建築構造に通ずるものがある…かも)
    ミュージカルのme&my girlでおなじみのランベスのキング&クイーンの
    貝ボタンの衣装はヴィクトリア女王の真珠を真似たいわばコスプレだったとか。

    機械化によって労働者がとってかわられるという事で
    各地で暴動によって破壊される憂き目にもあった靴下編み機は
    靴下の編み子に恋した男が彼女の仕事が早く終わるように、という
    なんとも人間くさい動機が発端で開発されたとか
    (おまけに完成した機械を手に彼女の元へ行ったらなんと他の男と結婚して隣町へ引越してた!)

    ファッションに纏わる人間のおかしみ。

  • 日本経済新聞に2001年~掲載されていた人気ファッション・コラム『モードの方程式』2003年以降を収録したエッセイ集。
    文庫落ちした『モードの方程式』以降の収録作品はないのかな~と探していてようやく見つけたもの。
    ラインストーンの語源(ライン川河畔の町を産地とする水晶の加工品に与えられた名前だった)など明日使える無駄知識満載。
    ブランドの発祥や名前の由来など、知らなくてもいいけど知っていたらその人の好みがわかったり盛り上がったりするという意味でファッションとはつくづくコミュニケーション・ツールなんだなぁと実感する訳でございます。

    残念ながら新聞への連載は終了してますが現在はご本人のブログが開設されているのでそちらを楽しめます。
    http://wwwmode.kaori-nakano.com/blog/

  • おもしろかった!

  • 目に見えるもの情報があふれているにも関わらずないものねだりする人間の奇妙な行動を歴史も照らし合わせて書かれている。かといって、この本を読んだからといって、着るものがない!という格闘とまだ私は当分戦い続けるであろう。。。

  • 未読

  • コーディネートが云々っていう内容かと思ったら
    服の歴史についての話だった。
    2.5人称の視点が大切。

  • よく叫んでしまうこの言葉。
    沢山山積みになっている洋服を前にして「着るものがない!」。
    ファッションを切り口にしたエッセイって、
    これまであんまりよんだことなかったけど、結構面白かった。

    この後「ファッション」をキーワードにした本が読みたく、
    「ファッション中毒」というエッセイ(ノンフィクション?)
    も買ってしまった。(まだ途中ですが)

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著者プロフィール

服飾史家/作家。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得後、英国ケンブリッジ大学客員研究員を経て、明治大学特任教授、昭和女子大学客員教授などを務めた。イギリス文化を起点とし、ダンディズム史、ファッション史、モード事情、ラグジュアリー領域へと研究範囲を広げる一方、新聞、雑誌、ウェブマガジンなど多媒体において連載記事を執筆。
著書に『「イノベーター」で読む アパレル全史』(日本実業出版社)、『新・ラグジュアリー文化が生み出す経済 10の講義』(共著、クロスメディア・パブリッシング)など多数。

「2022年 『時代を変えたミニの女王 マリー・クワント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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