君たちに明日はない

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 540
レビュー : 110
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104750016

感想・レビュー・書評

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  • 毎朝、家を出て向かうべきもうひとつの居場所がある。
    世の中と自分を繋ぎ「明日」を生きていい、と認めてくれる大事な場所。
    そこを突然奪われる「リストラ」。

    通告された本人にしてみたら、まさに絶望の縁に落とされる様なものだろう。
    この小説の主人公の職業である、リストラ対象者を面接によって円満に離職させる会社、が本当にあるのかどうかはわからないが、
    肩をたたく役目も負いたくないから人任せにする、会社という集合体の空虚さに寒々しくなってしまった。

    ただ、物語はとても面白かった。
    ひとつの場所を信じてしがみつくばかばかしさ。
    地はどこまでも繋がってる。
    そこがダメなら別の場所があるさ。
    『新天地』の清々しさにすっきり♪

  • 33歳の会社員、真介は、リストラ請負会社勤務。
    メーカー、銀行など、依頼を受けた企業に出向き、対象者を依願退職へ導くことを仕事にしている。 

    お仕事小説。
    面白かったです、とっても。
    真介の仕事に対する真摯な姿に惹かれます。
    プライベートでの陽子との関係が、さらに真介の魅力となっていて、これからの2人を見ていたいと思いました。
    出会ったリストラ対象者もそれぞれ個性的、各章が楽しかったです。

    シリーズ化されているとのこと。
    続編、絶対読みます。

  • なんなら読まずに返してもいい繋ぎ本として、借りてきた。
    思ったよりも面白いなぁと、数話読む。
    良い本が現れたら、すぐ止めていいや。その程度。と、読み進む。
    結局、全然図書館も行けず、つい最後まで読んだ。
    まぁまぁ充分楽しく読んだかな。

  • おもしろい!次作も読みます!

    仕事について、考えさせられました。

  • 4.0 リストラ請負会社の社員が主人公の話しなんだけど、タイトルとは違って明日への希望が持てる話しでした。シリーズ2作めも読まねば。

  • 2016.11.17 読了


    リストラを言い渡すのを
    その会社の代わりに行う仕事をしている真介。

    その言い渡される側に立ってしまった陽子。

    そこから 短編で いろんな人をリストラする
    話に続くのですが、
    陽子だけは ずっと出てきます。

    リストラする真介も 人間らしく描かれていて、
    やはり ストレスで 疲れた様子も描かれているのは
    好感がもてた。

    奇しくも 自分もいま 就活中(転職活動中)で、
    途中 陽子が転職するのに迷うんですが、
    そのときに 真介がアドバイスする言葉
    「陽子だって本当はわかっているだろ。今の世の中、リスクはどこにでも転がっている。いい学校を出て新卒で入った企業でも、一生勤められる保証なんてどこにもない。(略)でも、全部が安全なチョイスなんてありえない。だったらある程度のリスクは承知で、より納得のいく環境を選ぶしかない」
    これは 私にも染みた。。。

  • 読みやすく、サクサクと読めました。
    真介の人間像が淡々として、よく見えてこなかったのですが、他の登場人物、陽子は魅力的に見えました。
    まだ、続きを予感させる終わり方でしたが、その人はあの人なのでしょうか?

  • リストラ(クビ通告)専門会社の主人公。5つのケースごとに話は展開するが、全体的に薄っぺらい。「君たちに明日はない」という残酷さは微塵も感じられず、安っぽいテレビドラマのようだ。山本周五郎賞受賞作の中で最もクエスチョンがつく。残念。彰子のいい女っぷりが唯一の救い。

  • リストラ請負業ってあるのかな?主役の村上真介、魅力的でした。

  • 【図書館本】続編のタイトルが気になり、1冊目(この本)のあらすじを読んでリストラ請負人という職に興味を持って手を出した。初読み作者だったけど苦もなく読めたし、面白かった。
    リストラの話なので暗く重くなるのかなと思っていたが、そればかりではなく安心したし、一個の人間として真摯に向き合い対応している姿は素敵。やりがいを持って仕事をしている人は格好いい。

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著者プロフィール

垣根涼介(かきね・りょうすけ)
1966年、長崎県生まれ。筑波大学筑波大学第二学群人間学類卒。
2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞しデビュー。2004年『ワイルド・ソウル』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞、大藪春彦賞の史上初の三冠に輝き、2005年『君たちに明日はない』で第18回山本周五郎賞を受賞。2013年、初の歴史時代小説『光秀の定理』を発表、歴史時代小説『室町無頼』は第156回直木賞候補、第7回山田風太郎賞候補となり、第6回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。2018年、『信長の原理』で第9回山田風太郎賞候補作、そして第160回直木賞候補となる。

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