借金取りの王子

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104750023

感想・レビュー・書評

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  • 「君たちに明日はない」第二弾です♪
    やっぱこのシリーズ面白い!

    リストラする方、される方、悲喜交々です。

    短編5つどの話もちょっと暖かい結末にほっこり。

    今作では主人公・真介や彼女に社長が絡んできて気になるところですね…(〃ω〃)

  • 君たちに明日はないシリーズ第2弾。
    私にとっては、このシリーズ、手に取ったのは3冊目。

    毎回思いますが、異業種を知ることが出来るお仕事小説として、大変興味深いです。
    人間味溢れる主人公真介、恋人陽子、真介の上司社長の高橋、アシスタントの美代子、いつものメンツも相変わらず輝いてます。

    リストラにはそれなりの訳がある。
    今回は、会社都合の「できる人たち」のリストラが多く、心情的には複雑。
    それでも、前向きな解決を見れるところがこのシリーズの良いところ。
    まだまだ追いかけたいと思います。

  • 初読の作家さん。「ワイルド・ソウル」を読もうとしたが、まずは取っつきやすいものから、と手に取った本。期待せずに読んだ割には結構面白かった。
    リストラ請負会社の村上真介が面接をしていくという形での5つの短編からなる。
    中でも、タイトルの「借金取りの王子」はなかなかいい話だった。
    どの短編も読後感は爽やか。
    個人的には、ほとんどといっていいほど登場していない社長の高橋に、物凄く魅かれた。何故だろう?続刊があるようなので、その辺も楽しみ?

    • hs19501112さん
      この「借金取りの王子」のシリーズとは、作風がガラリと変わりますが・・・・

      「ワイルドソウル」、おもしろかったですよ。
      佐々木謙さんや...
      この「借金取りの王子」のシリーズとは、作風がガラリと変わりますが・・・・

      「ワイルドソウル」、おもしろかったですよ。
      佐々木謙さんや福井晴敏、大沢在昌がお好きなら、きっと楽しめるはず。ぜひ読んでみることをおすすめします♪
      2017/01/10
  • 「君たちに明日はない」の続編です。面白くてあっという間に読んでしまった。
    主人公と彼女の関係という縦軸の中に、色々なリストラされる人間模様があって、しかも、その人達が個性的に描かれている。5編が収録されているのだが、タイトルにもなっている3編目の話にはグッと来ました。

    この著者の他の本も読んでみたいと思います。

  • 「君たちに明日はない」シリーズの第2弾です。
    今回収録されているお話の中では、「女難の相」と「借金取りの王子」が面白かったです。文章にスピード感がある一方で、人の心の機微の描き方がうまいと思いました。

  • 王子と奥様かっこいいですね。

  • ☆☆$$予想外に良い1冊。$$以前前作?を読んでからだいぶたったが、$$偶然選んだにしては、良かった。$$タイトルの話しが特に良い。

  • タイトルからしてもっとえげつない話かと思いきや
    なんとも清々しく気持ちの良い内容でした。
    自分にとっての幸せってなんだろう、改めて考えてしまう
    そしてひたむきに仕事に頑張ってる人たちを見ると
    自分も前向きになれる、そんな一冊です。

    人物描写が素敵でどの登場人物にも
    共感できるところもいい。

  •  リストラ請負会社に勤める村上真介のクビ切り稼業を描く連作短編集。シリーズ2作目で、File1.~5.の5話からなる。

          * * * * *

     各話とも派手な事件が起こったり劇的な逆転劇を見せられたりしないのだけれど、リストラする側(真介)とされる側の心理描写がウルサくならない程度の絶妙さで書かれていて、楽しみつつサクサク読み進めることができた。
     特に表題作の出来栄えはすばらしく、じんわりした感動を覚えるほどだった。

     また、File4.から、陽子と高橋という、真介にとっての恋人と社長の間に何か曰くありげな因縁ができたことを仄めかす展開になっていて、ちょっとドキドキさせる。このあたりは、実にウマいと思った。
     再読だけれど、やはりおもしろかった。

  • 君たちに明日はないの二作目。
    おもしろいだけではなく、自分のことを振り返る機会にもなる。このままでいいのかとか。
    教えて貰ってよかった。続きを早く読みたい。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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