迷子の王様: 君たちに明日はない5

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104750054

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ最終巻。

    なんか、自分らの未来の見通しとして
    社会情勢について云々語るところ、
    いままでの流れをぶった切られた気持ちになっちゃった。
    『ミッション建国』でも感じた、
    他人(キャラ)の口を借りて自分の政治経済論を披露してる感。
    これ、いらんのじゃね?いるのかぃ?
    いるにしても、もうちょい何とかならんものか?
    これまではキャラのものとして書かれていたような気がするんだけど。
    作者さん、飽きたの?と思ってしまったよ。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    ま、ここまで読んできたキャラ読み派としては
    川田さん、お幸せに。
    この一言に尽きるな。

  • 読む本思い浮かばなくて、図書館で見つけたの。
    リストラ短編集。
    リストラももう世の中的にいらなくなってきた、と主人公の会社はなくなることに。
    自身が退社に追い込んだ人々のその後。儲からないけれど、今までの貯金を切り崩すこともあるけれど、やりがいのある今の仕事が大好きだ、とかね。
    仕事について、考えさせられるわ。このシリーズはこれで完結かな。

  • 初めての垣根作品。首切りを生業にしている主人公が最後に仕事を辞めるまでのお話。「君たちに明日はない」シリーズ5だからきっと今までのほうが面白いのだろうな。時間があったら他のも読もうかな。

  • 3.5 これで本当に完結なのかな。真介と陽子の関係の結末は?ま、恋愛小説じゃないんだから本筋ではないんだけど。シリーズ5作、読み通してきた者としては登場人物にそれなりの思い入れもある訳で。その辺りを作者には汲んで欲しかったな。新たな設定での続編に期待。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    一時代を築いた優良企業にも、容赦なく不況が襲いかかる。リストラ請負人・村上真介のターゲットは、大手家電メーカー、老舗化粧品ブランド、地域密着型の書店チェーン…そして、ついには真介自身!?逆境の中でこそ見えてくる仕事の価値、働く意味を問い、絶大な支持を得る人気シリーズ、堂々完結。

    きれいに終わらせた印象です。最初の頃と違って面接部分でのせめぎ合いがどの話でも無くて、面接ではちょっとだけ話して、自分で結論を出しています。さらりとした印象の話になっていて、引っ掛かりは無いです。個々のエピソードでは良い事いっているので読み応えとして軽い訳ではないです。好きなシリーズだったので終わるのはさみしいですが、マンネリはもっと嫌なので、ぐだぐだにならずに終わってよかったかもしれません。

  • 2017.10.6 読了


    いつものように続くのかと思いきや、
    最後 真介の会社自体が なくなることに!

    人生 流動的、世相も 個人の状況も
    どんどん変わる。

    その都度 自分ができる最善の道を選ぶしかない。
    先の先のことまで 誰もわからないし、
    状況も変わってるかもしれない。
    それなら、いま 考えられる少し手前のことだけ
    考えたらいいじゃないか、というところに
    ちょっと救われる。



  • シリーズ最終巻。ファイル4「オン・ザ・ビーチ」で、懐かしの方々がお豆腐屋さんとして登場。思えば、「借金取りの王子」が一番良かったかなあ。二人の幸せそうなその後が読めて良かった。

  • まぁイイ終わり方だと思う。

    最終巻ですね。
    残念でもありますが、マンネリ感も出ていたので妥当な所でしょう。

    もうリストラ屋の話ではなく、転職話になってたし…。

    切られる人もどこか他人事というか、達観した感じで、クビ切りの緊張感がなくなり、小説としての熱も無くなってしまったのが残念です。

    やっぱローンがあって、転職のあてもなく、介護する親がいてみたいなピリピリ感がないと、どうしてもヌルい話になっちゃいますよね。

    最終話は、やっと当初の躍動感が戻って、イイ感じで終わったなという感じですね。

    総合的にみれば、良いシリーズだったと思います。

    会社に自分の居場所がないな、と感じる方にオススメです。

  • 最初の時代設定では自分の年上だった主人公が、最終巻では自分の年下になっていた^ ^

  • 君たちに明日はないシリーズの最終巻。
    いつもの垣根節の小説。
    またテレビドラマでやんないかな。

著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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