ラストワンマイル

  • 新潮社 (2006年10月27日発売)
3.59
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784104753024

感想・レビュー・書評

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  • 暁星運輸の横澤と蚤の市の武村のネットビジネスをめぐる駆け引き。既成の事業が意外に脆いと感じさせるが、途中から反転攻勢。
    実は基盤の上に、いろんな業種が絡み合って成り立っているのが今の社会。だから、足元をしっかり見ながら事業を新しいものに変えていく。そんな努力を横澤が仲間と皆で知恵を出し合いながら重ねていくことが大切と感じさせる作品。
    テーマは異なるが、「限界国家」と文脈は相通ずるものがある。楡周平の作風を少し感じられた。

  • 逆転の発想で新しいビジネスを立ちあげ、ライバルを潰す、という読後爽やかな経済小説。
    人間関係のいざこざがなく、ビジネスに徹しているのであっさり読めた。

    まずは、機械ができることやルーティンワークをこなすだけでは仕事が出来るとは到底言えないのだなぁ、と再実感…
    頭を使わねば。知恵を絞り出したり新しいことを創り出さねば。
    安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を産む。

    新しいビジネスを考えあげ、上司を説得したり商談を持ちかける過程が細かく描写されていて面白かった。ビジネスに身を置かない私でも十分内容を理解でき、事の重大さに身の縮む思いが伝ってきた。

  • 著者の本は初めて読む。細かな部分まで検討して、それを一つの物語にまとめ上げているところは感心するものの、ビジネスアイデアを小説という体で披露され続けるので、小説としての面白さが物足りない。

  • めっちゃ面白かった!

    株やってるから株系の話出てきたらほんまアドレナリン出る(笑)

    やっぱりやったことは自分に返ってくるのね〜肝に銘じよ!

  • 著者の典型的構成、フジ系雑誌での連載だったとは

  • ミニコメント
    俺たちの仕事をクリック一つで奪うなんて絶対に許さない!民営化された郵政に、コンビニでの宅急便扱いを奪われた物流会社の勝ち残りをかけた争いを描く経済小説。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/448866

  • 1

  • ビジネスエンターテイメント
    ヤマト運輸とか楽天とかがモデルなのかな?本当にありそうな感じがして、勢いでどんどん読める本

  • 2006年発刊。
    商流の一番最後(=ラストワンマイル)を担う運送会社と買収で急成長するIT企業とのせめぎ合いを描いたビジネス小説。

    読めばすぐ分かりますが、実際に想像できる企業、出来事がモデルとなっている作品です。
    内容はフィクションですが、現実世界のパラレルワールドというか、実際に起こってもおかしくはなかったようなストーリーですね。
    それ故に、想像しやすく読みやすかったです。

    小説の形態は、今、旬の池井戸潤さんのような感じかな。
    ただ、小さくまとまっているというか、先が読める展開なのは、少し残念でした。
    「現実は小説より奇なり」という言葉を信じるなら、もっと奇想天外でも面白かったのかなとも思います。

    その代わりというわけではないのでしょうが、ビジネスを生み出していく部分は興味深い内容でした。
    特に、対企業戦略が面白い。それぞれの会社が、どのように戦略を考えて、ビジネスを進めているのか。
    仮説、先の読み合い、といった部分は、実際にも経営者が常に考えていること。そういう意味では、経営者が何を考えてビジネスしているのかが、よく分かる小説だと思います。

    本作は物流業が、大きな可能性を秘めていることを示唆しているわけですが、今、現在も実際にその通りに推移しています。

    楽天は自社で物流を握ろうとして失敗?しました。アマゾンも自社物流ではなく、パートナーシップを強化する施策を打ち出して、今のところはヤマトが大手のラストワンマイルを握っている状況です。

    が、ヨドバシが即日配送を売りにするなど、自社で物流を握る会社も出てきていますし、この先、どうなっていくのか注目ですね。

  • 読みやすくつまらなくはないが、いたって普通・・。

  • 長編で読みごたえがあるが、つい引き込まれて一気に読んでしまった。
    綿密な取材でフィクションとは思えない臨場感がある。
    久々に大きな満足が得られたビジネス小説だ。

  • 14/5

  • 消費者が商品を手にするまで、また,多くの取引先が折衝を要する事業において、最も重要な部分は「ラストワンマイル」ということです。

    現在でこそ,インターネットを使っての商売のラストワンマイルは搬送業者が担っており,その重要性は広く認識されていますが、ネットショッピング興隆以前は,搬送業者は軽視され,一業者に過ぎない立場であったのでしょう。搬送を中心としたビジネスモデルの構築と共にITバブルも減速していった時期に重なることに気づきました。
    資本主義社会では、ものごとの誤差に早く気づいた者に富が集まるということですが、それは時間と共に次第と淘汰されていくということを本書からも学ぶことができました。

    郵政民営化、楽天とTBS、ヤマト運輸がモデルかと思われますが、ほんの数年前のことではあってもインターネットビジネスや株式市場について古典のような出来事の感覚を覚えるのは、余りに時代の流れが早いからなのでしょうか。

  • 運送会社がネットビジネスを手掛けるというのが興味深かった。蚤の市との攻防があっさり終わったのが残念。

  • business iに連載されていたビジネス小説。新聞小説特有の失踪感であっという間に読破しました。高杉良が現代のねたで書いたらこんな感じなのでしょうね。モデルがヤマト運輸、日本郵政、楽天、TBSと非常に分かりやすい設定だったので実話でないとわかっていてもそこそこ楽しんで読むことができました。ITというかeコマースの知識があれば解説は読み飛ばせるので、その点でも自分的には肌に合いました。ただ、著者としては旧来の日本企業の枠を生かして成長の機会を求めることを訴求したかったのか、ネットベンチャーの可能性をより肯定したかったの か、そのあたりに明確さが感じられませんでした。どちらかというと前者のような流れに感じましたが、あえてそこは明確にしなかったのかもしれませんね。小説と割り切れば、普通に楽しめます。

  • 取引先が減っていく暁星運輸で、営業課長の横沢はインターネットを利用した新たなビジネスを考案する。
    初めての楡周平というか経済小説自体あんま食指が動かないタチだったんですが、これは面白かった。一気読みです。ぱっと見で薄めの本選んで、それでも350ページ越えだったんだけど、意外でした。
    民間企業の命がけの挑戦って、プロジェクトXみたいでハラハラします。

  • 急成長を続けるIT企業と低迷していた物流会社による戦い。

    時代の最先端をいき、多くの企業を買収して勢力を大きくするIT企業に対し、価格勝負しかできない物流会社が知恵を振り絞り、IT企業に挑んでいく姿は、今の自分にはないモノがあると感じた。

    一番強い力を有するのは、ビジネスの最下流にいる企業という視点に気づかせてもらった。

    印象に残った言葉は「苦悩と緊張が情熱をうむ」という言葉。

    自分が何も苦労してない時に、この言葉を思い出したい。

    そして困難な時に知恵を振り絞り、そして案を現実化させる力を培っていきたい。

    テンポある内容なので読みやすく、刺激的で面白かった、

  • 長島輪中図書館---県立図書館。

    これも物流界を描く。TV・ネットショピング・運輸の融合。

    「フジサンケイビジネスアイ」2005.11.7号~2006.7.20号に連載を加筆・修正。

  • 結構面白かった。
    ネットモール設立の話。
    絶望的な状況からどのように這い上がっていくかなど、ビジネスのヒントになるようなことが多数ちりばめられていた。

  • 最近読みました、同じ楡さんの著書「再生巨流」同様、運送業界が再起をかけて新ビジネスの開拓に臨む・・・というストーリーです。 それにからめ、急成長してきた一大IT企業がからんできます。 数年前どこかで聞いたような・・・とおもうようなTV局買収の話など、実話かしらと思われる部分もあり、ニュースを見るより面白いというカンジです。 私自身、ネットのショッピングモールをよく利用しますが、これからはちょっと見る目が変わってきそうです。
    それにしても、楡さんの作品は感動いたします。 この本も、最後、食うか食われるか、息詰まるように盛り上がっていきます。 当然、結末は予想できるのですが、それでも読み終わってほっと力が抜けました。
    現実的には、つぶされかけている運送会社が、最盛期を誇るIT企業を「ぶっつぶす」など程遠い話なのかもしれません。 でも、小説の中くらい、こんな爽快なストーリーが読みたいです。
    「ラストワンマイル」という本のタイトルが、とてもナットクできました。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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