ヘッドハンターだけが知っている プロ経営者の仕事術

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 58
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104769025

作品紹介・あらすじ

数多くの人材を見定めてきたカリスマが、トップエリートのノウハウを伝授! 資生堂、武田薬品、サントリー―― 、創業百年を超える名門企業で外部からトップが招かれるケースが相次いでいる。企業存続のため大胆な変革が求められるなか、日本にも本格的なプロ経営者の時代がやって来た。時代の最先端を行く彼らのリーダーシップと仕事術を、25年もの間ヘッドハンターとして見つめてきた著者が伝授する。

感想・レビュー・書評

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  •  主に中堅・若手のビジネスマンを対象に、プロ経営者に求められる役割や資質、プロ経営者やビジネスリーダーをめざす上での心構えについて述べた本。著者がヘッドハンターとして出会ってきたプロ経営者たちからエッセンスを抽出している。
     日本企業の人材育成・活用に抱える課題認識については、多くの大手企業に当てはまるのではないかと思う。プロ経営者やリーダーの要件については、必要な要素は入っているものの、まとめ方としてはイマイチでやや内容が薄く感じる。いろいろな経営者個々人にフォーカスし、自分の足で話を聞いたり個別の本を読んだりして抽象化した方がよい。
     以下、備忘録。
    ■日本企業に関する洞察
    ・日本の大企業が経営トップに外部人材を招いているのは、社内でリーダーを育成する能力を失っている証拠
    ・2対6対2の法則: 会社員の2割が会社を引っ張り、6割は与えられた仕事をそこそここなし、2割は役に立たない
    ・目指すべきターゲットは上位5%に入る「5%ビジネスマン」。ピラミッドの頂点から人を動かす人ではなく、その人が働くことで残りの95%を幸せにする存在
    ・成長の機会は裁量の大きい傍流にある。支店、関係会社、海外拠点など
    ■プロ経営者の要件
    ①経営を行う知識、技能がある
    ②常に改革者であり続ける
    ③リーダーのプロフェッショナル
    ■リーダーの要件
    ①理念・志: 自己肯定感、将来の夢、存在意義、守るべき対象、死生観
    ②仕事力(ハードスキル): 論理的思考力、ビジネススキル(財務会計、フレームワーク)、ビジネス論理(帝王学)
    ③ソフトスキル: コミュニケーション能力、共感力、人を動かす力、凄み、ストレス耐性
    ■成長し続けるための仕事の心得
    ・与えられた自分の仕事を愛する(陽のあたらない仕事、些細なこと、急な頼まれごと)
    ・尊敬できる人を見つけて真似る
    ・若いうちに仕事に没頭する(少なくとも3年)
    ・毎日人と違う価値を積み重ねる
    ・目標はできるだけ高く持つ
    ・困難な道を選ぶ(成功への近道)、量を重ねて質となす
    ・嫌なことから逃げない、苦しいときこそ明るく、仕事で周りを楽しませる
    ■年齢に応じたキャリアの考え方
    ・心技体で考えると、技は30代後半、心と体は40代半ばがピーク。その後はバランスをとって円熟味を増すことで成長
    ・20代で仕事の型(基本)を覚える(無闇な転職はNG)
    ・40代になったら、1年以内に転職の覚悟を持って仕事に取組む(組織の都合に振り回されるリスクに備え、市場価値を意識)
    ・40代で成長を続けるには、自分以外の人や社会のために仕事に取組むモチベーションを持つ
    ・50代は大胆で迅速な取組み姿勢と仏の心を併せ持つ(鬼手仏心)

  • 著名(と自称されています)なヘッドハンターである方が、プロフェッショナル経営者について論じた本。
    こういった世界を垣間見るのにはいい本のように思えますが、記載内容には「?」と思うところも。

    以下、メモ。
    ・ヘッドハンターは、グローバル基準では年収2,000万円以上が対象。日本では、50~100名くらい
    ・ある企業オーナーの一言「コーポレートガバナンスとは一言でいえば、経営者を交代させることだ」
    ・ASEAN市場ではグローバル企業に勤める一流のビジネスマンが鎬を削っている。そこでの経験は、日本のビジネスマンを大きくするはず
    ・引退後に社外取締役を渡り歩くような人は、経営の中枢に関わる人たちから見てあの人はすごいという、いわばプロが認めるプロ
    ・リーダーはネアカであること
    ・転職とは、相当高いレベルで仕事に取り組み結果を出してきた人が、いろいろ努力したうえで、この場所ではもうこれ以上自分を伸ばすことができないと思った時、初めて選択肢として浮かび上がってくるもの

  • 縄文アソシエイツのヘッドハンターにもらって読了。
    筆者の「このままでは日本はイカン!」という危機感が伝わって来る。

  • ヘッドハンター、縄文アソシエイツの社長の本。
    面白かった

    はじめに「プロ経営者の時代」到来
    序章「人材敗戦」ー危機の本質と日本復活への道
    プロ経営者、三つの要件
    「自分探しではなく、自分試しをしなさい」
    「五%ビジネスマン」が見つけられない
    "不死身の男"は"辺境"で育つ
    プロ経営者になりたければアジアを目指せ
    「日本的リーダー」の伝統が継承されていれば
    第1章 プロ経営者はこうしてスカウトされる
    人材を見極めるのに五年
    船の大きさに見合った船長が必要
    お金よりも自らの成長を求めて
    プロ経営者は駅伝のランナー
    反面教師としての斎藤道三
    重要となるオーナーの役割
    第2章日本「生き残り戦略」の主戦場となるASEAN
    圧倒的な人材不足がグローバル化のネックに
    「残念な国」となった日本
    ASEANは日本経済の生命線だが…
    日本の管理職を上回る現地エリートの給料
    日本企業特有の事情も
    売上は伸びてもシェアが下がってジリ貧に
    中堅企業はプロユースの高級品生産に徹するべきだ
    ASEANで企画・生産した製品を世界で売る時代
    日本企業の内向き志向を打破するために
    人材育成にうってつけの中国市場
    アジアのエリートがあなたの上司に
    第3章プロ経営者から学ぶリーダーの条件
    社外取締役のオファーの数で分かる経営者の実力
    プロが認めるプロとは?
    「経営の達人」が語る日本的リーダー像
    欧米企業でも機械的な首切りは過去の話
    リーダーは自然発生的には出てこない
    リーダーに必要な「4E」
    GEでできることは日本企業でもできる
    学ぶべきリーダーの「型」とは?
    日本独自のリーダー像を目指して
    リーダーになるために必要な資質
    理念・志とは何か
    仕事の能力(ハードスキル)とは何か
    ソフトスキルとは何か
    第4章二十代、三十代でしておくべきこと
    プロ野球スカウトとヘッドハンターの類似点
    ある候補者の面談風景
    若手ビジネスエリートの共通点はMBAと転職経験
    なぜ、転職経験者の方が優秀なのか
    中央官庁から逃げ出す若手キャリア官僚たち
    まず、転職ありきということではない
    若手ビジネスマンに向けた「仕事の心得」
    四十歳までに身につけておくべきこと
    最も重要なのは人との出会い
    フェイスブックの「いいね」に固執するな
    第5章 四十代から五十代-決断のとき
    ビジネスマンにも売り時はある
    四十歳以上は転職の覚悟を持つべき
    役員評価で「氏素性」が重要となる理由
    四十歳で求められる「コペルニクス的転回」
    ビジネスマンの「心」「技」「体」
    「四十代の悪魔のささやき」
    「論語と算盤」
    五十歳で求められる「鬼手仏心」の境地
    「不満」や「恨み」で転職をするな
    ヘッドハンティングは過去ではなく将来を買うこと
    大切なのはポストではなく成長を諦めないこと
    「人生は逃げ切れない」と肝に銘じよ
    星一徹、勝小吉を目指す手も
    「経営の達人」が説く「日本的経営道」
    「楕円経営」が醸し出す奥の深さ
    バブル崩壊に動じなかった経営力
    日立「V字回復」の理論的支柱
    「生身の人間への愛情」を経営に
    「日本的経営道」を伝承するために
    リーマンショックをきっかけに
    社外取締役を選任しただけでは
    企業経営者は文楽の「主遣い」
    「引き際の美学」こそ日本型経営の真骨頂
    あとがき

  • 著者ご本人からいただいた本。
    簡単に読み進められる。内定者・新卒・20代が特におすすめ。
    キャリア形成についてはもう少し突っ込んだアドバイスが必要かもしれない。しかし、入門書としてはよいのではないだろうか。

  • ・ 傍を楽にすることが働くの本質
    ・ 30代までは、自分のキャリア、金銭欲、名誉欲のために働いても良いが、40代以降は志、理念に則って働く。
    ・ MBAは、今後グローバル競争が進むなか、必須になる
    ・ キレイなキャリアにこだわらない
    ・ 名誉欲に囚われて派手な姿を見せることに固執すると、年がいってから若い世代に抜かれてしまう
    ・ リーダーはあらゆるステイクホルダーからプレッシャーを受ける
    ・ 経営人材の需給バランスは取れていない
    ・ アジア圏で、経営人材としての経験を前手に積めると成長速度が加速する

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著者プロフィール

縄文アソシエイツ株式会社会長

「2018年 『次世代トップリーダーの座標軸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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