アナ・トレントの鞄

  • 新潮社 (2005年7月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784104770014

感想・レビュー・書評

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  • 『ミツバチのささやき』
    という古い映画の中で
    ある女優さん(アナ・トレント)が手にしていた鞄。

    その鞄がどうしても欲しい、と
    旅に出ず(?)して旅立った、クラフト・エヴィング商舎の面々。

    旅先が旅先だけに
    道中、思いがけず手に入る『珍品』の、まぁ摩訶不思議さと言ったら!

    その貴重なる品々をまとめ、『カタログ』に仕上げたこの本は、
    ある意味、これまで見た全ての夢の総まとめ集みたいだな…、と思った。

  • 数年ぶりに再読。

    映画『ミツバチのささやき』の主人公アナ・トレントが持っている鞄が気になり、その鞄を手に入れるために旅に出る・・・。

    何といえば良いのか、「夢と現のあいだにあるものたち」の物語といえば良いか・・・。
    他の作品とも共通するが、本物なのか作り物なのか、夢なのか現実なのか、わからなくなってくるような世界が魅力的。

  • たまらなく素敵な一冊。

    クラフト・エヴィング商會の魅力が余すことなく詰め込まれているように思います。

    携帯用のシガレット・ムービー。
    過ぎ去った夜から選ばれた七つの香り。
    過ぎ去った夜から選ばれたただひとつの香り。
    軽業師の足あと。
    道化師たちの鼻。
    スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス。
    「キュンとなった」時に心臓を貫く、見えない矢。


    それは何?
    どんな姿形をしているの?

    そう思った方は、是非この作品を手になさって下さい。

    これらは全て、きちんと写真におさめられ、素敵な文章と一緒に楽しむ事ができますから。

    大人の心をふわりと軽くしてくれる、柔らかな作品です。

    2015年8冊目。

  • ものすごくタルホ的なものを感じたのやけど、調べたらそもそも「クラフト・エヴィング商會」ていうユニット名が稲垣足穂から取っとったんやな。
    ほんとにありえないものとストーリーやっていう感じではなくて、ほんとにありそうな微妙なライン(?)のグッズとコメントが多かった。おしゃれ。一番最初のシガレットムービーが一番よかったなー。

  • なんなんだろう、この人たちは。本の中に出てくるものすべてが愛おしい。そしてその発想に舌を巻く。

    これはあの本にでてたなぁとか、棚卸のときに見たなぁとか。

    本当に素敵だ。

  • 詩的散文。幻想までいかないけれど少し不思議なおはなし。

  • まさか、スーパーカリフラジェリスティックエスピカリドーシャスが出てくるとは!!!!!
    それが出て来ただけで評価高いです。

    • ネギコさん
      まだ途中までしか読んでいなくて、(立ち読みで)そこまでいたってないんですが、このコメントみただけで、相当うれしかったです!!そこのポイントと...
      まだ途中までしか読んでいなくて、(立ち読みで)そこまでいたってないんですが、このコメントみただけで、相当うれしかったです!!そこのポイントとってもうれしいです!
      2012/09/09
    • coucou529さん
      ネギコさん。コメントありがとうございます。共感いただけて嬉しいです♪この本、中身はもちろん、写真も装幀も素敵でいいですよね!
      ネギコさん。コメントありがとうございます。共感いただけて嬉しいです♪この本、中身はもちろん、写真も装幀も素敵でいいですよね!
      2012/09/10
  • +++
    遠くから見つめていたものが、いまなら手に入るかもしれない。かくして時空を超えた仕入れの旅が始まる-。旅先から届いた品々は全34品。探し求めたすべて一点かぎりの商品を洒落た写真と文で紹介する架空カタログ。
    +++

    架空カタログと承知していて、架空カタログにしか見えないのだが、それでもどこかの誰かが手にしていてひっそりと愛しげに眺めているような気がしてしまうのは、言葉に添えられている坂本真典氏の写真のすばらしさによるところも大きいだろう。
    カタログに載せられているものの選ばれ方、扱われ方はまさにクラフト・エヴィング商會であり、小さくて大きい、遠くて近い、不思議な感覚に包まれるのである。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「まさにクラフト・エヴィング商會」
      読んでいて、ニンマリ微笑んでしまう感じですね。
      そかし、この本のタイトルだけは頂けない。アナを衆目に晒し...
      「まさにクラフト・エヴィング商會」
      読んでいて、ニンマリ微笑んでしまう感じですね。
      そかし、この本のタイトルだけは頂けない。アナを衆目に晒しちゃダメです。。。
      2013/01/28
    • あまぐもさん
      クラフト・エヴィング商會、いいですよねぇ。
      胸の奥底で眠っていたものを目覚めさせてくれる感じです。
      クラフト・エヴィング商會、いいですよねぇ。
      胸の奥底で眠っていたものを目覚めさせてくれる感じです。
      2013/01/29
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「目覚めさせてくれる感じです。」
      チョッと視点を変えて提示されるだけで、今迄表面しか見ていなかったコトに気付かせて呉れる。ホント面白いです。...
      「目覚めさせてくれる感じです。」
      チョッと視点を変えて提示されるだけで、今迄表面しか見ていなかったコトに気付かせて呉れる。ホント面白いです。。。
      2013/02/04
  • 「ミツバチのささやき」観てないんだよなあ。
    クラフト・エヴィング商會の世界観に近いよな、確かに。

    こういう不思議な目録、やっぱり好きだな。

  • 『ないもの、あります』や『テーブルの上のファーブル』に続く「カタログ」。
    ここにしかない品々が素敵な写真で紹介されているが、1点1点に込められたストーリーもどれも魅力的で、クラフト・エヴィング商會ワールド全開。
    個人的には、新鮮な「稲妻の先のところ」が欲しい。

  • 幻想的な映画のフロップを見ている気分だった

  • この前初めて、アナ・トレントの横顔を見ました。『ミツバチのささやき』から『カラスの飼育』までの移り変わりとともに、この少女の持つ鞄から不思議がこぼれるさまがとても映画的で美しかったです。

    中に入っている商品は不思議なものばかり
    もしかしたら銀幕の向こう側から来たのかもしれない。
    鞄を持った誰かさんは今はどこにいるんだろう

  • この世界観!

  •  題名は、「ミツバチのささやき」という映画で主人公を演じる女優アナ・トレントが持っていた鞄のこと。
     その鞄を探していく過程で集めた、ありそうでない、不思議なものを集めた短編集、もしくは写真集。写真はオールカラーで綺麗に撮られている。
     アイテムはもちろん、アイテム毎のエピソードがとても素敵な本。

  •  ひとりになりたいミツバチのための家、ドーナツの袋に書いた物語、軽業師の足あと、プロンプターの引き出し…

     そのつけられた名称からして想像を刺激する品物たちが、美しく洒落た写真と気の利いた文によって紹介された一冊。
     安定のクラフト・エヴィング商會、いつもながらにいい仕事。

  • 2017.09.06 図書館

  • 映画「ミツバチのささやき」で見たアナ・トレントの鞄に心を奪われた。ぽっかりと口を開けた鞄にのみ込まれ旅立ち、色々な道具と出会う。そういう物語なのかな? 何度か読み返したけど、うまいこと物語を吸収できず、終始フワフワした感覚が付きまとった。
    どこかへいってしまったー、より商品の子細を見て取れる写真が少なく、ここはちょっと残念な点。クラフトエヴィング商會の作り込まれた、ありそうでない品を見るのが好きなので。

    旅の途上がクラフトエヴィング商會の、旅の記録。
    商品説明どういうこと? と首を傾げたくなるような品も。
    時に、小窓の「いつか誰かが、小窓の中にわたしをみつけてくれる」ってホラーじゃ。

  • 全てこの世にありそうで、ないもの(もしかしたらあるかも?)、「ないもの、あります」CE商會オリジナルの商品カタログとその物語。あっても役には立たないが、こういう商品が欲しかったと思える素敵な品ばかり。そういう商品は文字だけでは想像するのも難しいが、ちゃんと実物を作って写真を載せてあるのが楽しい。本に対して同じ嗜好を持ち、それをベースにアイデアを話し合える相方がいるって、最高に楽しいだろうなと感じた一冊。ものすごく羨ましい!

  • 今回はさっくりと読了できたのは、私にあんまり引っかかるものがなかったからか。ただいつもながらおもしろい見せ方だったし、装丁は良かった。

  • そこにあるだけで、どこか遠くに結ばれてるって
    なんだか素敵だなー。
    機能だけがすべてではないってことなんだな。

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著者プロフィール

クラフト・エヴィング商會(クラフト・エヴィングしょうかい):吉田浩美と吉田篤弘による制作ユニット。著書に『ないもの、あります』(2025年本屋大賞「超発掘本!」)『クラウド・コレクター雲をつかむような話』『すぐそこの遠い場所』『おかしな本棚』がある。吉田浩美の著作として『a piece of cake』、吉田篤弘の著作として、『月とコーヒー』『おやすみ、東京』『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『遠くの街に犬の吠える』『雲と鉛筆』など。著作の他に装幀の仕事を数多く手がけ、2001年、講談社出版文化賞・ブックデザイン賞を受賞している。ちくまプリマー新書の装幀を創刊より担当。

「2025年 『ただいま装幀中』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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