さようならウサギ (2) (新潮・現代世界の文学)

  • 新潮社 (1997年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (349ページ) / ISBN・EAN: 9784105001155

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  • ウサギのさらなる10年後の最終章。わわたしはこのころ、孫のジュディと同い年。彼の年齢はいまのわたしをとっくにとおりこしていた。なにもかもに眩しくて、すべてに死と喪失感がまとわりついているように、ウサギはおもっている。
    「実際、われわれはみんな屑なのだ。われわれを引き上げて、天使にしてくれる神様がいなければ、みんな屑なのだ」
    40年間の、街と世界と自分自身の変化。通り過ぎていった女たち。まるでわたしもそこに住んでいたかのような郷愁をよびおこされ、いままでのひっそりとあった罪悪感や悔恨も彼らのそれらとともに浄化されたようなここちがした。
    「おれに言えることは、そんなに悪くないということだけだ」
    って、あなたはまっさらな気持ちで、愛を呟いたから。

    アップダイクはあとがきでのべている。
    『春、夏、秋、冬、一年と同じように人生にも四季がある』。人生の四部作。アメリカ人のある普遍的な男の半世紀ものあゆみと言葉たちが、じんわりと胸にしみてゆく。いい小説だった。助兵衛も貶しもその素直さ(アップダイクがすきな理由のひとつ)もふくめて、ぜんぶ。
    死というゴール間近になっても、ユーモアをもちつづけていられるようなばあさんに、わたしもなりたい。憎まれたり愛されたりする子も孫もいないけれど、じぶんのことがわからなくなるまで笑って生きたい。

  • 面白かったです。
    また借りようと思います。

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