バートルビーと仲間たち

  • 新潮社 (2008年2月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784105057718

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人生や世界に対して否定的な姿勢を持つ人々に焦点を当てた本書は、メルヴィルの「代書人バートルビー」を起点に、さまざまな芸術家たちを論じています。彼らの選択肢としての「ノン」は、単なる諦めではなく、深い思...

感想・レビュー・書評

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  • メルヴィルの小説「代書人バートルビー」の主人公、バートルビーに連なる芸術家たちを論じたエッセイのような小説。つまり、世界や人生に対してノンを突きつけた人々へのオマージュ。
    ある種の諦めをきっかけに、世界を肯定するか、それとも否定するか、これはその人の歩み方によって決まる。
    そこであえて、否定する方を選んだ人たちが魅力的でないはずはない。本書はそちらにスポットを当てている。当てまくっている。

  • ふむ

  • バートルビーと仲間たち

  • 文学

  • メルヴィルのバードルビーは好きな小説のひとつだったので背表紙を見て手に取った。僕でも知っている著名な作家と、少しマイナーな作家と、バランス良くたくさん出てきて面白い。これを読んで、読んでみようかなと思える作家が何人かいるのが嬉しい。
    それにつけても代書人バードルビーは素晴らしい小説だと思う。優れた小説家は先人をカテゴライズするとはボルヘスの言だが、バードルビーによってカテゴライズされるバードルビー以前の作品も多かろうと思う。

  • 無理!!

  • 9/17 読了。

  • 「バートルビーと仲間たち」読んだ、おもしろかった! http://www.shinchosha.co.jp/book/505771/ 書けない/書かない作家たちのエピソード集で、小説の体裁をとったノンフィクションのような本。堀江敏幸を読むと気になる本が増殖するのと同様に、この本で存在を思い出した作家が何人か(つづく

    筒井康隆があれっきりもし書いていなくてこの本が日本人の手によるものなら入っていたかな(いやあれは種類が違うから入らないか)書かずに灼熱地獄を放浪し野垂れ死んだランボーや隠遁生活のサリンジャーは有名だけど、カフカやソクラテスのようにこの本で初めて知るエピソードや言葉もある(つづく

    ほとんどゴシップ誌を漁るかのごとくの野次馬興味で読み終えた。書かない状態の理由付けが作家それぞれに(尤もらしいことを言っているようで)こじつけていて可笑しかったし、そもそも自己表現を別の手段に取って換えたり。哲学科の友人がドラッグと創作というテーマで研究してたっけ。。(おわり

  • 500 文英堂

  • ブッキッシュであればあるほど楽しめる本…だと思いますが、いかんせん自分は修業不足です。

  • 「うぉー、おもろい!」と「…つまんねー」がランダムに現れ、
    結果的に「結構おもしろかった」のであった。

  • 参ったね。痛いところをつかれた。書かなきゃならない、小説を。

  • 『代書人バートルビー』を読もうと思ったのは、エンリーケ・ビラ=マタスの『バートルビーと仲間たち』を読んだからである。

    マタスの作中のバートルビーは、メルヴィルの『代書人バートルビー』からとられていて、バートルビー的な人間あるいはバートルビー症候群とは、厳格な文学的な意識を持っているにもかかわらず書かない書けない または、いくつかの作品を発表後、早々に筆を折るか意図的に作品発表しない。を指すらしく、書き手(25年前、不可能な愛をテーマにした短い小説を出版したあと筆を折った背中の曲がった独身男)は、自分と同じようなバートルビーの仲間たちを綿々と紹介し考察を加えていくというのがこの小説の成り立ちである。

    バートルビー星座に名を連ねると言うことは、世俗間の虚栄心を嘲笑し、野心を持たず真の芸術性を追い求め、自分の少しでも納得できないものなら書かないほうがマシ。そして、沈黙という否定のテーマ性は、書かないということは書くことよりも多くを語りえることを肯定する。
    心の奥深いところで世界を否定しているバートルビー族(仲間たち)には、たとえば、19歳ですべての著作を書き上げ、以後文学的沈黙に陥り、右足を切断後37歳で死去したランボーや、『燃える平原』『ペドロ・パラモ』を書いた後30年間筆をとらなかったフアン・ルルフォなど、数多くの作家や芸術家たちが登場する。

    ウィトゲンシュタインの「語りえないことについては人は沈黙せねばならない」という言葉もこの本を読んでいて、なんだか重く重く痛感してしまったが、そもそも、マタスの『バートルビーと仲間たち』誕生のベースとなっているメルヴィルの『代書人バートルビー』を読まなければどうしようもないと本書を手にした次第である。

    私は、メルヴィル作品は『白鯨』しか読んだことがなく、またこの小説が息つく暇もない凄まじく激しい復讐劇であったことから、別の作品に触手が伸びなかったが、今回そういういきさつで読んでみることになった。

    冒頭、語り手となる人物が自己紹介をする。(このあたり、マタスはメルヴィルをなぞって『バートルビーと仲間たち』を書いているように思える)

    筆耕人、現在の司法書士にあたる職業の彼は、事務所を開いている。
    そこには、「七面鳥」と「釘抜き」という書記と「生姜菓子」という見習いを雇っていた。
    これらは、彼らがつけた渾名で、「七面鳥」は午前中はよく仕事をするものの午後はダメ。「釘抜き」は、午前はダメだが午後は良し、「生姜菓子」はまだ役立たず。ということで、もうひとり人を雇うことにした。
    その求人にやってきたのがバートルビーだった。

    バートルビーは、事務所に来てから暫くは優秀な書記であり、次々と仕事を片付けていったが、ある日突然、
    「I would prefer not to・・・」(せずにすめばありがたいのですが)とすべてのことを拒否するようになった。

    どこへも行かず、「I would prefer not to・・・」を繰り返し、クビにしても出て行かないバートルビーに業を煮やした雇い主(語り手)は事務所をうつる。
    彼らが事務所をうつってからもバートルビーはそこに居続け、浮浪者として警察から刑務所に送られた。
    そこで、バートルビーはあっさり死んでしまい、突然の無気力、社会規範からの逸脱行為の理由は明かされないままで終る。

    メルヴィルは本書を『白鯨』の2年後に発表している。しかし、地味な中篇の本作品は高い評価は得られなかったようだ。

    突然に、書かなくなる。書けなくなる それを膨らませたマタスの『バートルビーと仲間たち』をまた契機として、メルヴィルの『代書人バートルビー』が読まれるかもしれない。私のように。

  • えっ?!これまだ登録してなかったっけ?
    もちろん、大事な1冊です。
    大好きですね、こういうの。

  • Bartleby y compañía (Anagrama, 2001)

  • 2010年3月17日購入

  • さまざまな理由から「書けなくなった」作家たちのファイル。
    一風変わった作品。小説というより、本当に調査メモといった感じの内容。
    いやぁ書けないのにも色々と理由があるもんだ。これだけのテーマに絞って、これだけの作家(実在非実在問わず)を見つけてきたのも凄いもんがある。

    自分と違って、作品だけでなく作家の評伝も読んでるような人にとっては、もっと価値のある本かと。

  • ソクラテスとランボーとの類縁関係は別として(ソクラテスは書かなかったのだ、書く必然も感じてはいなかったはず、ランボーについては……よくわからない)、この書が現代スペイン文学だということも興味をそそる要因のひとつ。
    それにしても、バートルビーといいスターバックスといい、メルヴィルの影響って大きいんだなぁ。

  • 『本の雑誌』3月号の『吉野朔実劇場/書かない作家達』からのお取り置きです。「バートルビー(Bartleby)」という単語はあちらの文章に結構出てくるのに、つい最近まで意味がよく分かっていませんでした(笑)。『白鯨』の著者、メルヴィルの短編に出てくる人物の名前由来で、こちらもやっと読みました。

  •  もったいないなー。もっといろいろ読んだ後ならもっと楽しめたのに。メルヴィルとかカフカとかサリンジャーとかランボーとか、そういったメジャー作家しか知りませんでした。
     若き日に小説を一作だけだして、書けなくなった語り部が、すべてに対して「好ましくない」「No」というバートルビー症候群の作家を追いつつ、書くという行為の本質に迫るかなり異色の小説です。本書に登場する書かなくなった作家の様子が非常に好奇心を刺激します。
     書くことを追究していって書かないことを一つの表現手段として選択した作家、書こう書こうとして書くものが四散して書けなくなった作家、奇妙奇天烈な「言い訳」を放って世間から隠遁した作家。この作家知らない、知らない、そもそも作家じゃない、でもこの悩み方はわかる・・・といったかんじでのめり込んでしまいました。バートルビーにはなりたくないし、関わり合いにもなりたくないけれど、人間のへんてこな面白みが詰まった本かと思います。

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