バートルビーと仲間たち

  • 新潮社
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本棚登録 : 214
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105057718

作品紹介・あらすじ

一行も文章を書かなかったソクラテス、19歳ですべての著書を書き上げ、最後の日まで沈黙し続けたランボー、めくるめくような4冊の本を書き、その後36年間私生活の片鱗をも隠し続けたサリンジャー、ピンチョン、セルバンテス、ヴィトゲンシュタイン、ブローティガン、カフカ、メルヴィル、ホーソン、ショーペンハウアー、ヴァレリー、ドゥルーズ、ゲーテ…。共通する「バートルビー症候群」を解き明かし、発見する、書くことの秘密。書けない症候群に陥った作家たちの謎の時間を探り、書くことの秘密を見い出す-異色世界文学史小説。フランスの「外国最優秀作品賞」受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • メルヴィルの小説「代書人バートルビー」の主人公、バートルビーに連なる芸術家たちを論じたエッセイのような小説。つまり、世界や人生に対してノンを突きつけた人々へのオマージュ。
    ある種の諦めをきっかけに、世界を肯定するか、それとも否定するか、これはその人の歩み方によって決まる。
    そこであえて、否定する方を選んだ人たちが魅力的でないはずはない。本書はそちらにスポットを当てている。当てまくっている。

  • ふむ

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99089444

  • バートルビーと仲間たち

  • 文学

  • メルヴィルのバードルビーは好きな小説のひとつだったので背表紙を見て手に取った。僕でも知っている著名な作家と、少しマイナーな作家と、バランス良くたくさん出てきて面白い。これを読んで、読んでみようかなと思える作家が何人かいるのが嬉しい。
    それにつけても代書人バードルビーは素晴らしい小説だと思う。優れた小説家は先人をカテゴライズするとはボルヘスの言だが、バードルビーによってカテゴライズされるバードルビー以前の作品も多かろうと思う。

  • 無理!!

  • 9/17 読了。

  • 「バートルビーと仲間たち」読んだ、おもしろかった! http://www.shinchosha.co.jp/book/505771/ 書けない/書かない作家たちのエピソード集で、小説の体裁をとったノンフィクションのような本。堀江敏幸を読むと気になる本が増殖するのと同様に、この本で存在を思い出した作家が何人か(つづく

    筒井康隆があれっきりもし書いていなくてこの本が日本人の手によるものなら入っていたかな(いやあれは種類が違うから入らないか)書かずに灼熱地獄を放浪し野垂れ死んだランボーや隠遁生活のサリンジャーは有名だけど、カフカやソクラテスのようにこの本で初めて知るエピソードや言葉もある(つづく

    ほとんどゴシップ誌を漁るかのごとくの野次馬興味で読み終えた。書かない状態の理由付けが作家それぞれに(尤もらしいことを言っているようで)こじつけていて可笑しかったし、そもそも自己表現を別の手段に取って換えたり。哲学科の友人がドラッグと創作というテーマで研究してたっけ。。(おわり

  • 500 文英堂

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著者プロフィール

1948年バルセロナ生まれ。1985年『ポータブル文学小史』がヨーロッパ諸国で翻訳され、2000年『バートルビーと仲間たち』、次いで2003年『パリに終わりはこない』で世界的に評価される。

「2017年 『パリに終わりはこない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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