フェレットの冒険〈1〉海の救助隊

  • 新潮社
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本棚登録 : 55
感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105058036

作品紹介・あらすじ

ベサニーは、フェレット海難救助隊の女性キャプテン。オウムやシープドッグやネズミ捕りの猫など、船をねぐらとする小さな生き物たちを、難破寸前の船から救出すべく懸命に働いています。なぜって、人間は彼らを捨て置いて、自分たちだけいち早く安全な場所へ逃げてしまうから。あなたには聞こえますか?荒れ狂う大海原で、小さな動物たちが、命の尊厳を高らかに謳いあげる声が。

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃に『海の救助隊』の本を母親に読んでもらってからずっと憧れていたレスキューフェレットの隊員となったベサニー・フェレット。
    懸命に任務にとりくみ、賢さと勇気をもった彼女はキャプテンへとなっていた。
    ある日、ゲストとしてシンガーのクロエ・フェレットが船へとやってきた。
    体験記事を書くため、日々の訓練に同行することに。そして遭難船をみつけた・・・

    短いので、わりとすぐに読めますが、夢と希望と信念をもって行動するフェレット達の勇気が素敵です。

  • 裏切りなし、悲観なし、駆け引きなし、偽善も、欺瞞もなし。
    ネガティブな要素、一切なしで、物語を書いたらどうなるのか、という実験のような本。

    うちの両親は、ぼくが小さいころ、たくさんのテレビを見ることを許してくれた。70年代のそのころ、テレビの画面のなかは、勧善懲悪ものの全盛期だった。ゴレンジャーがいて、仮面ライダーV3がいて、ウルトラマンがいて、月光仮面も、人造人間キャシャーンもいた。
    両親の言い分はこうだ。
    「たとえ、それが世の中の現実と違っていたとしても、『正しいことをしようとする者が報われる』という価値観を子どもが持つことは悪いことではない」

    両親のそんな考えが良かったのか、悪かったのかはわからない。
    疑問はたくさんある。

    しかし、すくなくとも、愛と勇気、信頼、努力、そういうものが人の心に与える感動の力は、今もなお変わっていない、ということは、この本を読むと、自分自身で確かめられる。

    『かもめのジョナサン』として飛び、『ONE』としてやっぱり飛んだリチャード・バックが、21世紀という時代に問いかけた古くて新しい物語。
    本の裏表紙の紹介文によれば、この物語は、家で一緒に暮らすフェレットたちからのアドバイスを受けながら、書いたのだとか。

  • フェレットが何ともかわいらしく、かつ勇敢で、ドキドキしました。

  • 海で災難にあっている動物を助ける
    フェレット・レスキュー・サービス(FRS)。
    子供の頃からFRSに憧れていたべサニーは
    優秀な成績を修めて自ら修復したレゾルート号のキャプテンとなった。
    弟のヴィンセントや頼れる仲間、
    そして取材のために訪れたセレブライターのクロエと馴染んだ頃に
    深海探索船の難破事故が発生し、命がけの救出活動が始まる。

    この表紙の可愛さといったら!ジャケ借りです。
    起承転結があっさりしたわかりやすい話だけれど
    専門用語が意外と多くて少し大変。
    人間だと手と表現されるところが前足となっているのが可愛い。
    けれどそれ以外ではフェレットさをあまり感じません。

  • フェレットじゃなくてもいいじゃない?て話のようですが(笑
    きっと短い足をぱたぱた動かして頑張ってる姿とか出てきて、それを想像しながら読んだりするんじゃないかと思うと、かなり萌えます・・・
    明るくていい話だそうなので、探してみようと!

  • 児童文学なのかなぁ。

    夏の読書感想文用にもオススメです。

    どんどん読めます。
    登場するのはフェレットなのですが
    魅力的だし、人間なんでは
    ないかと思ってしまいます。

    これは海で動物たちをレスキューすることに
    命を掛けるフェレットたちのお話です。

    しかも、主役は女の子たちです。
    全5巻ということで続きが早く文庫化してほしいです。

  • 子供の頃、暗記してしまうほど母親に読み聞かせてもらった、大好きな物語。それが『海の救助隊』。その物語に出てくる勇敢なレスキュー・フェレットになりたいと、べサニーはいつしか思うようになっていました。

    そして大人になったべサニー・N・フェレットは、フェレット・レスキュー・サービス(FRS)の士官学校に入学、メイタイム・レスキュー基地に少尉として配属されることになります。べサニーは常に誇りを持って厳しい訓練をこなし、救出ミッションにも出て行くようになりました。

    リチャード・バックと言えば、『かもめのジョナサン』の著者。わたしはそれはまだ読んでいないので(原書を持っていますが)、この著者の本を読むのは本書が初めてでした。

    表紙を見ればわかるように、フェレットが主人公です。児童書ではないようですが、坂崎千春さんのかわいらしいイラストに、ですます調のとっても優しい文章でつづられた本書は、まるで児童書のようなつくりです。

    でも内容はシビアで、べサニーの誇り高い姿勢と毅然とした仕事ぶりには胸を打たれます。長く使われていなかったレゾルート号を見事に復活させ、そのキャプテンとして救助活動を続けるべサニー。弟のヴィンセントを含めた4匹のすばらしいクルーと、有名な歌手でもあるライターのクロエ・フェレットを乗せ、大嵐の海へ救助に向かうシーンは圧巻です。危機的状況にもかかわらず、全員が冷静にしっかりと自分の役割を認識し、的確にこなしていくのです。

    フェレットなのにみんなかっこいいんですよ。有川浩さんの小説の登場人物に共通するものを感じました。読んでいて彼らがフェレットであることをたまに忘れてしまうこともあります。でも人間なら「手で」となるところを「小さな前足で」などと書かれていたりして、「あ、そうだ、この子たちはフェレットなんだ」と思い出し、かわいくていとおしくなったりもして。

    このフェレットの物語は全5巻あり、それぞれ違う話になっています。著者が<一緒に暮らす10匹のフェレットから?助言?を受けながら書いた>とのこと。本書と同時に2巻も発売されていて、そちらも読みました(感想は後ほど)。1、2巻とも、正義感あふれるフェレットがスピリチュアルな体験に導かれながら誇り高く生きていく姿に、読む前には想像もしていなかった感動をおぼえました。3巻以降が楽しみです。

    読了日:2008年3月28日(金)

  • フェレットの冒険〈1〉海の救助隊

  • 久し振りの読書で気軽に読めそうな作品だと思い読んだ。
    小さなフェレットが勇敢で懸命に生きている世界がワクワクしたし、情景が細かく描かれているのでドキドキもした。ネガティブな要素が無く真っ直ぐな正義感に憧れる✨
    ハーレーみたいな人間がいたらいいな〜☺️❤️

  • 表紙から、子供向けの作品かと思ったが、子供から大人まで、誰でも楽しめる冒険小説だった。
    既読の『カモメのジョナサン』『イリュージョン』と比べると、シンプルで分かりやすい内容。
    物語の始めから終わりまで、主人公ベサニーの純粋な思いが心に響き続ける。

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著者プロフィール

1936年、アメリカのイリノイ州に生まれる。空軍パイロット、郵便飛行士、エアショーや遊覧飛行をしながらの地方巡業を経て作家になる。代表作として、ヒッピーのバイブル的小説となった『かもめのジョナサン』の他、『イリュージョン』、『ОNE』などがある。2012年、自家用飛行機を操縦中に墜落して瀕死の重傷を負ったが、一命を取りとめ、現在はリハビリに励んでいる。

「2013年 『ヒプノタイジング・マリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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