コンゴ・ジャーニー 上

  • 新潮社
3.96
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本棚登録 : 277
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105058517

作品紹介・あらすじ

赤道直下、コンゴ奥地の湖に、幻の恐竜モケレ・ムベンベを探して。ピグミーの言い伝えに誘われて、英国人旅行記作家が全財産をなげうつ旅に出た。とんでもなく面白いアフリカ探検記。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと品のないチャトウィン。品がない分だけ面白いかも。

    舞台は1989年か90年のコンゴ。とてもわれわれの常識では推し量れない世界なのだが、そこにピグミーや鳥を見たいのと、眉唾な恐竜の噂に釣られただけで出かけていくオハンロンもなかなかのものだ。そんなオハンロンの「狂気」が、彼の語りの合間からチラチラ覗いてみえる。

    旅をともにするメンバーも魅力的だ。典型的アメリカ人の美徳を備えたラリー、現代的な世界と呪いの世界をまたいで立つ複雑なマルセラン、対象的なマヌーとヌゼのコンビ。実に面白い。

  • 3.94/262
    内容(「BOOK」データベースより)
    『赤道直下、コンゴ奥地の湖に、幻の恐竜モケレ・ムベンベを探して。ピグミーの言い伝えに誘われて、英国人旅行記作家が全財産をなげうつ旅に出た。とんでもなく面白いアフリカ探検記。』

    原書名:『Congo Journey』
    著者:レドモンド・オハンロン (Redmond O'Hanlon )
    訳者: 土屋 政雄
    出版社 : ‎新潮社
    単行本 : ‎383ページ(上巻)

  • コンゴジャーニー 上巻 コンゴ探検記。人間の尊厳や自由、法や正義が存在しない未開世界を探検したノンフィクション。


    不条理な死が身近すぎて、死に対して鈍感さすら感じる。「誰かが死んだからって大騒ぎしていたら身がもたない」という言葉の通り、死を人間にとって小さくて些細なことのように捉えている。こう考えざるえないのだと思う


    現地の仲介人に相当お金を巻き上げられてる。生きるために身についた図太さなのだろうか「ありがとうを期待するな〜誰かに贈り物をするのは、向こうにもらう権利があるからだ」という言葉が印象に残る


    ピグミーにも神はいるが、訴えかける存在でなく、太陽や月のように遠くにいる存在。ピグミーにとっての霊は、日本人の神と似ていて 敬意と畏れを持って接する存在


    下巻に向けて気になるのは
    *コンゴ探検の目的(本当に幻の恐竜をみるためなのか、テレ湖に何があるのか)
    *村の守護動物サマレとは何か
    *ジャングルを「水と腐敗にあふれている」と表現しているが、ジャングルの腐敗とは何か。


    小さな恐怖をたくさん用意し、大きな恐怖を薄める心理的取引
    物事を直視する能力を放棄し、あらゆるお伽話や不合理を受け入れる〜その見返りとして、死の恐怖から解放される


  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000773142

  • アフリカは未だに呪い師がいるというから驚きだ。西欧とは全く違う世界がアフリカにある。呪いや魔術、霊がコンゴのジャングルにある。しかもコンゴ共和国は共産主義!共産主義から魔術まで網羅している国、それがコンゴだ。そのコンゴにいるという恐竜を探しにレドモンド氏は旅にでる。ジャングルの奥深くへピグミーと共に、不思議なお守りを持って…

  • いやあホントの話とは思えないくらいもの好きなおっさんたちです。

  • モケレ・ムベンベ見つかるといいなぁ
    下巻が楽しみ

  • 危険なコンゴの奥地に、全財産をなげうってのりこんだ男がいた!彼が追い求めるのは幻の恐竜、ムケレ・ムベンベ。冒頭から呪い師に死を宣告され、実際にマラリヤで生死の境をさまよいながらも、陽気でマイペース、親友の言葉にも耳を貸さない彼は突き進む!これは「とんでもない」旅行記である!

  • 最初はフィクションなのかと思って読んでいたのだが、実はノンフィクションであることに、途中の写真を見て気付いた。事実は小説より奇なり。面白い。

    上巻は、旅に出るまでの話が中心で、若干もたつくが、作者がお守りをもらうあたりは、この旅の大きなポイントであり、見逃せない。

  • 一応、コンゴ奥地の湖に幻の恐竜モケレ・ムベンベを探しに行く旅なのだが、
    呪術的思考が支配するリアルなアフリカ的世界が克明に描かれている。
    下手すると現実と幻惑の境界を踏み超えて、
    戻って来られなくてもおかしくなかったと思う。
    よく生きて帰って来られたなぁ。
    しかもこれ私費で行ってるなんて…。
    日本でノホホンと暮らしている人間にとって、
    憧れ、畏怖、尊敬の念を抱く(別の言い方では「馬鹿じゃないの?」とも言う)。
    とにかく素晴らしい作品である。
    マヌーとの最後のシーンはグッと来たね。
    インテリコンゴ人マルセラン、そしてヌゼ。
    彼ら 3 人に幸多からんことを。

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