内向的な人こそ強い人

  • 新潮社 (2014年2月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784105066314

みんなの感想まとめ

内向的な人の特性や強みを深く掘り下げる本で、自己理解を促進し、自分らしさを再発見する手助けをしてくれます。読者は、ひとりの時間を大切にすることで得られる心の安定や思考の深化を実感し、内向的であることの...

感想・レビュー・書評

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  • 「ほうほう、それはどういう理由でそういうの?」とタイトルに突っ込みを入れながら手に取りました(笑)

    とかく「内向的」という資質は、コミュニケーション能力が低いとか協調性が足りないなどと言われ、主に他人と交友する面で大変不利になるし社会生活を送る上で様々な支障が出やすいというようなネガティブなことばかりあげつらわれるように感じられますが、この本を読むと逆の見方が出来るようになり「内向的」という資質の良いところを感じられるようになります。

    いつぞや新聞の投稿で周囲と打ち解けずに一人で遊んでいることが多いわが子のことを「無理に友達と遊ばせようとか、協調性がないことが悪いというような指導をせずにそういう個性の子もいると、先生は温かく見守って欲しい」といった内容があったことを思い出しました。
    そうですよ、日本では学校がコミュニケーションしないことは悪と指導することが多いです。ま、集団生活なのでそうなるのはさもありなん、ですが。

    内向的な人は全体の3分の1くらいという大体の認識が実はずれていて、内向的な人と外交的な人は半々くらいの割合であると知った時「本当はそんなもんだよな」と妙に納得しました。
    日本人と他国人の気質や生活スタイルの違いによる内向的気質に対する「許容度」みたいな内容もかなり掘り下げて書かれており、興味深く読みました。面白いですね。

    まぁ、大体この本を手にとって見ようと思う人は内向的資質の高い人間でしょうから(笑)手にとって見た方には
    勇気を与えてくれる一冊なのではないでしょうか。

    「あらゆる感情を穏やかにあるがままに受け容れていれば、自分の価値観を容認することができ、最終的には満ち足りた人生を送ることができるようになる」
    「傍観者というのは、どこへでもお忍びで行ける王子さまのようなものだ」

    どちらも本文中に出てくる他の方の著作の引用のようですが、なるほどと思わされる一言です。
    また、「後戻りすることや思案するということの大切さ、そしてその立ち止まった後に一周して戻ってきてからその物事を再開するとすんなりと運ぶようになる」という著者の一言にも内向的資質に苦労をしてきた人ならではの真摯さを感じます。

  • 内向的な人にも何種類かあって、人間が好きで愛情深い彼女のようなタイプを含め人口の半分は内向的な人なのだというのはもっともである。そしてこちらのタイプの人は、日本なら特に苦労することはなくて、むしろ周囲から愛されさらに豊かに暮らせるだろう。
    根っから内向的な自分にとってはいちいち腑に落ちることばかりだ。内向的な人に誇りある振る舞いを呼びかける一方で、あえて外向的な人と関わり、”はじけてみよう”という提案も。



    [more]<blockquote>P30 「社交的」の反対は「内向的」ではない

    P31 内向性に関する思い込みはたいてい、内向的な人の好みをある種の欠如や障害に結びつけたものなのだ。【中略】外向的な人でも社交下手の場合があるのと同じように、内向的な人が社交術に長けている場合もある。
    内向性は未だに「人見知り」と混同されている。人見知りの人の多くは、人とのつながりを強く求めていながらそれが困難なのだ。人見知りでない内向的な人は逆の経過をたどる。

    P35 「控えめ」「寡黙」「無気力」「消極的」「従属的」「冒険嫌い」こうした形容詞がどれも、外向性を表す形容詞の否定語でしかないことだ。本質を捉えたファセット(様相)は「受容」「自制」「親密」「内省」「静穏」で相手の否定語ではない。

    P65 疎外感は一人でいることとは違う。社会の中で人が疎外感を抱くのは、周囲から承認されて”いない”と感じる時だ。

    P105 西洋的な幸福は陶酔感や高揚感と行った覚醒度の高い感情と結びつき、東洋的な幸福は静穏や平静といった覚醒度の低い感情と結びついている

    P107 悲しみから切り離されると、あらゆる思い込みが襲ってくる。私は幸せになるべきだ。誰もが幸せを望んでいる。幸せはどんな時でも手に入る。幸せでないとしたらそれは自分の努力不足だ。もっと何かしたほうがいい。私の悲しみに価値はない。私に価値はない・・早く早く、急いで作り笑いをしなければ!でもそう簡単にスイッチを切り替えられない。もしかしたら切り替えたくないのかもしれない。

    P109 抑制された気分でいれば、交渉がうまく行ったり意欲的なクライアントになったりするだけでなく、何かを創造する上でも助けになる。【中略】もしかしたら内向的な人にとって、憂鬱と心地よい落ち着きとは紙一重の違いなのかもしれない。

    P149 そういえば「デッドライン」という言葉は誰が考えだしたのだろう?もうあとがないと脅されたり焦ったりすることで、本当にやる気が出るのだろうか?

    P152 出産には内側のものを抱え込んで育ってくる圧力に耐え、機が熟すまで辛抱づよく待つ能力が必要になる。抱え込む能力にかけては、内向的な人は折り紙付きだ。しかもその力は絶大である。

    P157
    ・誰かが血を流したり苦しんだりして命の危険にさらされているのでない限り、我々には考える権利がある。
    ・直ちに答えを求められたら「ノー」と言えばいい。「ノー」を「イエス」に変えるほうが、引き受けてから断るよりたやすい。
    ・自分から知るまでは知らされないでいる権利がある。

    P242 自分のやり方を尊重してくれるよう周囲に頼むのであれば、自分でもそれを尊重しなければならない。内向的な人は少なく見積もることが癖になっていることがあるが、考える時間はきちんと計算に入れておかないと与えてもらえない。

    P243 組織の中で働いているにせよ、店を持ったばかりにせよ、自分を売り込むという気の重い課題だけは避けて通れないだろう。その際、一番の障害になるのは、できれば注目を浴びたくないという感情であり、自分の能力を周囲にわからせるという煩わしい作業へのいらだちである。

    P247 (親友ベスによいリーダーになる秘訣を聞いてみた)「人の話をよく聞くことかしら。あまりわくわくすることではないけど、それが事実よ」自分がわくわくしたいという気持ちを抑えることで、彼女は大自然の豊かさを最大限に生かすだけでなく、周囲の人たちがもともと持っている力をも最大限に生かして成果を上げてきたのである。

    P273 外向的な人の困ったところトップ10(1位が5個もある笑)

    P287 私たちは本当に「社会順応タイプ」の持つ控えめな社交術や「影の住人タイプ」の”世間から一歩引いた”生き方を捨て去りたいのだろうか?ともあれ礼儀正しくしていれば周囲との境界を保てるので、その意味では内向性の役に立つ。

    P295 私たちは既に「パーティは楽しい」という思い込みに切り込んできた。けれどもその思い込みの中にもう一つ「楽しむのが究極の目的である」という思い込みが隠れている。

    P320 自分はこんな人間だと決めるのもいいが、時が来たらその枠を破って、一回り大きくなるのもいいものだ。【中略】心配しなくても、それくらいでは自分が外向的な人間になったり相手が内向的な人間になったりはしない。相手に投影していた資質の幾ばくかをこちらが取り戻し、残りの資質はそのままお返しすればいい。</blockquote>

  • なんとなく最近の自分のテンションにあっているような気がして、ふと本屋の店頭で見つけて購入。ひとりの時間で、自分らしさを取り戻したりじっくり考えを深めることができたり、いい効果もあるのだなと再確認。読み終わってなんかほっとする人は、きっと内向的な人。(笑)

  • 自分のことを書いている本かと思うほど共感し読み進められた。周囲との関係に違和感を持っている人は読んでみてほしい。

  • 2-3月
    請求記号:141.93/He 図書ID:10038888

  • ◆きっかけ
    ブクログ ymgcysyさんの本棚より 2016/8/19

  • これは良い本!内容が濃い。内向的な性格に人には励みになる本だし、新たな才能や能力が見つかる本でもある。また、内向的だかこそ活かせることが明確になってくるだろう。うん、うん、と共感して読んだところも多くあり、良書です。

  • タイトルからして、これは読まないとと思い購入w
    思い込み等を捨てて、「いい」とか「悪い」とかではなく、ありのままを視点を変えながら、多角的に見つめることこそが大切なのではないかと考えさせられた。

  • 思い込み等を捨てて、「いい」とか「悪い」とかではなく、ありのままを視点を変えながら、多角的に見つめることこそが大切なのではないかと考えさせられた。

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