人を動かす 完全版

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105066536

作品紹介・あらすじ

世界的大ベストセラー、待望の新訳。カーネギーの肉声が、いま甦る。「相手の同意を得る方法」「相手の考えを変える方法」など人間関係の原則について記し、80年にわたり読み継がれてきた不朽の名著を、本人の熱い思いが込められた発売当初の内容にそって新訳。失われていた「前書き」など多くの原稿も復活し、カーネギーが本当に伝えたかったことが、現代的でやさしい言葉で、完全に甦ります。

感想・レビュー・書評

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  • 実用心理学の専門家を自認するDカーネギーによる80年近く前に出版された自己啓発書の大ベストセラー。

    とても80年も前に書かれたものとは思えないほど新鮮さを感じるとともに現代社会にも間違いなく役立つ人生の指南本と言えるだろう。

    本書を読むまでてっきり著者はあの鉄鋼王のカーネギーだと思っていた。実は全くの別人なのね。


    ■第一章 人間のトリセツ
    原則1蜜蜂が欲しければ、蜂の巣を蹴るな→批判や非難で人は、変わらない。
    原則2人を動かす最大の秘密→相手が欲しいものを与える。
    原則3世界を味方につける方法→相手の視点で相手の問題を解決する。
    相手の視点で物事をみる
    フォード創業者「もし成功の秘訣がたった一つあるとすれば、それは相手の視点から物事を見る能力を身につけることだ」

    ■第二章 人に好かれる6つの方法
    原則1どこでも誰にでも歓迎される方法→人に深い関心を持つ。
    原則2第一印象を良くするシンプルな方法→笑顔を見せる。
    原則3好意を得る単純かつ確実な方法→人間にとって、自分の名前が最も甘美かつ大切な音であることを覚えておく。
    原則4話し上手になる簡単なる方法→聞き上手になる。相手には自分自身のことを話してもらう。
    原則5人から関心を持たれる方法→相手の関心事について話す。
    原則6瞬時に好かれる方法→常に、相手に価値あると感じさせる。それを心から行う。
    ディズレーリ「相手のことを話題にすれば、人は何時間でも聞いてくれる」

    ■第三章 相手を自分の考え方に同調させる12の方法
    原則1議論で最善の成果を得る方法→議論で最善の結果を得たいなら、議論自体を避ける。
    原則2敵を作る確実な方法と、それを回避する方法→相手の意見に敬意を示す。絶対に間違いを指摘しない。
    原則3相手の敵意を最小限にし、味方に変える方法→自分の間違いは素早くきっぱり認める。
    相手からの批判非難を受けそうな時に自己批判をすれば非難は和らぐでも
    原則4自分の考えを受け入れさせる方法→友好的にはじめる。
    原則5いつの間にか相手に同意させる方法→ただちにイエス・イエスと言わせる。
    対話の達人ソクラテスのメソッドはイエスイエスを言わせる対話。
    原則6自然に相手の考えを変える方法→相手にたくさん話させる。
    原則7協力を取り付ける方法→自分で考えた気にさせる
    原則8あなたの人生が驚くほどうまくいく方法→相手の視点から、誠実に物事を見る。
    原則9厄介な相手を動かす方法→相手の考えと欲求に共感する
    原則10相手を良い人間に変える方法→相手の崇高な使命感に訴える。
    原則11考えを効果的に伝える方法→自分の考えを演出する。
    原則12人を動かす荒業→挑戦させる

    ■第四章 怒らせずに人を変える9つの方法
    原則1人の失敗を指摘する時、最初にすべきこと→相手をほめ、尊重することから始める。
    原則2嫌われずに批判する方法→人の間違いは、間接的に指摘する。
    原則3批判しても相手の不快感を和らげる方法→まず自分自身の失敗から話す。
    原則4命令をせずに人を動かす方法→命令でなく、質問を投げかける
    原則5不利益な事柄を相手に伝える方法→相手の面目を保つ。
    原則6人を成功させる方法→小さな向上をほめる。すべての改善点をほめる。「心から評価し、惜しみなく称賛する」
    原則7人の態度を改善する方法→実際以上の評価を与える。
    相手に備えてもらいたい美徳を、すでに相手が備えているという前提で話すと良いでしょう。高い評価を与えれば、人は、幻滅されないように一生懸命がんばるものです。
    原則8人の潜在能力を引き出す技術→励ます。改善点をわかりやすくする。簡単に出来ると思わせる。
    原則9あなたの望みに喜んで協力させる方法→相手が喜ぶ提案をする。

    ■第五章 敵を味方に変える方法
    原則1奇跡を生む手紙→相手に小さな頼みごとをする。
    原則2相手の態度を変える方法→小さな頼みごとをする。


    ■第六章 家庭生活を幸福にする7つの原則
    原則1結婚の幸福を保つ方法→決して口やかましく言わないこと!!!
    原則2最高の家庭生活を送る方法→相手を変えようとしない。
    原則3家庭生活に失敗しない方法→非難しない。
    原則4相手を幸せにする簡単な方法→心から感謝する。
    原則5愛を継続する方法→小さなことに注意を払う。
    原則6無視してはいけないたった一つのこと→礼儀を守る
    原則7結婚生活の最重要課題→性生活についての良書を読む。

  • 人生で感銘を受けた本ナンバー1ですが、
    翻訳があまり好きではなかったかな。

    違う方が翻訳した本の方が良かったので☆4。

  • 結局、「相手が求めているもの」と「自分が求めているもの」が何かきちんと把握して、うまく融合させることが重要なのだとわかった。
    上記のような考え方の他、イエス・イエス方式などスキル的な部分の記述まであって、まさに定期的に読み返したい本だった

  • 全人類に読んでほしい。

    考え方が変わります。
    変わりたくない、見ようと思わない人ほど読んでほしい。
    相手をどうにかしようと思わずに、
    まず自分から。
    こんな人たちで溢れかえればいいなと思います。

    ただ、前半は勉強になりましたが、
    後半にかけて同じようなことを違う経験談で繰り返し伝えられているだけに感じたので
    後半はペラペラ読みしてしまいました

    別の方の感想で見かけましたが、
    他の方の翻訳もあるようなので
    そちらも読んでみたいと思います

  • 定番みたいだから、多くの人に適応されるし有用なんだろうけど、あくまで自分には要は「7つの習慣でいう【lose-win】で自分さえ我慢するだけで全てが上手く行く」みたいな固定観念が出来ちゃってあまり内容を理解できなかった気がする

  • 人間関係を勉強したい人におすすめ。

    【概要】
    ●人間の取扱説明書
    ●人に好かれる6つの方法
    ●相手を自分の考え方に同調させる12の方法
    ●怒らせずに人を変える9つの方法
    ●敵を味方に変える方法
    ●家庭生活を幸福にする7つの原則

    【感想】
    ●超有名な本。他の書物にも多く書かれていることが集約されている。
     改めて理解すべき目新しい内容はあまりない。
    ●矛盾点が気になる。例えば、「人の間違いは指摘しない」とあるが、別の場所では「人の間違いは間接的に指摘する」ともある。また、「他人を変えるより、自分を変える」とあるが、「自分の考えを受け入れさせる方法」や「相手に同意させる方法」など他人を変える方法も書かれている。
     訳が間違っているのか、それとも結局は臨機応変に対応せよということなのか、わからない。
    ●いつも思うが、自己啓発関係は、いろいろな本でいろいろなことが書かれており、真逆の内容もある。おそらく自分に合った最適なやり方を自分で見つけるのが良いのだろう。

  • 働く人として、人と接するものとして心がけたいことが整理されて載っていました。

  • 生きていく上で、どのようにして人に接するか。
    相手を動かすか。
    事細かにかかれてふむふむと読むことが出来た。

    普段自分がやっていることがいかにマイナスかということを思い知らされたわ。
    夫婦間の人間関係のあり方に関しても、参考になることが沢山ありました。

    相手を咎めない、けなさない、感謝をことばでつたえる。尊敬する。否定しない。
    普段やってしまってたことが山ほどありすぎて、頭をぶんぶんぶん殴られまくった感じでした笑

    怒っても人は動かない
    相手の良い所を見て、そこを認めたり褒めたりして伸ばす。
    いきなり嫌なことは言わない
    嫌なことを伝える時はフォローをしつつ
    そもそも相手を咎めるほど自分が優秀な訳ない!
    ほんとに!!何様だって感じだよね。

    相手の間違いを指摘できるほど自分は偉くない
    そんなの誰でも出来るから、それよりもその相手と上手くやりすごす方法をきちんとみつける

    人生において人間関係ってほんとに大切
    この本は手元に置いておきたいなと思った本でした

    いっぱい色んなこと教えてくれてありがとう

  • 古い本だけに、内容は既に巷に広く知られているものと言える。したがって、これをそのままやればミエミエと思われる可能性があるのではないかと感じた。

  • ◆人を動かすために:
    人から最大の力を引き出す方法は、感謝と激励。
    お世辞でなく心からの惜しみない称賛が必要。

    非難と叱責は大抵何の役にも立たない。
    非難せず、相手の立場に立って、相手を理解する。
    共感・許しの気持ちが芽生える。

    他人に影響を与える唯一の方法は、相手の求めるものについて話し、それを入手する方法を教えること。まずは熱心な欲求を起こさせることが必要。

    ◆人に好かれるために:
    相手に関心を持たれたいなら、相手に関心をもつ。
    自分と会うのを楽しいと思ってもらうためには、まず自分が人に会うのを楽しむ。

    …等々。読んでいると基本的だと感じる内容もあるが、基本でありながら本質であることに間違いない。いかに自分が基本的な作法を実行できていないかを思い知り、自分の行動を見つめ直すことができる。

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