- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105090111
感想・レビュー・書評
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南米文学に初挑戦。
ガルシア=マルケスの名はノーベル賞作家ということで知っていたし、前から一度は読んでみたいと思っていたが、その本の分厚さと「マジックリアリズム」と呼ばれる難解そうな世界に二の足を踏んでいた。が、ブクログの読書家さんのレビューを読んで、「よしっ!」と読み始めた。
マジックリアリズムの世界は楽しい。生者と死者、歴史の世界と現在、先祖と子孫、妄想と夢と現実、伝説と事実が時々交錯する。SFではない。そういう時空がぶっ飛ぶ世界とは全く違う。あくまで、一所にじっくり腰をおろして、逃げたくなるくらい根気よく、じっくり、細部に渡り、百年に渡る一家の物語が語られるのだ。
ある町で男が妻と何人かの町人を引き連れ、新しい夢の土地を探し二年間も旅をするが、途中で諦め、途中で落ち着いた土地を開拓し、マコンドという新しい町を作る。その男は町長のように、住民全員の利益を考えた町を運営し、アイデアに溢れた男だが、ジプシーの見せた〈文明の利器〉の虜となり、一人部屋に籠もって研究に明け暮れるようになる。
男の妻ウルスラは自分たちの家を心地良いものにするため、いつもキビキビ働く。外交的でもあり、家に沢山のお客さんを招くのも好きだ。
夫婦の間の子供。放埒な性格で何年間も家を飛び出したままの長男。頭が良く、父と同じように研究熱心だが、あることがきっかけとなり、反乱軍を率いて何年間も戦争し、伝説の大佐となった次男。美しく、大人しいが内に激しい炎を燃やしている娘。突然、よそから送られてきた娘も家族として育てることになる。
やがて孫が出来、曾孫、玄孫が出来る。男の中には放埒な性格の者が多く、出世に秘密のある者もいるが、ウルスラは理解した上で家族の一員として分け隔てなく育てる。
一家の長い歴史とマコンドという町の歴史。町ははじめ未開の地のようであったが、そのうち他所からやってきた〈町長〉や大統領に従うべきとされ、反乱がおき、長い戦争になる。その後、一家の血を引いた者により、夢の鉄道が引かれ、他所の土地から沢山の移住者が来て、他所者によりバナナ会社も作られ繁栄するが、労働闘争も起きる。
ウルスラの一家の者は皆、何処か影かあり、波乱万丈の運命をたどる。それをウルスラは100年以上も長生きして見届ける。自分の子供が老衰で死ぬのも見届ける。100歳を超えてからウルスラは悟る。自分の子供の中で本当は誰が一番、愛が深く、誰が一番冷酷であったか。そんなに長く生きて初めて悟れることがあるなんて凄い。
一家には怖れられている伝説がある。
やがて一家の者が全ていなくなり、町も廃墟のようになったとき、最後に残ったのは…。
最後は圧巻です。「これぞマジックリアリズム!」と実感しました。だから、長いですが、それに同じ名前が沢山出て来てややこしいですが、頑張って最後まで読んで下さい!
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『あの本、読みました?』での紹介されていた本。中上健次が影響された本なので、どんだけ読みにくい本なのかとかなり構えていたせいか、意外と読みやすいやん、と思いました。番組で言われていたとおりお笑い要素をそのまま笑い、「え?」と思った不思議なことも、そうなんだなぁと、そのまま受け止め、最後まで読み切りました。
胡散臭いロマ(本文ではジプシー)・メルキアデスがもってくる品物に飛びつき、騙される父。忍耐強い母、戦いに明け暮れる息子、業の強い娘、などなどクセのある登場人物たち。
膨大な登場人物。しかも名前が似ている。新しく出た登場人物はノートに誰と誰の子かなど特徴と、何ページ目で初出して、何ページ目で亡くなったか、ひたすら登場した順で書いていきました。これがだんだん面白くなるのが不思議です。
最後の章は、この本の答え合わせのような言葉が散りばめられていて、ああ、これだったんだなぁ、と感動。物語が終わると同時に町と一族の終わりがやってきて、自然の摂理であるべき姿にもどったような、過去が忘れられていいような、清々しさを逆に感じました。
メルキアデスって、結局なんだったんだろう。…わからなくていいんです。わからないからこの本はおもしろいんです。
『なんかわからんけど感動した』
私の感想はいつもこれだけれど、なんだかわからないけれど、感動しました。 -
ガルシア・マルケスはコロンビア出身のノーベル文学賞受賞作家
初のラテンアメリカ小説で前々から読みたかったので、とても楽しみに読みはじめた
【注)ネタバレ有】
ブエンディア一族の彼らが築いたマコンドという村の誕生から滅亡までの百年の話
初代ブエンディア家を取り仕切ってきたのは、ホセ・アルカディオ・ブエンディアの妻であるウルスラ
働き者で、真面目で、一族の血を絶やすまいと必死で家を守り、繁栄させる
彼女がいなかったら、ここまでブエンディア一族の物語は続かないだろう
村を軌道に乗せ、社会に奉仕し、てきぱきして身綺麗だったウルスラの夫は錬金術や預言、不死などの夢を追い続け、とうとう廃人と化す
兵戦の夢と銀細工のなかで呆けていく息子
愛する人を死に追い込み、自らをも罰する処女の娘
指を加え土を食べる出生の怪しい少女
トランプ占いのブエンディア家の子供達を身籠る娼婦
一族の生没を把握しているまるで不死身のジプシー
他にも多彩なブエンディア家と彼らに関わる人々(一人一人の個性にアクがあり過ぎて、これだけ多くの登場人物が居ても混乱はしない)
ブエンディア家の人間、そこにくる嫁、妾達との子供達…そんな彼らを叱咤激励しながら、時には呆れ突き放し、時には自らの仕事の忙しさから彼らを忘れながらも、常に愛情深く見守っていく
彼ら自身の要因と、外からもたらされた不運により何度も一族の危機に直面するが、ウルスラは全てを受け入れ持ち前のガッツとコツコツした日々の努力で、ブエンディア家に活力を与え、朝から晩まで片時も休まず働き続けた
そしてやはりウルスラが死んでしまってからは、衰退の一途をたどることになる
この辺りからは当初面白く読めた波乱万丈の彼らの生涯が急に物悲しい、先の不幸を匂わせる風潮に変わっていく
そう結局ブエンディア家の歴史は一周ぐるっと回って、当初ウルスラが心配していた豚の尻尾で完結するのだ
最初は全く感じなかったタイトルでもある百年の孤独をひしひしと身にしみて感じるラストになる
長いストーリーながら、信じられないほど、多くのぶっとんだ出来事が展開し、あっという間に目が離せなくなる
次から次へと話がたたみかけるように展開し、よくまぁここまで…と感心してしまう
各人が情熱をもった感情のまま行動するので、やることが直情的で激しい
いちいち信じられないほど大胆不敵でイカれている
一体何をしでかしてくれるのか…初めの頃は面白くて仕方がなかった
「ええ!?そこまでやるの」
「うそでしょ」
「いかれすぎ!」
とブツブツブツブツ声に出てしまい、日本人にはない感覚に虜にされてしまう(悪く言えば喰われてしまう…)
そして彼らの異常な情熱は、その後の落差がこれまた激しく、何かのきっかけで、廃人の如く部屋に引きこもってしまったり、何年も世間と断絶したり、フッとどこかへ行ってしまう…
まるでジェットコースターに乗せられたみたいだ
そしてジェットコースターを降りると、足場が不安定な空中をフラフラ歩いているような感覚が残る
独特の南米独特の匂いにむせかえる
熱風と乾燥による荒れた大地
彼らの熱と湿度を帯びた真っ直ぐな感情
人との距離の近さ
その割に心はいつも遠くにいる
単純で複雑で、陽気で陰湿で
ストレートなのに複雑で
大胆で繊細
とにかく圧巻で、最高に疲労し、読み終わったときにはフルマラソンをしたあとのような疲労感と、最後まで見届けた満足感と、一族の孤独の深いシミが体に残った
「予告された殺人の記録」を読みたいが、暫くはいいかなぁ
途方もなくエネルギーがいるため、自分のエネルギーを回復するのに時間がかかりそうだ
良くも悪くもこのラテンのパワーにやられる
生涯この本のことは忘れられなくなりそうだ
読んでいる間もブエンディア家の何かに取り憑かれやしないかと考えてしまうほど、ある意味この物語に呑み込まれた
ホント、参りました…
読んで本当に良かったし、ズドンと撃ち抜かれるほどの体感を得たが、その代償の疲労感も半端ない-
ハイジさんこんにちは。
こちらにもお邪魔します。
ちょうど今、オンラインでの百年の孤独の連続読書会というものに参加しているのですが、もし...ハイジさんこんにちは。
こちらにもお邪魔します。
ちょうど今、オンラインでの百年の孤独の連続読書会というものに参加しているのですが、もし興味あればいかがかなと思いまして。
「百年の孤独」限定の読書会で、
毎回1章ごと(毎回20ページ程度)読み感想を言うので、全部終わるまでは2年かかりです(笑)
参加者は「読んだことがないので、これを機会に読む」「昔読んだけどもう覚えていない」な方も多いです。
次回1/23が4回目です。
一応お知らせしますが、気が進まなければ全く気にしないでくださいね!
もしも興味がありましたらどうぞ。(^ー^)
赤坂にある書店が主催しています。
申込みはこちらのサイトからなのですが、登録しないとダメかもしれない。
https://peatix.com/event/1772605
2021/01/21 -
淳水堂さん
こんにちは!
こんなイベントがあるんですね〜
初めて知りました
ご紹介くださいましてありがとうございます(^ ^)
興味深いもの...淳水堂さん
こんにちは!
こんなイベントがあるんですね〜
初めて知りました
ご紹介くださいましてありがとうございます(^ ^)
興味深いものの、自分の中で「百年の孤独」はかなり濃厚でお腹いっぱいになったこともあり、今しばらくはいいかなぁ…と思っております
せっかくお声掛けくださったのにすみませんm(_ _)m
また気が変わるかもしれません
その節はお世話になりたいと思います!
ご親切にありがとうございました(^ ^)2021/01/21 -
2021/01/21
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Cien anos de soledad(1967年、コロンビア)。
内容もさることながら、キャラが強烈に濃い。途方もない巨根を持つ男、予知能力を持つ大佐、土をむさぼり喰う少女、空中浮遊する神父、生きたまま昇天する絶世の美女など、個性溢れるにもほどがあるというか、ほとんどびっくり人間コンテストの様相を呈している。また、人が生まれたり、死んだり、死んで生き返ってまた死んだり、死んだのにその辺をうろうろしていたりと、とにかく忙しい。
天才には違いないのだが生活にはまったく役に立たない能力ばかり開花させている初代ホセ・アルカディオ・ブエンディアと、肝っ玉母さんウルスラのコンビが、南米版「夫婦善哉」みたいで好きだ。だから、話の進行上しかたがないとはいえ、ウルスラの衰えとともに物語もトーンダウンしてしまうのが少し残念。
それでも、とてつもない奇想天外さは最後まで変わらない。恋人たちが激しく愛し合うあまり家が崩壊してしまうなど、「ありえんだろー!」という突っこみ所が最後まで満載。本当は哀愁を感じるべき物語なのかもしれないが、あまりにも疾風怒濤なエピソードに圧倒されて、読了後は哀しみを通りこして唖然としてしまった。まさに魔術的読後感。脈絡とか善悪とかリアリティとか、そんなものは完全に超越している。南米文学、恐るべし。 -
作家の中村文則さんがある本でお勧めしていたことから手に取った本。
前情報も一切知らないまま読み始めたのが逆に良く、突然マコンドという異国の地に飛ばされ、100年という時間を爆速タイムマシンに乗って旅した気分です。読み終わって、今まで味わったことのないほどの満足感と余韻に浸っています。
これからもタイムマシンは発明されないだろうけど、こんな本があるならそもそもそんなもの必要なくない?と思ってしまう。まだ読んでない人、人生で一度は必読です。 -
孤独にこれほど多彩な種類があること、物理的な距離と精神的な距離が必ずしも一致しないことを改めて痛感させられた作品です。
マコンドという架空の土地を開拓したブエンディーナ家の第1世代の勃興から第7世代の滅びまでの100年間を幻想的かつ奇天烈な要素を交えながら、一族の誰一人として逃れられなかった「宿命的な孤独」の描写を軸に描いています。
一族は皆で一つ屋根の下に暮らして一緒に食事を摂っているのに、誰一人として互いを本当に理解し支え合っているわけではなく、それぞれが抱える「宿命的な孤独」に逃げ込み、まるで溺れるように浸りながらそれぞれの形で生を終えていきます(他家から嫁いできた女たちですら例外ではない)。
一族の最後の生き残りである第6世代の「アウレリャーノ」が死を迎える瞬間、その「宿命的な孤独」の総てが或る一人の男によって描かれていた予定調和であったことを知るシーンは圧巻のラストでした。
ちなみに…この本は1972年版で図書館で借りたのですか、中のガーゼ調の糸が見えるぐらいボロボロで、外も中もテープで補強されまくっていました。40数年の間にいったいどれだけの人がこの孤独の吸引力に魅せられてむさぼり読んだんだろうと思うと(私もその一人になったわけですが)、マルケスの示唆どおり、孤独って本当に本質的なものなのかと怖いほど痛感させられます。 -
とても好きな作家が、人生を変えられた小説の一つに挙げていて、それは読まなければと生活費を削って本屋で買ったのが10年前。それ以来ずっと本棚のインテリアになっていた百年の孤独。やっと読めた。もっと早く読んでおけばよかったし、今読めてよかったとも思う。いずれにしても、読んでなかった頃にはもう戻れない。
「長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、父親のお供をして初めて氷というものを見た、あの遠い日の午後を思いだしたにちがいない。」
ぜんぶ読み終わって一文目からまた目を通すと、ああそうか、すべては初めから終わっていたんだなと気付かされる。ブエンディア家の人々は百年近いあいだ、マコンドの村で確かに息づいて歴史を刻んでいたはずなのに、そしてその場所で、読者の僕は同じ時間を過ごしていたのに、読み終えた最後には僕にもきちんと孤独が待っていて、寄せた波が大きな砂の城を平らな砂浜に変えてしまうように、五感を使って見ていたリアルな夢から覚めたような気持ちになる。
暴力的な自然や政治、ジプシーの錬金術や幻想、宗教、禁忌、楽園的な性、ラテンアメリカ文学の粋が全部詰まったマコンドは、予定された結末に向かって時計の砂を落としていく。世代を跨いで繰り返し名付けられるアルカディオとアウレリャノの歴史は、まるで螺旋を描く対照的な二色の業のように物語の中心にそびえ立つし、その間でビビッドな挿し色を放つ妖艶な(そしてすべからく長命な)女性たちも良い味出してるし、それぞれにそれぞれの孤独があって、何度も家系図を見返す読みにくさを超えた先に、全体小説ならではの凄まじい読後感が待っている。おなかいっぱいなのに、ぜんぜん苦しくない。もっと食べたいけど、同じお皿には出会えないだろうなという確信。ただの名作だった。
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ノーベル文学賞を受賞したコロンビア人作家の作品。ラテンアメリカ文学を初めて読む。
ブエンディア家(日本語だと、こんちわ家?、日和家と言った語感?)がマコンドという町を作って、「そして誰もいなくなった」という状況になるまでの百年の物語。
登場人物のうち、男性のほぼ全員が、ホセ・アルカディオかまたはアウレリャノという名前なので、巻頭の家系図が役に立たない。女性から見た関係性(甥とか曽祖父とか)でかろうじて分かる、という次元なので、兎に角読むのに時間がかかった。五百頁近い大作、というのももちろんあるが。
内容は、町づくりと内戦と近親相姦(の回避)といったところか。ひたすら大事件が起こり続けるが、筆致は淡々としている。コロンビアってほんとにこんな感じなのだろうか。
P265
またまたジプシーはだしの大仕掛けないかさまに引っかけられたと信じて、活動写真を見にいくのをふっつりやめた。架空の人物の見せかけの不幸に流す涙などあるものか、自分たちの苦労だけでたくさんだ。
P346
「そんな話、信じるでしょうか?」尼僧がそう言うと、フェルナンダは答えた。
「聖書を信じるくらいですもの。わたしの話だって信じるはずだわ」
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頑張ったぁ〜
ほとんど、名前が同じ人物が何度も出てきて、その度ごとに、目次の次のページのブェンディア家の家系図を見た。特に男が、アルカディオか、アウレリャノで、5世代続くのだけれど、ちょっとよくわからなかった。アウレリャノなんて、大佐の息子だといって、一気に17人も出てくる。
ウルスラの百年以上の人生とその孤独が描かれているのは間違いない。
梨木香歩のあとがきで、男はともかく、女子に着目して2系統で考えるとスッキリすることに気がついた。ウルスラと、ピラル・テルネラだ。ウルスラは、しっかりした気性の包容力で家を守る。ウルスラの秩序を求める部分はフェルナンダに、家族に献身的に尽くす部分はサンタ・ソフィア・デ・ラ・ピラに分化され引き継がれる。
ピラル・テルネラは、トランプ占いをする商売女で、ウルスラの息子と通じ子供を産んでいる。そして長生き。奔放な豊穣さ。家を守るのではなく、心のままに生きる。
アウレリャノが見た素晴らしい一瞬。豚のしっぽの赤ん坊。ふくれあがったまま干からびた皮袋のような死体が懸命な蟻の大軍によって運ばれていくところ。
「この一族の最初の者は樹につながれ、最後のものは蟻のむさぼるところとなる」メリキアデスの残した最後の鍵。羊皮紙の題辞。
ウルスラが、晩年盲目になってもなお、家の様子を把握し家族に目が見えてないことを気づかせないこと、玄孫?らに、年取った赤ん坊なように弄ばれること、アウレリャノ大佐が、銃殺されること、何千人も死んで貨車に乗せられて行ったのに、誰も信じないことなんかが印象的な出来事。読んでいる時はスラスラと読めるのだが、どう繋がっていくのか、糸が絡まるような物語だった。とにかく読み終わった! -
(2008/6/19)
ガルシア=マルケスの名著、百年の孤独を読んだ。
書評家の大森望さんが自分のベストだ!といっていたので、どんなものだろうと読み始めて4日間。電車の行き帰りなど寸暇を惜しんで、450ページ、というよりは百年の超大作、大河小説を読み終わった。
なんとも凄い物語だ。一族の恐れ?を五代に渡って、彼らの生き様、生と性、死、恨み憎しみ愛、さまざまな感情を動物的に描きながら、時間が流れるように過ぎていく。
途中、自分があの一族と一緒に時間の波に飲み込まれているような気分になった。同じような名前が何度も出てくるが、それがまた微妙な感覚を生む、不思議な小説だ。
ベストではないが、忘れられない一冊である。
ガブリエル・ガルシア・マルケスの作品






読書会はこちらの書店が主催しています。
https://twitter.com/lionbookstore/st...
読書会はこちらの書店が主催しています。
https://twitter.com/lionbookstore/status/1321291411027873793
申込みはこちらのサイトからなのですが、登録しないとダメかもしれない。
第1回目の案内です。第2回目の募集は今後出る予定。
https://peatix.com/event/1640446
「百年の孤独」限定の読書会で、
毎回1章ごと(毎回20ページ程度)読み感想を言うので、全部終わるまでは2年かかりです(笑)
前回が1回目で(氷を手に取り「これはすごい発明品だ!」ってところまで)、次回11月が2回目。
参加者は「読んだことがないので、これを機会に読む」「昔読んだけどもう覚えていない」な方も多いです。
一応お知らせしますが、気が進まなければ全く気にしないでくださいね!
もしも興味がありましたらどうぞ。(^ー^)
さっきコメントいれたら、途中で切れたので、一回削除してもう一度入れます。
「双子のライオン堂」とい...
さっきコメントいれたら、途中で切れたので、一回削除してもう一度入れます。
「双子のライオン堂」という本屋さんなのですね。面白そうな本屋さんですね。
二年がかりの読書会なんて、まるで「百年の孤独」の世界のように気が長いですね
今は貯まっている積読を消化するのに忙しいのですが、どこか途中から参加させて頂く際には宜し...
今は貯まっている積読を消化するのに忙しいのですが、どこか途中から参加させて頂く際には宜しくお願いいたします。