ソフィーの選択 1 (新潮・現代世界の文学)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105164010

感想・レビュー・書評

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  • 反ユダヤ的な海軍ではユダヤ人が表彰されることはない。

    アイヒマンはヘスの才能を育成し、その才能が殺人技術のいっそうの目覚ましい発達に貢献した。

  • ホロコーストのその後の話。
    有名な「ソフィーが迫られた選択」だけを目当てに読んでみたら、舞台はアメリカで主役(語り手)は自意識が肥大化した文学かぶれの童貞南部白人。
    おう…こういう話だったか…ジェームズディーンが反抗したがるような時代の空気。

    主人公部分に辟易してしまったので飛ばし読み。
    原著が1979年出版で著者がおっさんということを失念していたのが敗因。
    一応南部白人と黒人の対比があるし、激情をぶつけ合う様は「きれいな被害者」じゃないリアルさとも言えるけれども、対比があるだけにそれでも自分とは関係ないナチと言う悪の組織が行った特異な出来事として切り離しているように見えるのが恐ろしい。

    ちゃんと読めば違うのかもしれないけど、「ホッテントットヴィーナス」から続けて読んじゃったこともあって、偏見や悪意をそのまま現実の情報として見せられるような空気に疲れてしまった。
    加害者寄りのDVは読みたくないや。
    読み手のヘイトを煽ることにならないか、を考えなくていい時代の産物。

    2は7/19読了。

  • 人に好きな映画を聞かれたら必ず「ソフィーの選択」と答えてる。高校生の時に、世界史の授業で見せてもらった…。

    急に原作を読むことを思いついて探したら、貸し出し中だったので、図書館で予約をした。
    うーん、なんでいまソフィーの選択読んでるんだこの人!
    きっと下巻にいくときも、私の前に立ちはだかるんだろうと思うけど、なんでいま読もうと思ったのか、ちょっと話をしてみたい気もする。

  • ホロコースト関連作品で第一に挙げるべき作品ではないとは思いますが、自分には衝撃的で、その後、何年もホロコースト関連本を追い続けたのはこの本があったから。映画にもなりました(メリル・ストリープとケビン・クライン主演(ケビン・クラインは結構イメージに近かった))が、原作の方が絶対におすすめ。

  • ホロコーストを扱った作品でありながら、それだけで済ますにはあまりにも惜しい作品。ソフィーはポーランド人としてアウシュヴィッツに入れられていたのだが、そのことをなかなか語ってはくれない。時には嘘をつき、時には沈黙する。そして最後に全てを語った時、衝撃の事実が明らかとなる。

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