神秘大通り (下)

制作 : John Irving  小竹 由美子 
  • 新潮社
3.87
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本棚登録 : 169
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105191184

感想・レビュー・書評

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  • 主人公はメキシコ生まれでアメリカ人となった、小説家のフワン・ディエゴ。その現在とこれまでの人々との数奇な出会あいを、同時並行的に語ってゆく。

    強烈なカタルシスはない。何となく、村上春樹(この人の作品も感想が書きにくいのだが、とても好きな作家だ)と共通するような、プラス少しの明るさ(brightness)を加えたような作風か。

    ジョン・アーヴィングはだいぶ前に『ガープの世界』『サイダーハウス・ルール』を読んで、どちらも映画化されていたものを観たあとだったけれど、とても良かった印象があった。それで、新聞の書評で見かけて、久しぶりに読んでみた次第。

    時折こうした、良質の翻訳ものに触れるのもいい。これまでとはまた違った読書の広がりといったものを楽しめた気がする。

  • ずっと気になっていたけれど初アーヴィング。
    現在と過去を波のように行き来する文章が心地好い。
    様々な登場人物がいて、様々な背景を背負い、彼らが絡み合った様々なエピソードが語られるが、それらが一点に集約される快感。
    胸を刺す悲しい話でもあるが、愛おしいという言葉が先に出る。
    滑稽で醜悪で美しい物語。

  • 現在と過去が入り混じる物語。
    主人公が物書きで孤独の影があるのがいい。
    残念ながら『サーカスの息子』みたいな感動はなかった。

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=329768

  • 死へ向かって行く現代のマニラへの旅と過去のダンプキッドからアイオワへの旅が,薬の飲み間違いなどのちょっとした状況でとても自然にあるいは唐突に切り替わって行くのが本当に巧みだ.幽霊までも含めた多彩な登場人物と万華鏡のような構成の中で,ルペが言ったように,ファン・ディエゴとルペの兄弟こそが奇跡だというのが,スッと腑に落ちた物語だった.

  • これまでのアーヴィングと比べて,少しストーリーが散漫な気がしたのは,固有名詞にラテン系のものが多く,頭に入ってきにくかったせいもあるのかもしれない.
    お話しはいつものように,普通ではないアウトサイダー達が入り乱れ,行きつ戻りつしながら,また主役級があっさり死にながら,進んでゆく.終盤でフアンディエゴによってミリアムとドロシーに関してある発見がなされたあたりから,読者は話がどこに向かっていくのか徐々に気付かされ,ラストになだれ込んでゆくところは,やはりいつものアーヴィングである.訳者のあとがきによると,アーヴィングはいつも結末を決めてから本を書くそうだが,そういう目で振返ってみると納得.

  • いつものとおり、アーヴィングらしい寓話です。
    決して幸せとは言えない境遇、親しい人たちの予言される死、死後にさまよう幽霊などなど、ストーリーだけ追えば悲劇なはずなのに、なぜかユーモラスで哀しくない物語。
    この作家さんは、本当にこういうお話がとても上手です。
    あまり現実的じゃないけど、かけ離れすぎていない、この微妙な距離感。
    ほっと一息つきたい方は、是非。

  • 不思議な感覚。
    カバーがセンス良すぎ。

  • ジョンアーヴィング「神秘大通り」http://www.shinchosha.co.jp/book/519117/ 読んだ。この人は毎回同じモチーフで、こんなにも別の物語を作り出せるんだなあ。父の不在、母の機能不全、マイノリティ、不具、虐待、動物、セックス、孤独、死。過去と現在が交互に、うねり捻れながら進む(つづく

    過去作では幻想的なエピソードでもかなり現実感があったのが、今回は明らかな奇跡が描かれてるのが意外だった。ルペの予知能力も新しい。子供時代が現在の出来事に挿入されているんだけど、終盤、ミリアム&ドロシー親子についての仄めかしで、物語全体が全く別の姿を見せるのも同じ。やるなー(おわり
    ---------
    今回の旅の友はこれだった。アーヴィングの「神秘大通り」 http://www.shinchosha.co.jp/book/519117/ ターコイズと金色の表紙が綺麗

  • ジョンアーヴィング「神秘大通り」http://www.shinchosha.co.jp/book/519117/ 読んだ。この人は毎回同じモチーフで、こんなにも別の物語を作り出せるんだなあ。父の不在、母の機能不全、マイノリティ、不具、虐待、動物、セックス、孤独、死。過去と現在が交互に、うねり捻れながら進む(つづく

    過去作では幻想的なエピソードでもかなり現実感があったのが、今回は明らかな奇跡が描かれてるのが意外だった。ルペの予知能力も新しい。子供時代が現在の出来事に挿入されているんだけど、終盤、ミリアム&ドロシー親子についての仄めかしで、物語全体が全く別の姿を見せるのも同じ。やるなー(おわり
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    今回の旅の友はこれだった。アーヴィングの「神秘大通り」 http://www.shinchosha.co.jp/book/519117/ ターコイズと金色の表紙が綺麗

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