センス・オブ・ワンダー

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105197025

感想・レビュー・書評

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  • ★きっかけ
    Twitterの保育士兼ママアカウントの方が勧めていたので。

    ★感想
    綺麗で雄大な情景が広がる詩のような一冊。
    例えば、今窓の外で鳴いている虫はオーケストラの一員のような、風の音の中になにが聞こえる?というような、自然の中で自分が小さな小人になったような感覚になった。

    でもそれは小人になる必要なんかなくて、ただ見方を変えること、子どもが感じる「感覚」に心を寄せることが大事なのかなと感じた。
    自然って不思議だし、美しいし面白いよな…うーん、深い。。

    最近子どもと外遊びをしていて、服が汚れるから、靴が濡れるからやだーって思ってたことがあるけど、別に洗えばよくない?って思えた(笑)
    し、よく立ち止まって色んなところを見ていることがあるから、今度同じ目線で私も物を見てみようかな。この時間って、とても素敵な子どもからの贈り物よねー。

    大きな感動や発見はなかったけど、それって今でも私が自然が好きだからなのかなと気づきの一冊にもなった。

  • 神秘さや不思議さに目を見はる感性。

    短いので一瞬で読めてしまいましたが、子どもにとってのみならず大人にとっても大切な感性についてたくさん学ぶことがありました。
    かたいことは抜きにしても、単純にこんな子育て最高やん!てところがたくさんで素敵なお話でした。

  • 「センス・オブ・ワンダー」とは、美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性のこと。この世界の明日を担う子供へのカーソンからのメッセージ。

  •  一日6時間スプラトゥーン2をやっている最近のわたしには、ただただ耳が痛くなるような本だった。

    ---

    p.23
     子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。
     もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」授けてほしいと頼むでしょう。
     この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠感と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。

    ---

     いやぁ、辛い。本当にどうもすみません以外の言葉が見つからない。ときどき家族とキャンプに行って自然の中で数日生活することはあるけど、果たして「夢中」かって言われると正直なところそこまででは、、、楽しいけどね。スマホとか、ゲームとか、洋服とか、コンビニ弁当とか、結局つまらない人工的なものにしか夢中になってない。

     でもなんだろう、わたしはスキーに行ったときだけ、そういうくだらない人工的なもののことを限りなく忘れた状態になるかもしれない。雪山も自然よね。レイチェル・カーソンさんは生物学者だから、生き物を見て、触れ合っている瞬間に一番心が躍るみたい。わたしは生き物にはあんまり興味ないけど、雪山にいると心躍るし、泣いたり笑ったり些細なことが幸せと感じて、いつもより感受性が豊かになる感じがする。漠然と東京クソだなとかリフトの上で毎回思うし。著者のいう「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」がまだ私の中にまだ微かに残っているとしたら、そういうことかもしれない。

  • この本は、阿川佐和子×福岡伸一「センス・オブ・ワンダーを探して」(だいわ文庫)で知っていた。古書店で見かけたので購入(「『センス・オブワンダー』を探して」いたわけではないが、たまたまである)。

    センス・オブ・ワンダーがどういうものであるかは「~探して」で語られていたので、この本を読んで新しい発見はなかったが、文章も写真も美しいので、時々眺めるのによいだろう。

    訳者あとがきによると「現在ロジャーは、コンピュータ関連のビジネスマン」だそうだ。自然に触れて育てたからといって、自然を相手にする職業につくとは限らない。

    かくいう自分も田舎の山育ちだが、大人になってからは何十年もシステムエンジニアをやっている。一日中、モニターを眺め、キーボードとマウスしか触らない生活を続けていると「自然とふれあい」に飢えてくる。最近は、休みとなると、雑草だの野鳥だのを観察しに出歩くようになった(読書傾向にも反映されている)。結構、楽しい。ロジャーもそんな風になっているのだろうか。

    センス・オブ・ワンダーは、決して子供だけのものではないはずだ。思えば、詩人の故まど・みちお氏などは百年以上、センス・オブ・ワンダー全開ではないか。自分も、まだまだ感受性を磨いていきたいと思う。

  • 著者がもう少し長生きできれば、もっと素晴らしいバイブルになったであろう。

  • センスオブワンダー。

    あたしには子どもの頃からなかった気がする。

    自然の美しさってのを身をもって感じたことがなかった。
    そういうものだってはわかってたけど。

    新緑の美しさに気付いたとき、ようやくわかった。センスオブワンダー。

    知りすぎるとわからなくなるのかな。

    すごく素敵な本。

  • 子どもが花を見つけたなら、その花の名前を教えてあげるよりも、匂いを嗅いだり、全感覚を使って一緒に楽しむこと。感性豊かに書かれた子どもとの小さな冒険譚が、その大切さを理論よりも確かに伝えてくれる。

  • 自然に触れることの大切さを問うた一冊
    情報化が進み、小さな子どもでもスマホやタブレットに夢中になりがちな昨今
    それら電子機器からでは決して享受できない、大切なものを気付かせてくれる
    子どもを持つ両親にこそ、読んで欲しい

    センス・オブ・ワンダー:神秘さや不思議さに目を見はる感性

  • 小さくて美しい本。

  • 今私が生きる地球の美しさをしっかり感じていきたい。

  • 「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない。

    まず感じることから、知りたくなる

  • 私たちが普段五感をいかに使っていないのか、五感を解放させれば私たちの日常はいかに刺激に満ちた輝いたものになるのかを、押し付けがましくなく、そっと教えてくれる本。

  • 図書館で借りた

  • 著者が書き上げていたらどのような内容になったのか気になる。自然との共生は難しい。綺麗なもの、新たな気付きに敏感な人でありたい。

  • “子どもといっしょに自然を探検するということは、まわりにあるすべてのものに対するあなた自身の感受性にみがきをかけるということです。それは、しばらくつかっていなかった感覚の回路をひらくこと、つまり、あなたの目、耳、鼻、指先のつかいかたをもう一度学び直すことなのです。”(p.28)

  • この本を通して自然の偉大さ、神々しいまでの美しさ、宇宙の神秘に思いを巡らすことができた。

    著者が紡ぎ出すみずみずしい表現、それに添えられる
    キラキラとした写真にはっとさせられる。

    世界はこんなにも美しいのに、自分はそれを見過ごしている。見ようともしていない。そして息子にもその素晴らしさを伝えられていない。

    感受性を磨こうと思ったら、ちいさな自然のひとつひとつに目を向けて、注意深く観察することが大切。
    そこから繊細な感性、センスというものが磨かれる気がする。

    センス・オブ・ワンダー
    こどものような好奇心と繊細な感性をいつまでも持っていたい。

    以下、読書メモ

    子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄み切った洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。
    もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。

    わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭を悩ませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じておます。
    子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この趣旨をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。

    人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことには、どのような意義があるのでしょうか。自然界を探索することは、貴重な子ども時代をすごす愉快で楽しい方法のひとつにすぎないのでしょうか。それとも、もっと深いなにかがあるのでしょうか。
    私はそのなかに、永続的で意義深いなにかがあると信じています。地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。たとえ生活のなかで苦しみや心配ごとにであったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たなよろこびへ通ずる小道を見つけだすことができると信じます。
    地球の美しさについて深く思いをめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きとした精神力をもちつづけることができるでしょう。

    「死に臨んだとき、わたしの最期の瞬間を支えてくれるものは、この先になにがあるのかというかぎりない好奇心だろうね」

  • 環境の破壊や汚染について書いた『沈黙の春』の著者レイチェルカーソンの作品。
    センスオブワンダーは、神秘さや不思議さに目を見はる感性と訳されており、自然を「知る」のではなく、「感じる」ことの重要性を説いていた。私の子供の頃は毎日のように遊びに行って自然と触れており、大人になってからも自然遺産を見に行き、自然は人知を超えた存在として感じていたが、そういった経験が生きることへの満足感やよろこびの根源に繋がっているかもしれないと感じた。
    地球の美しさと神秘を感じられる人は、人生に飽きたり、孤独にさいなまれたりすることはないでしょうと書かれてあり、特に子供時代に自然界を探検することの意義を感じた。子供には自然と触れ合う経験をしていきたいと感じた。

  • 自分の中のセンス・オブ・ワンダーは失われていると思う。自然を探検して美しいもの、不思議なものを見つける感動より、清潔で快適な屋内で読書やスマホを楽しみたいと思ってしまう。子どもも、テレビやYouTubeに触れず自然の中で育てたとして、友だちが出来るだろうかと心配してしまう。これは、感受性が貧しいと言うのだろうか。それとも時代のせいだろうか。一回読んだだけでは共感できなかったので、そのうち再読してみようと思う。

  • レイチェル・カーソンが、大切にしていたもの、それを子供世代に、人類に受け継いで貰いたいものをやさしい語り口で伝えている。人類は、自然の一部であり、それらを日々実感できる環境と感性がとても大事であることがひしひしと伝わってきた。

レイチェル・L.カーソンの作品

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