沈黙の春

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105197032

感想・レビュー・書評

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  • DDTをはじめとする農薬の自然環境や人体への害を明らかにした1960年代の古典。
    内容は今でも古びたところはない。

  • 1960年代に書かれたもの(古典)とは思えないほど、現代にその危機は通じていると感じてしまった。この頃にまかれた農薬は自分たちの親や祖父母を通じて、どんな影響を及ぼしているのだろう。空恐ろしくなる。天敵での対策は、固有生物への影響の問題もありそうな。何も考えずに使用していた、害虫スプレーの使い方から見直さなくちゃと思いました。思わず成分表読んだけど、うん。わかんない。けど無関心のが怖いね。この著者様が癌で亡くなったとは、皮肉な話・・・。

  • この地球のことを真剣に考えるきっかけになり
    そして、ライフスタイルを変えるきっかけになった
    大切な本。

  • 大事な話なのだろうがくどい。

  • 環境問題を問う古典の名著。
    化学物質は違えど現在も状況は変わっていない気がします。
    声と財力の大きな方へ人間は誘導され続けているのだと感じました。
    この本が書かれた当時に撒かれたDDTや様々な殺虫剤が現在の私たちにどのような影響を与えているのだろうか、と考えるととても恐ろしくなります。

  •  化学薬品による空、川、海、土中の生物や植物に対する影響書き連ねた作品である。人間は、環境への作用を検証せずに目先の害虫駆除の目標達成のために化学薬品を幾度となく使用してきた。その結果、自然が織りなすバランスを崩すこととなり、終いにはどの生き物の声も聞こえなくなってしまうのである。
     かといって、選択的スプレーのように生物同士の力を利用するだけでは不十分な場合もある。そのため、本当に必要な時だけ化学薬品を使うことが有効だと考える。
     
     人間が化学薬品による悪影響を何度も引き起こしているのに関わらず、同じ過ちを繰り返していることに憤りを感じた。ただ、マークシートの解答欄のずれを見直すようなものなのにスケールが大きくなるとそれができなくなるのは化学薬品を取り締まる国の業務量が多く、手が回らないことなどが理由なのではないだろうか。

  • 科学への信奉に打ち込まれた楔

  • 情報科学科 中野美由紀先生 推薦!
    永遠の名著です。(1962年発刊)そこで気づいて、行動できるのか?と静かに問われます。

  • アメリカでは、春が来ても自然は黙りこくっている。自然を破壊し、あらゆる生命を蝕むしばむ化学薬品の恐ろしさを、アメリカの生物学者が告発した書籍。

    地上に生命が誕生して以来、生命と環境は互いに力を及ぼしあい、何千年という時をかけて、生命と環境の均衡(バランス)をつくりあげてきた。だが人間は、20世紀というわずかの間に恐るべき力を手に入れ、自然を変えようとしている。

    人間がつくり出した化学薬品は、農園や森林など様々な場所で使われている。それは特定の雑草や虫を退治するためのものだが、結局、生命あるものすべての環境を破壊する。

    人間は自然を単純化することに注力し、自然が様々な種類の生物の間につくり出してきた均衡を破壊してしまった。例えば、広大な農地に1種類の作物だけを植える農業形態をとるようになると、ある種の昆虫が大発生した。

    水の汚染は、環境全体の汚染と切り離して考えることができない。原子炉、病院などからは放射能のある廃棄物が、都市からは下水が、工場からは化学薬品の廃棄物が海へと流れこむ。これらは互いに作用しあい、姿を変え、毒性を増す。

    土壌の世界は、様々な生物が織りなす糸によって、互いに依存している。生物は土壌がなければ育たず、土は生物が栄えてこそ生きたものとなる。だが、この世界に化学薬品が押し寄せたら、個体数の均衡が壊れるおそれがある。土壌の新陳代謝の活動も変化し、もはや実り豊かな土とはならない。

    20世紀になって、人間は無数の化学的発癌物質を生み出した。こうした化学物質をすべて取り除くのは非現実的なことと思われる。だが、その多くは人々の生活に不可欠のものとは限らない。それらを取り除けば、癌の脅威も大幅に弱まる。

  • これまで読んでこなかったのが大間違いというもので、

    本当に私は読書を好きと言えるのか? それすら疑い、悩む
    大問題ですが……、 まずは

    ちゃんと読んでよかったと思おう!

    #silentspring #LouiseCarson #reading #book #environmental #problem

    https://www.instagram.com/p/BvEkYIfle-M/

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著者プロフィール

レイチェル・カーソン:1907-64。アメリカの生物学者。研究の傍ら、大ベストセラー作家に。1962年公害問題を『沈黙の春』で厳しく告発、環境問題の嚆矢となる。『センス・オブ・ワンダー』は1956年に雑誌発表、未完のままに死後単行本化された。ほか著書に『潮風の下で』『われらをめぐる海』『海辺』などがある。

「2024年 『センス・オブ・ワンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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